マグニフィセント・セブンのレビュー・感想・評価
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立つんだ、村人!
スター性ではオリジナルに及ばないが、かなり忠実にリメイクしたなぁ
と冒頭で思った。時代の流れで今回は復讐がメイン、懇願するのも女性、
ただ村人のため参戦する過去作と比べると、そうはいくかい!といった
現代的なアプローチで畳みかけてくる。七人の侍も荒野の七人も大好き
な自分には今作も悪くはないが、この話ってそもそもメインとなるのは
村人たちであって、彼ら賞金稼ぎのガンマンなどはその助太刀役である。
そう考えると今回は村人との交流や子供とのドラマがバッサリ抜かれた。
本来は弱い立場の者たちが一丸となって立ち上がり闘うことそのものに
(立つんだ、ジョー!みたいな)英雄魂を感じ揺さぶられるのにと思った。
個々のキャラも悪くはないが、そういった同一感というか、多種多様な
存在感はあれど、一人一人を語るだけのドラマがない。唯一C・プラット
の見せ場が多く活躍もあって楽しめたが、あのラストだし…残念な気も。
とはいえ、強烈な撃ち合い・殺し合いに関してはさすがのA・フークワ節
が炸裂して物凄い。ガトリング銃なんてまぁしつこいこと!大量殺人を
食い止めるには知恵が必要なのもよく分かったし、見せ場はかなりある。
(エンドでバーンスタイン再び。J・ホーナーの遺作を聴いてやっと満足)
アートワークは良かった!!
西部劇の新作はあまりないので期待しましたが、つまらなかったです。どのシーンも間延びした印象でテンポが悪く、王道のプロットで見せ方がこれだけ下手なのは逆に凄いと思います。同じ監督の「イコライザー」に凄まじい緊張感があったのはまぐれだったのでしょうか。街がスカスカでセット感が出過ぎでした。「崇高な7人」もセット扱いのゲイカップルや単体では映えないアウトローもいてパッとせず、3人の白人と韓国人が死んで黒人、メキシコ人、ネイティヴ(と女)が生き残るという露骨な終わり方で気持ち悪いです。私怨であることを隠して仲間を集め、皆がやられてから出てきて復讐を果たす主人公の姿は割と卑怯者でした。至近距離でダイナマイトが爆発して肉片が散らばるのではなく普通にバタバタ倒れていたシーンはコントみたいでおかしかったです。それっぽく作ったと言うだけの魂のない映画でした。マウンテンマンの殺人鬼っぽい感じと、クラフト地に赤のアートワークは良かったです。
つまり敵は、某大統領ですね。分かります。
キャッチにあるように、
七人の侍、荒野の七人の魂を、受け継いでいる。か!?
『マグニフィセント・セブン(2016)』
原題 The Magnificent Seven
※若干、ネタバレあり。
(あらすじ)
悪徳ブラック企業バーソロミュー・ボーグに目を付けられた町、ローズ・クリーク。
目の前で夫を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)は、ただただ降伏しようとする町の男達にかわって、自分の有り金はたいて賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)をはじめとする、凄腕ガンマンを町の用心棒として雇うことにする。
皆さんご存知、"七人の侍"のリメイクである"荒野の七人"。の、更にリメイクの本作です。
最近、"七人の侍"を久々にリピートしたんですが、面白いですねー。
面白いって言葉で片づけちゃいけない気もしますけど、好きなんですよねー前編が。
個人的にはクライマックスの雨と泥の中の壮絶な戦いより、前半部分の仲間が1人、2人と増えて行く過程の方が好きなんです。
志村喬さん演じる島田勘兵衛が農民に見初められ、"金にも出世にも"関係ない、ただ御飯がお腹一杯食べられるってだけだぞって、仲間を増やしていくとこがいいんですよね-。
義侠心。男気ですよね。
それぞれの登場人物の魅力(能力)が、自然に上手く引き出されるくだりが好きです。
剣の腕だけではなく、人柄でムードメーカーとして必要とされる千秋実さん演じる林田平八。
三船敏郎さん演じる菊千代が、ようやくそのキャラを生かせる瞬間とか。
誰にだって1つは、良いとこがあるぜ。っていう。秀逸でしょう!
