幸せなひとりぼっちのレビュー・感想・評価
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孤独なおじいさん物には涙あり。
掘り出し物に出会いました!
奥さんに先立たれて、近所付き合いもせず早く奥さんの元へ旅立ちたいおじいさん。
しかし、隣人にいつも自殺をじゃまされて、気がつくと町内中がおじいさんと
仲良しになっていた。
いやこれ良かった良かったです~、邦題にも哀愁漂いまくりまくりです。
リメイク版はトム・ハンクス主演ですって!
不器用で頑固者の父
不器用で頑固者で嫌われ者だけど、理解してくれる人にだけ愛される父の顔が浮かびました。
私も素直になれず、パグ(チワワ)を抱いたあの女性のように接していることに気づきました。
涙が止まりません。
ソーニャがとっても素敵。
そして、頑固親父にも頑固親父に至るまでのヒストリーがあるのだと。。表面上だけをなぞらない素敵な女性になりたいなんて思いました。
オーヴェが満たされたようで、心からホッとしました。
生きている感じがするだろう
彼はちょっと変わり者だけど信念があって本当はとってもいい人 面倒味のある人 素敵な人
妻が彼の一番の理解者だった。そんな大好きな妻を亡くして悲しくて寂しくて生きているのが辛かった。幾度となく自殺を図ろうとしたがその度に声かけられて周りの人たちに必要とされて生きることが出来た。人生を全うすることが出来てよかった。
環境次第
こんな偏屈頑固ジジイが隣人だったら
絶対関わりたくない。笑
でも、ゲイを受け入れたり
困った人を助けたり…
人を差別する事なく自己の信念を貫き
その行動に正直なところが
周りが寄ってくる理由なんだな、と。
愛する妻に先立たれる…考えただけでも辛くて悲しい。日常に妻の面影を感じながら生きる様子は、リアルで切なかった。
コメディを交えて描く配偶者亡き後の人生
最愛の妻に先立たれ、自宅で後追い自殺を図る男性。でも、向かいに無遠慮な若い家族が引越してきて、頑固だが善人の主人公は力を貸してやり、その結果自殺は何度も阻まれる。そうこうするうちに仲良くなった人懐っこいが移民系で苦労人の若い母親に自分語りをすることで、多分心の整理がついたのだろう、自殺企図はなくなり、隣人頼りにもされ、幸せな最期を迎えるお話。
役人への批判や友人との愛車(ボルボvsサーブ&ドイツ車)をめぐる競争など、ちょいちょい面白いブラックなエピソードが入りながらも、基本的には最愛の女性と巡り合ってその女性のために尽くした人生であり、それで幸せな最期が迎えられるよう神さまが配慮したのかな、なんて思ってしまい少し泣けた。いい映画だった。
幸せなひとりぼっち
とても感動しました
途中からはどうせ死ねないんでしょ?
ほぼギャグになっていって笑えました
人を拒否して頑固に正義を貫く
それでは本当に死ぬしかありません
絶対に奥さんが見守って居ますね!
