シークレット・オブ・モンスターのレビュー・感想・評価
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“一指導者の幼年時代”
サルトルの一指導者の幼年時代を映像化した作品。
途中で挫折。
他のレビューにあるように、こんな子供いるよなという感じ。
原作ではアクション・フランセーズに加入するよう。邦題はモンスターとなっているし、映像も観ている側に独裁者を連想させるような作りになっているが、どうも結びつかない。
原作がそこまでの人物を想定しておらず、無理があったのではないだろうか。
子供部屋の前とか寝室の遠景とか、時おりまるで油絵を見ているかのよう...
子供部屋の前とか寝室の遠景とか、時おりまるで油絵を見ているかのようなライティングのシーンが表れて心に残った。抑えたトーンとゴシック装飾に映える白い壁、メイドの白いエプロンの陰影、家庭教師の柔らかな白さのブラウス(なぜあんなにスケスケにする必要があったのか??)、、。
撮影のロル・クローリーの作品一覧を見てみると他にも良さそうな映画がいくつかあるのでチェックしたい。
内容的にはそこまで面白いとは思えないようなものなのだが妙な中毒性がある。
結局時間をおいて二回見た。そしてやはり二回とも激しい睡魔に襲われた。
映画に哲学とか持ち出すとロクなものにならない
これだけわかりにくい映画を作らなくてもよいだろう。映画に哲学とか持ち出すとロクなものにならない。この感じ「ツリーオブライフ」「ファウスト」とか思い出した。(どちらも最低におもんない映画でしょ)
途中から暗い屋敷で子供がウロウロするただの映像にしか見えなかった。
で、これを賞賛するアホ評論家とクソ知識人がいるからまたタチが悪い。て、これは言い過ぎか。途中からちゃんとに見れてないわけだし、一意見てことで。
私には難しかった
観ていて、終わった時に「これで終わり?」と思いました。よく理解出来なくて。
ネタバレのレビューを読ませてもらったら、よくわかりました。納得。
私のように謎で終わっている方は、ほかの方のレビューを読めばわかるとおもいます。
ただの子どもの癇癪ではなかった。
それと音楽が特徴的だったかな。
モンスターの少年時代
第一次世界大戦も終わり、ベルサイユ条約も詰めの段階にはいっていた。
アメリカから参加している外交官はフランス語を話す美しい妻(ベレニス・ベジョ)と不気味な息子の三人で滞在していた。
この息子が不気味でモンスター化が気色悪い。
原案はあのサルトルらしい。
モンスターとまではいかなかった。。
感想としては、あまりにもモンスターとはかけ離れているストーリー展開であった。
もっと段階を経てもっと人間の醜さをさらけ出さなければ、なぜ独裁者に至ったかは真に表現しきれないのではないかと感じた。
だが非常に細かい心理描写があり、カメラワークや人間関係、ストーリーの流れなどでそれを上手く表現されているので、個人的には幼少期以外のフェーズも用意されていれば最高だった。
独裁者も元を辿れば普通の子供で、置かれた環境にもよると思うが、この映画に登場してくる家庭は恵まれてるいるがゆえに、ハッキリと家の中で上下関係が形成されている。
多感な幼少期でその様な家庭環境で、小さいながらも様々な抵抗を試みたが、唯一覆せなかった威厳な父親に対する憎しみのカタチとしての結果だったのかもしれない。
全てを意のままにさせる独裁者に!
最後にトム・スイート君が可愛いすぎです。
すべての解釈を観客に委ねる映画
架空の独裁者の幼少期を描いた映画『シークレット・オブ・モンスター』を観た。第一次大戦後間もない仏国に米国高官の父に伴ってやってきた美少年プレスコット。彼の家族との軋轢の中で鬱屈の日々を過ごし、問題行動を起こしていく様を映していく。
特に大きなドラマがあるわけではなく、淡々と少年の行動と変化を追っていき、少年の内面すら明確に敢えて説明されない。
それゆえ、全ての解釈を観客に委ねられてる映画。かなり観る人を選ぶ。正直な所、観客に委ねすぎている印象を受けた。
ただし、主演の少年の美貌と佇まいは素晴らしい。美少年好きな人は行って損がないと思う。
難しい
音楽が、凄い起伏があるのに対し、映像は、淡々と続いて行く感じが、私的にあまり伝わってくるものが無かった。感情の動きも分かりづらく、見てて眠くなる映画だった。少年がどのようにしてモンスターになるか、というテーマだがイマイチ感情の流れが分かりにくいし、最後急に展開し過ぎてて、あぁ・・っ、って感じだった。凡人には、わからない世界感って事なのかしら?