"荒野の七人"でも、この仲間が増えて行く過程を大事にしていたように思います。
ただし、今となっては笑ってしまう過剰なかっこつけた演技とか、舞台はメキシコの村ですが、なんだか農民(村民)がみんなおろしたてのお洋服で小綺麗だったり、添え物的なヒロインと一番の若手のアメリカ的なハッピーエンドとか、何よりびびるのは"七人の侍"のラストの名台詞を、何故か農民側から言い出すとかとか……。
今となってはですよ。ちょwこ、これは!?と思うシーンはございます。
けれど、「御飯がお腹いっぱい食べられる&20ドル」という、利益より自分の正しいことをやる!っていう、私が"七人の侍"で一番痺れるところが、確かに受け継がれている部分はあります。
さっき過剰と言いましたが、でもやっぱ、ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーンかっけーもん。
笑っちゃうくらいかっけーもん。
死に方おかしいけど、チャールズ・ブロンソンも、コバーンも存在感がすげーもん。
ブルゾンちえみさんが、"アメリカにかぶれてる芸人のプレゼン"で、「(アメリカ人の仕草が)笑っちゃうくらい格好いい。100点」と仰ってましたが、やっぱ"荒野の七人"にはそんな格好良さがある。
なんだかんだで、ラストのユル・ブリンナー演じるクリスの「アディオス」、軽く頷くマックイーン演じるヴィン、そして「アディオス」と応じるホルスト演じるチコ。の、ラストシーンがいいもん。
また農民から言い出すあの名台詞に違和感あるも、農民とガンマンはやっぱ相容れない存在なんすよ。と言う、クリスのやや悲しげな笑顔とか。
そこも、時代に流され居場所をなくした侍達の哀愁に似て、七人の侍を受け継いでるように思います。
さて、本作。
七人の侍の敵は野武士。
荒野の七人の敵は強盗団。
今回の敵は、金に物言わせる大企業です。
時代ですねー。
対する我らがマグニフィセント・セブンは、デンゼル・ワシントン演じるサムがリーダー。
そういえば"黒豹のバラード"っていう映画で、西部開拓時代のカウボーイの3分の1は、黒人だったというくだりがありましたね。
解放された奴隷は、賞金稼ぎなんかで食べてたようですよ。
他のメンバーは、アジア人(韓国)、インディアン、メキシコ人&白人。
ええ、まるで人種のるつぼ、アメリカの縮図ですね。
なので資本主義国出身者は、死ぬんです。
生き残るのは、所謂マイノリティー(気遣いが!時代ですねー)。
敵は大企業であり、資本主義であり、トータル敵って、ビジネスマン大統領のあの方ですよね?
ええ、分かります。
また、"七人の侍"と"荒野の七人"ではあくまで添え物的な存在だったヒロインが、今回は自ら銃を持って、皆を率いて戦います。
やっぱ、時代ですねー。
ヘイリー・ベネット良いですよ。そして強気な女=やっぱ赤毛なんですね!
ただ私が"七人の侍"で一番好きな痺れるポイント、本作ではかなり薄いと感じました。
なんでしょう、義侠心なんか嘘臭いんですかね。
今時、流行らないんすかね。
メンバーは利害の一致で、仲間になっているように思えました。
しかも簡単に見つかる。
決定的なのは、サムの動機です。ラストに明かされるサムの生い立ち。
義侠心もへったくれもねーな(笑)!!
確かに銃撃戦は見所がありますが、町を守るってダイナマイトでドッカンドッカン破壊したり。ま、守るんっすよね?
でもダイナマイト、ガトリング砲が登場してきて、ガンマンの居場所が侍並になくなる。
よろしく、哀愁。
って思いきや、ちがーう!
おもてたんとちゃう!
アントワン・フークア監督、嫌いじゃなかったのになぁ。
デンゼル、大好きなのに。
"グローリー"で背中をむち打たれるシーンを観て、惚れたのに。
あ、"モ'・ベター・ブルース"とか"青いドレスの女"が好きですねー。
なのに、途中で意識落ちました!す、すみません!
私の好きな男気ではなかった。
あ、日本人が好きな、義侠心じゃないような気がする。
だから、興業成績振るわないんじゃね?
人種のるつぼメンバーであるからこそ、色々と配慮した脚本になって、結果ぬるくなったんでしょうか。
もう、"荒野の七人"並に、笑っちゃうくらい格好つけた映画で良かったのに。
が、しかし。
エンドクレジットでエルマー・バーンスタインが流れて、ようやく加点ポイントが見つかり良かったです。
マグニフィセントセブン
世界の黒沢監督の7人の侍でUSAが荒野の7人でリメイク版平成29年この映画とデンセルやイ―サンと大物俳優使ったが久し振りのガンマン映画と楽しみでしたが予算低くさと内容が解り切って居たことありてまぁいろいろ昔と違ってガンマンは終わったな感じでした。
So, you seek for revenge? 普通に面白かった現代版「荒野の七人」
あの有名作品のリメイクなのにアメリカでもパッとせず、日本でもパッとしてなかったのでイマイチなのかなぁっと警戒しつつ観に行ったのですが・・・意外と面白かったです!西部劇っていいね!
