劇場公開日 2016年12月17日

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「男と女の喜劇。」風に濡れた女 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男と女の喜劇。

2017年3月26日
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鑑賞方法:映画館

ロマンポルノ初鑑賞。
映画館で観たくて、ビビりながら行ったけど女性もいて一安心。

女目線で観た個人的感想。
これは男と女の喜劇だ。メインの女性の色んな意味であけっぴろげな肉体はエロスよりもまず生命力を感じたし、たくさん出てくる濡れ場もエロスを感じるよりはスポーツ観てるみたいだった。笑

大筋は無気力状態で独り掘っ立て小屋で生活を送る劇団作家だった青年の前に、性に開放的で生命力に溢れた女性が現れて、駆け引きに応じながら生命力を取り戻していく、そんな感じ。
(食べ物を貪りながらセックスするシーンが象徴的。)

ロマンポルノってたぶん男性の性処理的な側面よりも、そんな性欲に抗えない男性(ときに女性)を冷静に観察する視点からできてるのかなって思った。
この作品においてはラストシーンの「イヌはどっち?」という問いかけが観る者
に自覚を促している。

それにしても不思議な作品。
色んなシーンに「え、笑っていいのかしら?」と思いながら笑いそうになって観た。
(ロマンチストの若者の謎のポエム、セックスの順番待ちをする劇団員たち、激しいセックスに崩壊する小屋。。笑)

「素晴らしい作品だ!」と絶賛はできないけど、観た後は何だか爽快感がある。
そんな不思議な作品だった。

あ、ちなみにこの作品において一番エロスを感じたのが、助手の女の子が喘ぐとこだったのは私だけじゃないはず。笑

ゆめ