こんな人生の終わり方も素敵ですね。
人間は変わることができる
え、これコメディと最初に思った。花束をまけろや、犬や猫にまで暴言をはくし。。。憎まれっ子世に憚る。59歳ですでに前葉頭に問題があるのか?長年勤めていた会社を首になる。そして、首吊り自殺を試みるが、、、、窓から見える動きが気になる始末。こういうタイプの人は自殺なんてしないよ。だって、この世のことが気になりすぎるんだもの。。。なんて思いながらこの映画を観ていたが。
最愛の伴侶ソーニャを失ってしまったから、自分だけで生きていく気力をうしなってしまったんだなあと。でも、完璧主義かなんか知らないけど、持ち前の性格が曲がったことを許さないし、この地域の管理人(?)だったこともあるので、近所のことが一つ一つ気になったり、声をかけられたりして、最期のチャンスを失っている。彼は、必要とされている存在なんだよね。だから神に生かされているんだよね。
結婚する前からも、人とのコミュケーションが下手だったようにみえる。でも、一途で、人をどこかでいつも助けている。火事の時だって、線路に人が落ちた時だって、誰もが助けたくないときや、無視をしている時、スーパーマンのように彼が現れる。手先が器用でなので、口でああだこうだいうより、行動に移した方がはやいと思っているのか。
隣に引っ越して来たイランからの女性パルヴァネは、近所の人々とは違った目を持っていて、強引にオーヴェの心に入っていったり、頼んだりする。また、かれもパルヴァネに真実で強烈な言葉を浴びせかける。これによって、オーヴェの心は徐々に開いていった。
今まではオーヴェが独り言のように過去の話をしていたが、最後はパルヴァネに過去のことを話し出し、共有した。
オーヴェのソーニャ に対する愛について、たくさんの人がレビューを書いている。わたしも同意するので改めて書かない。
本当に嫌な奴なんていない
逐一いろんな人の行動に難癖をつける気難しい孤独な老人、オーヴェ。ルールを守らなければ怒鳴る、口も悪くていちいち人をイライラさせる。自暴自棄になり、何度も自殺に挑戦するが、毎回邪魔が入って失敗する。
でも、そんなオーヴェが半年前まで一緒にいた愛する妻、ソーニャとどんな人生を送ったのか。それを見ると彼がなぜこうなってしまったのかが見えて来る。
生真面目で頑固だったところは昔から変わらないが、愛する妻のために家や学校の家具類を作り直したり、一生懸命、素晴らしく生きていた過去があったのだ。
妻の死後は隣人に厳しかったオーヴェも、結局心を開いて、やっぱり良いおじいさんに戻っていく。なぜか子供達だけは、最初からオーヴェに懐いていたのを見ると、子供って純粋だから、悪い人じゃないことを直感的にわかっていたのかなー?
結局いろんな人のお世話をして、愛されて、最後はみんなに見送られて亡くなる、心温まるストーリー。
私たちは結局、お互いの一面しか知らない。でも、こうやって知っていくと、本当に嫌な人なんてなかなかいないだろうな、って思ってしまった。
アウディにがっかりする
北欧というひとくくりでは語れないスウェーデンという国の個性が感じられました。誇り高き工業国の中で内向的な人もわりと多い雰囲気とか。そんな中で明るく太陽のようなパートナーだった女性の存在が際立ちます。
孤独な老人の再生物語
頑固なジイさん、オーベ。
妻に先立たれ、悲しみに暮れる。仕事もクビになり、住民はルールを守らないし、気に食わないことだらけで不機嫌になり、自殺を試みる。そんなある日、隣に越してきたイラン人のパルバネを含む一家との交流を通し、次第に心を開いていく。
なんとなく、観てて設定がグラントリノを思い浮かべた。
今作のジジイはイーストウッドと比べるとカッコよくないけど、不機嫌な時と笑顔とのギャップがすごく印象的に感じた。
厄介ごとに巻き込まれ嫌々ながらも手助けする、なんだかんだでいい爺さん。観ていると分かるが、亡くなった奥さんの、誰かの為に行動し、今を必死に生きる姿に影響されていたのかな。奥さんの後を追うつもりが、奥さんのために今を生きようと変われることができて良かったなと思った。
【”真の善人とは” 頑固で偏屈だが、”筋をきっちり通す”男の人生を通じて描き出した作品。ヒューマン・コメディの優秀作でもある。】
ーこの作品が、クスリと笑うシーンを塗しながらも、観ている側の心に深く染み入るのは、
・”偏屈だが、筋をきっちり通す”男、オーヴェの人生が、若い頃からしっかりと描かれ、彼の現在の気質、行動の理由が見ている側にきちんと伝わるからだろう。