基本的なストーリーの流れは「七人の侍」や「荒野の七人」そのまんまなのですが、銃撃戦が現代版にアップデートされてます。名作ポジションと言われる「七人の侍」も個人的には古くて観ててしんどいモノがあったので、こういったアップデート作品はありがたいです。頑張って昔の名作と言われる映画観てみても、結構しんどい作品が多いんですよねー。「荒野の七人」にいたっては命をかけたやり取りなハズなのに、どこか牧歌的ですしね。
西部劇なのに人種が多様なのは現代版なら仕方ない事なのでしょう。でも、最後に生き残ったのが黒人、ネイティブ、メキシカンって所は気の使いすぎな印象も受けました。
デンゼル・ワシントンが相変わらず渋かったです。渋い黒人ってなかなかいないですよねー。いい俳優さんです。「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」「ジュラシック・ワールド」と大作に出て注目されてるクリス・プラット。最期のシーンも含めて一番カッコ良かった!一昔前の俳優なイメージもあるイーサン・ホーク。それでも何だかんだとコンスタントに出てるんですよね。あ、この映画で初めてイ・ビョンホンがカッコいいと思えました。「たま」のある女ヘイリー・べネットも美しかったですねー。
良く言えば王道、悪く言えば使い古しなストーリー・・・でも、いいんです。だって王道大好きなんですもん!正直「昔の作品のリメイクの意義」とかもどうでもいいんです。手に汗握る王道西部劇好きな方にはオススメです!
悪くない。でも根本は違う作品だなぁ。
アントワン・フークア監督作品は、イコライザーを観た程度。
イコライザーは結構お気に入りな作品。
勿論、七人の侍、荒野の七人は鑑賞済み。
今回のマグニフィセント・セブンは悪くないと感じた。
すごく好きという程度ではないが、良い作品だなぁと。
7人の〜や荒野の〜とは同じようなストーリだけれど、根本は違う映画だなと感じた。メッセージ性が強いのも今作の特徴なのではと。
まず、7人の〜や荒野の〜と違うのは、前作2作が、力のある主人公らが、力のない村人を守る。今作は力無い者と、共に戦う。という部分が大きく違う。前作を観ているとここをどう取るかで評価が別れるような気がする。
多分、たまたまだけれど、時節柄面白かったのは。
7人側の人種が様々で、アメリカの多様性を表しており、
敵となる人物が、土地を奪う悪い金持ちの白人になっていた部分。
それに、差別という部分にもスポットがあったっていたなぁと。
色々、たまたまなんだろうが。
そして、最後に生き残るのが、非白人というところも・・・。
最後に、ガンアクション等アクションシーンが素晴らしかったなぁと。爆薬が出てくるあたりも派手で良いと感じた。
また七人の〜や荒野の〜を見直してみようと思った。
生き残るのは・・・
映画『マグニフィセント・セブン』を見てきました。いまさら言うまでもないことですが、映画『七人の侍』を、舞台を西部劇に置き換えて、リメイクした作品です。
今回の敵役は炭鉱会社を経営するバーソロミュー・ボーグという男です。
ガトリングガンをただ1人やっつけに行くクリス・プラットが、儲け役でしょうかね。それにしても生き残るのが、黒人とインディアンとメキシコ人と言うのは何か暗示しているようですね。味方が1人1人やられて行くのを見るのは、なかなかつらいものです。
懐かしい感も、興奮度はそれほどかと。
7人の侍も荒野の7人も好き故に、これは観に行っちゃうだろなと思ってた。で、観てみると、まあ懐かしの西部劇といった感で、総合的判断で普通という評価に。
ガンアクションの長さには酔えるが、綺麗にまとめ過ぎというか、西部劇らし過ぎるというか。もう少し違うアプローチにしても良かったのではと。カメラワークなんか、モロ昔の西部劇。今撮る荒野の7人なら、CGガンガン使ったり、もう少しグロやエロなんか入れたりの工夫が欲しいところ。
荒野の7人から変えた設定で、個人的に不満あるのは、マックイーンが演じた(にあたる)アノ役を死なせちゃうというとこ。そこは本家に準じて欲しかった。全て終わった時にリーダーと一言二言交わして共に去って行くのはアノ役だからカッコよく終われる。主の2人は生き残ってないと。
ま、何にしても本家作品にはやはり及ばないかと。俳優陣のオーラが敵わないなと。
最後に本家のテーマ音楽が流れた時は、懐かしいよりも思わず笑った。
予想をはるかに越える面白さ!