退屈した
要は愛着障害で子供が独裁者になってしまったというような話なのだろう。お父さんもお母さんも子供につめたくて可哀想であったが、子供も子供らしさが全然なくてかわいくなかった。それは表現の問題で、可愛くないとしてももっときちんと子供を子供として描いて欲しかった。
内容は退屈だった。家庭教師のお姉さんの胸を触って叱られるところはよかった。
ラストシーンの意味が分かるか
ラストシーンの意味が分かるかどうかで評価が大きく変わる作品。
正直分かりませんでした…あとからレビューを見て理解したクチです。
オチを知ると面白い作品だとは思うけど、なんだか音楽も大袈裟だし、そもそもラストシーンが分からないと、全然面白くないだろうし。
少年が段々狂っていくのを見せるのかと思ってたのに、最初っから狂ってる。程度の差はあれ、最初から結構ヤバイ感じに出来上がってるんですよね。だから、段々手がつけられなくなっていってもあんまりドキドキしない。
なんで狂ってしまったのか、結局最後まで分からないわけです。そして、ラストシーンで、ナゾが解けるかどうか。面白いかどうかは観客の気付きに委ねられてるかも。
うーん、なんかなあ……
時代は変わっても今を生きる我々自身の心の持ちようや何かをきっかけとしたある種の空気みたいなものが悪魔のような独裁者を生み出すことがある、という警鐘?
それともヒトラー、ムッソリーニ、スターリンのような独裁者はいかにして生み出されるのか、を描いた?
いやいや、そんなことは描かれてないよなぁ。
ラストシーンは劇中の伏線がきちんと収束、ややモヤモヤが取れましたが、全体を通しての主題が鑑賞後も理解できないままです。
ローソクの火がカーテンに燃え広がることもなかったし、吊っていた右肩を鏡の前で回していたのは、右腕が使えることを確認していた、つまり母親を傷つけたのが、弾みでなく計画通りだったということを示唆しているのか。
等々、謎も残るのですが、デビッド・リンチ作品のようにわからなくても謎解きの楽しみが残ったのでまた観てみよう、という気にもならず、今だに、うーん、なんかなあ……、という思いを引きずってます。
???
始終「???」な状態。
元々なにも予備知識なく(レビューすら見ず)鑑賞するタイプなので最後まで「?」の状態。
これは予習をして行った方がいいです。
鑑賞後、レビュー(ネタバレ)見ていて、「あ!そーゆーことだったんだ!」と言われてやっと気づきましたが、そうはいっても再度見直したいかと言われれば...(´・_・`)
余りに酷いストーリー展開のためか、試写会でも途中退場続出
とにかくこの邦題のつけ方だと、誰だってホラーやスリラー映画だと勘違いを起こすでしょう。でも、実際に見てみたらほとんどが主人公の少年が反抗するお話しが続く家族ドラマなんですね。そこに脈絡もなくヴェルサイユ条約締結当時の映像が挿入されてくるからわけが分からなくなるのです。政治劇としても中途半端な描き方でしょう。もし独裁者の再誕を描きたかったのなら『帰ってきたヒトラー』のほうが、面白くて、メッセージも分かりやすく伝わってきます。
なのでこの邦題つけ方のセンスがひどいとしかいいようがありません。「モンスター」と題されて、意味深な少年がアップで写っていれば、この少年に秘密があり、どこかで「モンスター」で化けるものと思って見ていたのです。ところが何も起きなかったのでガックリ。「モンスター」というかには、このノリだったら、少年が裏では殺人鬼であったり、怪物が少年に化けていたりするものです。ところが、いろいろ親に反抗するものの、少年はいたってフツーの少年のままでした。予告編では“何が少年を独裁者にしたのか”とその変化を『謎』に挑んだ怪作”と煽り立てます。でも、どこに謎の暗示となる伏線が描かれていたのでしょうか。少年の心理の過程を描かずして、ラストで独裁者に変貌していたという描き方では、予告編の「心理パズルミステリー」としいうキャッチにならないと思います。パズルとなるパーツが描かれていないのです。
