シークレット・オブ・モンスターのレビュー・感想・評価
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“一指導者の幼年時代”
サルトルの一指導者の幼年時代を映像化した作品。
途中で挫折。
他のレビューにあるように、こんな子供いるよなという感じ。
原作ではアクション・フランセーズに加入するよう。邦題はモンスターとなっているし、映像も観ている側に独裁者を連想させるような作りになっているが、どうも結びつかない。
原作がそこまでの人物を想定しておらず、無理があったのではないだろうか。
子供部屋の前とか寝室の遠景とか、時おりまるで油絵を見ているかのよう...
映画に哲学とか持ち出すとロクなものにならない
これだけわかりにくい映画を作らなくてもよいだろう。映画に哲学とか持ち出すとロクなものにならない。この感じ「ツリーオブライフ」「ファウスト」とか思い出した。(どちらも最低におもんない映画でしょ)
途中から暗い屋敷で子供がウロウロするただの映像にしか見えなかった。
で、これを賞賛するアホ評論家とクソ知識人がいるからまたタチが悪い。て、これは言い過ぎか。途中からちゃんとに見れてないわけだし、一意見てことで。
私には難しかった
モンスターの少年時代
第一次世界大戦も終わり、ベルサイユ条約も詰めの段階にはいっていた。
アメリカから参加している外交官はフランス語を話す美しい妻(ベレニス・ベジョ)と不気味な息子の三人で滞在していた。
この息子が不気味でモンスター化が気色悪い。
原案はあのサルトルらしい。
モンスターとまではいかなかった。。
感想としては、あまりにもモンスターとはかけ離れているストーリー展開であった。
もっと段階を経てもっと人間の醜さをさらけ出さなければ、なぜ独裁者に至ったかは真に表現しきれないのではないかと感じた。
だが非常に細かい心理描写があり、カメラワークや人間関係、ストーリーの流れなどでそれを上手く表現されているので、個人的には幼少期以外のフェーズも用意されていれば最高だった。
独裁者も元を辿れば普通の子供で、置かれた環境にもよると思うが、この映画に登場してくる家庭は恵まれてるいるがゆえに、ハッキリと家の中で上下関係が形成されている。
多感な幼少期でその様な家庭環境で、小さいながらも様々な抵抗を試みたが、唯一覆せなかった威厳な父親に対する憎しみのカタチとしての結果だったのかもしれない。
全てを意のままにさせる独裁者に!
最後にトム・スイート君が可愛いすぎです。
すべての解釈を観客に委ねる映画
難しい
退屈した
要は愛着障害で子供が独裁者になってしまったというような話なのだろう。お父さんもお母さんも子供につめたくて可哀想であったが、子供も子供らしさが全然なくてかわいくなかった。それは表現の問題で、可愛くないとしてももっときちんと子供を子供として描いて欲しかった。
内容は退屈だった。家庭教師のお姉さんの胸を触って叱られるところはよかった。
ラストシーンの意味が分かるか
ラストシーンの意味が分かるかどうかで評価が大きく変わる作品。
正直分かりませんでした…あとからレビューを見て理解したクチです。
オチを知ると面白い作品だとは思うけど、なんだか音楽も大袈裟だし、そもそもラストシーンが分からないと、全然面白くないだろうし。
少年が段々狂っていくのを見せるのかと思ってたのに、最初っから狂ってる。程度の差はあれ、最初から結構ヤバイ感じに出来上がってるんですよね。だから、段々手がつけられなくなっていってもあんまりドキドキしない。
なんで狂ってしまったのか、結局最後まで分からないわけです。そして、ラストシーンで、ナゾが解けるかどうか。面白いかどうかは観客の気付きに委ねられてるかも。
うーん、なんかなあ……
時代は変わっても今を生きる我々自身の心の持ちようや何かをきっかけとしたある種の空気みたいなものが悪魔のような独裁者を生み出すことがある、という警鐘?
それともヒトラー、ムッソリーニ、スターリンのような独裁者はいかにして生み出されるのか、を描いた?
いやいや、そんなことは描かれてないよなぁ。
ラストシーンは劇中の伏線がきちんと収束、ややモヤモヤが取れましたが、全体を通しての主題が鑑賞後も理解できないままです。
ローソクの火がカーテンに燃え広がることもなかったし、吊っていた右肩を鏡の前で回していたのは、右腕が使えることを確認していた、つまり母親を傷つけたのが、弾みでなく計画通りだったということを示唆しているのか。
等々、謎も残るのですが、デビッド・リンチ作品のようにわからなくても謎解きの楽しみが残ったのでまた観てみよう、という気にもならず、今だに、うーん、なんかなあ……、という思いを引きずってます。
???