「マグニフィセント・セブン」字幕版で鑑賞。
〈あらすじ〉
ボーグによって支配されたローズ・クリークの町を救うため、賞金稼ぎのサムを中心に集められた7人のアウトローとその住人たちが立ち向かう物語。
◎良かった所
・観る前は、詳しい情報を知らなかったので、あまり期待してなかったのですが、めちゃめちゃ面白かったです!\(^o^)/俳優も豪華だし、ガンアクションのみなのに、ド派手な演出が目立ち、特にクライマックスは最高でした! かっこ良すぎて鳥肌が立ちましたw
・7人揃うまでは、確かに時間はかかりましたけど、それも必要じゃないかと思います。逆にいっぺんに7人揃っちゃうと、逆に面白くなくなると思います。
・デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンといった豪華キャストがしっかり目立っていて、最高。クリス・プラットの手品が良い!(^^)
◎気になった所
・とくになし!
~まとめ~
・最高の映画でした!大満足!\(^o^)/
フークア監督らしさ満載のエンターテイメント超大作!
アントワン・フークア監督作品は今作以外では「ザ・シューター/極大射程」、「エンド・オブ・ホワイトハウス」、「イコライザー」「サウスポー」しか観てないのですが、これらの作品には一貫した共通点があると考えられます。
① 勧善懲悪であること
② バイオレンス描写がハードであること
③ 人生で最も重要な何かが「欠落」してしまった男が、闘いの中でその何かを取り戻す話
私は特に③の共通点がこの監督の作家性の部分であると思います。
過去作の具体例を挙げるならば、
「ザ・シューター」は、
観測手を失い何が正義か見定められなくなってしまったスナイパーが、再びパートナーを見つけ殺すべき敵を正確に殺す話
「イコライザー」は、
生きる意味を失った男が、自身の戦闘能力を駆使して人助けをすることによって、再び自分の生きる意味を取り戻す話
「サウスポー」は、
愛する家族とボクシングチャンピオンの地位を失った男が、再び闘うことによってそれらを取り戻す話
このように「何かが欠落した男」がこの監督の一貫したテーマであり、私の思うフークア映画の旨味の部分でもあるのですが、今作は「荒野の七人」という定番の型を借りて、その型の中にしっかりとフークア印を盛り込んだ濃厚なフークア映画になってました!
冒頭の教会のシーン。ボーグの行う残虐行為をハードな演出で見せることでこの映画での完全なる悪をしっかりと提示し、なおかつ「神の法による秩序」の象徴である教会の鐘が文字通り「欠落」してしまう瞬間にタイトルが出る!
この調子で今作は他にどんな「欠落」がみれるのかなぁ〜、と楽しみにして観てました。
しかし、主人公のサム・チザムさんは常に冷静沈着で過去に何かあった感じには見えません。
「こいつなかなか尻尾出さねぇな」と思いながら観ていると、中盤で娘に何かあったっぽい過去が仄めかされ、「やっぱりな!」と思わずにはいられませんでした。
その他の6人もやはり「何かが欠落した男達」であり、私は特にグッドナイトの中盤の戦闘シーンでの狼狽ぶりが「やばぃ、こいつ、何かが決定的に欠落してる…」と、堪らなくツボに入ったキャラでした。
ストーリーが進むにつれてそれぞれ7人の欠落が徐々に明らかになっていくのですが、少しずつこの7人同士がその欠落を埋め合っていく過程も良かったです。7人の中でも影が薄いと思われそうなレッド・ハーベストも、彼は部族の中では孤立していたけど、初めてインディアンの言葉を使った黒人に出会えたことによって、初めて自分も英語使い、唯一無二の友を得る、というように、しっかりとそれぞれ7人の「欠落」部分、そしてそれを最終的にどう取り戻すのか、というドラマを描けていると思えます。レッド・ハーベスト、あの瞬間のために部族の中で生活している時もこっそりと一人で夜な夜な英語の勉強してたのかなぁ…涙
7人だけでなく、町全体もボーグに立ち向かうことによって失われたものを取り戻していきます。「神の法による秩序」の象徴である教会の鐘が復活したシーンは胸が熱くなりました!