・オーヴェの根本にある、善性、正義感がどのように育まれたのか、何故彼は孤独で偏屈な男になったのかが、良く分かるのである。-
<以下は、ネタバレを含むので、鑑賞前の方はここで一時、止めて下さい。>
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オーヴェは59歳。勤続43年の会社も馘になり、亡き妻ソーニャの遺影に語りかける日々。
だが、街の規律を守るための”見回り”は欠かさない。(で、変人、偏屈と言われてしまう)
一切、笑わないし、口癖は”バカめ!”である・・。
■切なくも、可笑しきシーン
・オーヴェは亡き妻の遺影に”寂しいよ・・・”と語り掛け、首を括ろうとすると、ペルシャ人の夫婦(パルヴァネ&パトリック:特にオーヴェが”率直に話すパルヴァネと交流を深めていくシーンの素敵な事。)が隣家に越して来て、車を上手く車庫に入れられず、”憮然”とした表情で車庫に入れてあげるシーン。
・で、漸く首を括ろうとすると”ピンポーン”と呼び鈴が鳴る・・。(可成り可笑しい・・)
その後も、ライフル自殺しようとすると、”ピンポーン”・・とても、可笑しい。
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若きオーヴェとソーニャの列車内での出会いの素敵なシーンや、オーヴェが父譲りの正義感である事が描かれる。-上手いし、良い。-
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且つて、共に町の規律を維持していたルネは重度の車椅子生活。妻、アニタはルネを施設に入れようとしない・・。
そして、アニタはオーヴェには色々と頼みごとをする。ブツブツ言いながらも手助けするオーヴェ。(同様のシーン、多数あり。町の人々がオーヴェを頼っている事が良く分かる。良いなあ。)
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■”母国スウェーデン愛溢れる”シーン
ルネの愛車はボルボ、オーヴェの愛車はサーブ。モデルチェンジの度に買い替える二人だが、(楽しい競争)ある日、ルネはBMWを購入し、決定的に決裂するシーン。
-今作はスウェーデンで大ヒットした作品だが、設定が絶妙に上手い。ルネ、BMWはなあ・・。
■”白シャツ”との対峙シーン
小役人、”白シャツ”を敵視するオーヴェの姿。強引にルネを施設に入れる事に対して・・・、と思っていたら真実が後半描かれる。
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そして、子供が出来たソーニャとのバス旅行で、大変な出来事が起きるが・・。
脚が不自由になっても、教師になる夢を諦めないソーニャのために奮闘するオーヴェの姿。
ーもう。ここら辺から目が潤んでくる・・。ー
ソーニャのニッコリ微笑んで口にする言葉が素晴らしい。
”今を必死に生きるのよ・・”
そして、ルネを施設に引き取りに来た”白シャツ”への強烈な一撃。
だが、オーヴェはその後、肥大した心臓のせいで、昏倒。
目を開けると、パルヴァネが優しく微笑みながら、
”本当に死ぬのが、下手くそね・・”
パルヴァネの3人目の子供も含めて、久しぶりの笑顔を浮かべて遊ぶオーヴェの幸せそうな姿・・。
<オーヴェが何度も自殺に失敗する理由が良く分かるし、(ソーニャの言葉・・)パルヴァネはどう考えても、ソーニャの分身でしょう・・。
”大きな存在は”、”真の善人”の事をいつも優しく見守っているのだ。
スウェーデンから届けられた、とても素敵な物語である。>
偏屈じいさんの過去
主人公は、妻に先立たれた偏屈じいさん。子供はいない。
最初のホームセンターの場面で、「日本にもこういう人、いるよね」と思って見ていましたが、物語が進むにつれ、少し見方が変わりました。
偏屈じいさんには違いないんだけど、それまでにいろいろあったんですよね。
隣の奥さんが良い人で良かった。
日本と違うなと思ったところ2点。
病気の友人を、家族は家で診たいと言っていて、行政は施設に入れろと言っているところ。
日本は施設に入れたいけど入れない人が多いんじゃないかな。
心臓が肥大する病気、おそらく拡張型心筋症を「命に別状はありません」と言って治療しないところ。
年齢を考えるとそれが正しいのかもしれません。
最後はある意味ハッピーエンドかな。
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