そして秘密や謎を謳うなら、普通ならネタバレとオチをつけるでしょう。しかし本作で描かれる少年の癇癪には、全然その後どうなったのかというオチがなく、謎になっていなかったのです。
「いや、独裁者になったではないか」と主張される人もいるかもしれません。それだったら、かわいい反抗を見せるシーンを長々見せつけるよりも、この少年の将来を見せつけるような奇行や残忍さを描いた方が、伏線として成立することでしょうことでしょう。
しかも、フツーの少年が描かれる割りには、サウンドトラックのほうは、ホラー映画のノリで、やたら不安感を煽り立てる曲調だったのです。そんな曲調ほどに残酷なシーンもなく、映像と音楽のチグハグな印象を否めませんでした。
ドキッとしたのは、少年が癇癪の余り、母親の手をフォークでいきなり刺すところぐらい。どう見ても、この少年が成人して独裁者になり得るという感じは全くありませんでした。
余りに酷いストーリー展開のためか、試写会でも数名が途中退場してしまいました。
実存哲学者サルトルから着想を得ただけに難解さというこだわりが監督の意図にあったのかもしれません。
幼少期が理由であっても、言い訳にはならない。
観ていてずっと退屈で、音楽ばかり大仰しく、全然つまらない。最後のシーンで、それまでの様々な伏線で結果がこうなった、とでも言いたいのか。
世の中、親に虐げられた子供はいくらでもいる。「独裁者」という悪魔になった理由にはなっても、言い訳にはならない。
では、読みが甘いのか?
そう思って、原作とされるサルトルの小説『一指導者の幼年時代』を読んでみた。これがまた、読みずらいのなんの。訳者が下手なのか、そもそもつまらない話なのか。ちなみに小説では、男色の餌食になる。
いずれにしろ、自分に近い大人に失望と嫌悪を抱いた少年が、それを反発のエネルギーとして歪んで成長した物語としても、あまり面白くもなかった。
つまんない。
この監督に金を出した人たちは、さぞ落胆した事だろう。最早語り尽くされたくらいよく見かける脚本である。
育児に関心のない母親
+
家庭を顧みない父親
+
愛情を奪われた子供
=冷血なモンスター
この数式に何を発見しろというのか…。
つまらない。
退屈。
なんか映像作家っぽい絵作り。
助長で緩慢な編集。
意味の分からないカット、シーン…尺が足らないのかよ?
面白さを無理矢理見つけるとしたら音楽の入り方くらいで…人類を未曾有の混乱に叩き込むような人災の成り立ちを見世物にしちゃおうなどという人間の愚かさを感じさせるくらいである。
だとしても、趣味が悪いし、この音楽はうるさいし、的確ではない。
スクリーンを切り裂いて出て行こうかと何度も思った作品だった。
追記
とても秀逸なレビューのおかげで、この作品の楽しみ方が分かった気もするが…俺はその俳優を知らない。作中で、そんなに顔を売ってたようにも思えない。
なもので、傲慢なキャスティングと言ってしまいたい。が…自国やその周辺ではそれこそ100%なのであろう。
まあ、なんちゅうか…そういう前提ではないので、その仕掛けが分からない人にとっては「クソつまらない」と言われても仕方ないわな。
雰囲気はスゴく良かった… が、昼メロw
重々しい時代背景に、重厚感のある屋敷のシチュエーションはとても美しくビジュアルは良かったのですが…
ストーリーは何も起こらないと言うか、普通と言うか… 。
もっとオーメンのダミアン的な少年なのかと思っていたら、ただの甘やかされたわがままな子供にしか感じられませんでした。
ラスト、少年の正体がはっきりするのが落ちだとすると、昼メロかよ⁈ と突っ込みたくなる始末。
重々しい伏線はなんだったの?と言う感じで、全体的によく読み取れないニュアンスのまま突然終わっちゃった感じでした。
雰囲気はスゴく良かったです。
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