余りに酷いストーリー展開のためか、試写会でも途中退場続出
とにかくこの邦題のつけ方だと、誰だってホラーやスリラー映画だと勘違いを起こすでしょう。でも、実際に見てみたらほとんどが主人公の少年が反抗するお話しが続く家族ドラマなんですね。そこに脈絡もなくヴェルサイユ条約締結当時の映像が挿入されてくるからわけが分からなくなるのです。政治劇としても中途半端な描き方でしょう。もし独裁者の再誕を描きたかったのなら『帰ってきたヒトラー』のほうが、面白くて、メッセージも分かりやすく伝わってきます。
なのでこの邦題つけ方のセンスがひどいとしかいいようがありません。「モンスター」と題されて、意味深な少年がアップで写っていれば、この少年に秘密があり、どこかで「モンスター」で化けるものと思って見ていたのです。ところが何も起きなかったのでガックリ。「モンスター」というかには、このノリだったら、少年が裏では殺人鬼であったり、怪物が少年に化けていたりするものです。ところが、いろいろ親に反抗するものの、少年はいたってフツーの少年のままでした。予告編では“何が少年を独裁者にしたのか”とその変化を『謎』に挑んだ怪作”と煽り立てます。でも、どこに謎の暗示となる伏線が描かれていたのでしょうか。少年の心理の過程を描かずして、ラストで独裁者に変貌していたという描き方では、予告編の「心理パズルミステリー」としいうキャッチにならないと思います。パズルとなるパーツが描かれていないのです。
そして秘密や謎を謳うなら、普通ならネタバレとオチをつけるでしょう。しかし本作で描かれる少年の癇癪には、全然その後どうなったのかというオチがなく、謎になっていなかったのです。
「いや、独裁者になったではないか」と主張される人もいるかもしれません。それだったら、かわいい反抗を見せるシーンを長々見せつけるよりも、この少年の将来を見せつけるような奇行や残忍さを描いた方が、伏線として成立することでしょうことでしょう。
しかも、フツーの少年が描かれる割りには、サウンドトラックのほうは、ホラー映画のノリで、やたら不安感を煽り立てる曲調だったのです。そんな曲調ほどに残酷なシーンもなく、映像と音楽のチグハグな印象を否めませんでした。
ドキッとしたのは、少年が癇癪の余り、母親の手をフォークでいきなり刺すところぐらい。どう見ても、この少年が成人して独裁者になり得るという感じは全くありませんでした。
余りに酷いストーリー展開のためか、試写会でも数名が途中退場してしまいました。
実存哲学者サルトルから着想を得ただけに難解さというこだわりが監督の意図にあったのかもしれません。
幼少期が理由であっても、言い訳にはならない。
つまんない。
この監督に金を出した人たちは、さぞ落胆した事だろう。最早語り尽くされたくらいよく見かける脚本である。
育児に関心のない母親
+
家庭を顧みない父親
+
愛情を奪われた子供
=冷血なモンスター
この数式に何を発見しろというのか…。
つまらない。
退屈。
なんか映像作家っぽい絵作り。
助長で緩慢な編集。
意味の分からないカット、シーン…尺が足らないのかよ?
面白さを無理矢理見つけるとしたら音楽の入り方くらいで…人類を未曾有の混乱に叩き込むような人災の成り立ちを見世物にしちゃおうなどという人間の愚かさを感じさせるくらいである。
だとしても、趣味が悪いし、この音楽はうるさいし、的確ではない。
スクリーンを切り裂いて出て行こうかと何度も思った作品だった。
追記
とても秀逸なレビューのおかげで、この作品の楽しみ方が分かった気もするが…俺はその俳優を知らない。作中で、そんなに顔を売ってたようにも思えない。
なもので、傲慢なキャスティングと言ってしまいたい。が…自国やその周辺ではそれこそ100%なのであろう。
まあ、なんちゅうか…そういう前提ではないので、その仕掛けが分からない人にとっては「クソつまらない」と言われても仕方ないわな。
雰囲気はスゴく良かった… が、昼メロw
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