そしてボーグを迎え撃つシーン。唯一サム・チザムさんの「欠落」がまだはっきりと明らかになっていないことにモヤモヤしつつも、入念に準備をした作戦で敵を倒していくシーンはやはり圧巻でした!
戦闘の終盤、ガトリング銃が出てきて、一気に形成逆転。好きになったキャラが次々と死んでいくのは悲しかったけど、グッドナイトとビリーが笑顔で楽しそうに一緒に闘うことが出来たことは嬉しかったし、特にファラデーの最期、彼の闘い方の集大成の様な見事な最期でした。
戦闘が終わり、サム・チザムとボーグの一騎打ちのシーン。ボーグが手下2人だけで町に入るという迂闊さは置いといて、ここまで匂わす程度だった主人公の「欠落」がようやく明らかになり、待ちに待った復讐のシーンを堪能させて頂きました!最後に誰がボーグを殺すのかというところも完璧でした!
この映画のルックスの印象は、大味でド派手なハリウッド映画ですが、このフークア監督の作家性というものこそが、今作がこれまでのフークア映画と同様に普通のアクション映画とは一線を画している部分だと思います。純粋にエンターテイメント映画としても面白いし、しっかりとドラマも描いている、キャストの多様性も現代的にアレンジされており、21世紀のハリウッドの西部劇として申し分ないと思います!この様な映画こそ広く万人が観るべき映画なのではと思いました!
新しい時代の西部劇
ファーストシーンのやけに色鮮やかな景色に。
そうか、町の人たちはこの色鮮やかなな景色を守りたいのかと1人合点。待てよ、ここは開拓地、西部の地じゃないか?と1人突っ込み。
悪者は悪者らしく、残忍極まりなく。それにしてもちょっと残忍過ぎるかな。
そして7人。なんとも多彩な人種の7人。そこには時代を感じつつも、黒ずくめのデンゼル・ワシントンは時折ユル・ブリンナーに見える。
そうか、イーサン・ホークは銃を撃てないロバート・ボーン。イ・ビョンホンはナイフ使いのジェームズ・コバーン。そしてブラットの軽快さはマックイーンかと。本家マグニフィセント・セブンと比べて観てもまた楽し。
しかしながら、女性が銃を取る姿もやはり今だからこそ。
アクションシーンは圧巻。それぞれの見せ場があり、とてもワクワク。皆んなガン捌きがとっても上手い。
デンゼル・ワシントン(スタント?)の乗馬シーンはかっこ良し。
しかしながら、最後の最後にちょっと興醒め。伏線バチバチだったので、なんとなく判っていたが、ただの個人的な復讐かよ。だったら多くの人々の死が無駄に感じられる。命をかけた仲間がそうとは知らずについて来て、そうとは知らずに死んでいったんだよ、デンゼル!
とはいえ、アクション満載の西部劇、相手を街中に誘い込んで逃げ道を断つのはまるで7人の侍。そんなところにオマージュを捧げながらも、なんとも派手なアクション、今の西部劇はこうなるのか。
そういった意味では、エンドロールのバーンスタインはちょっと違和感。どうせなら劇中に使って欲しかった。
ところでインディアンが仲間に加わった経緯はどうして?
リアクション
なるほど、予告に偽りなしだった。
「七人の侍」をそのまま連想させる。
最後まで見ると若干、違うのだけど。
なかなかにキャラ立ちしてて、その辺りは面白かった。
ただ、なんか落ち着いた感じの前半なので、少々ダルく感じる。
村人達との絡みもあまり細かく描かれてないし…。
ただ、特筆すべきはリアクションである。
銃で撃たれた後のリアクション。
これが…進化してる。
遠距離でバンバンは間違いないんだけど、ヤラレ方が豪快だ。
ちょっと今後の基準がグッと上がるような…「マグニフィセント7のような…」そんな枕詞を暫くは聴き続けそうに思う。
ちょっと緊張感の演出が多々あって、緩和をあまり感じなかったから、もうちょい落差が欲しかったかな。
けっこうよかった
去年の夏に『七人の侍』を見たところだったので、図らずも比較しながら見てしまう。『七人の侍』が7人中3人小太りのおじさんで、見分けをつけるのが大変だったのだが、この映画は若手の白人が二人、後は人種が違うのとおじいちゃんだったので、すんなり把握できた。ありがたい。
敵のならず者感がそれほどなくて、村人の怯えもそれほどでもない感じがした。教会が燃やされたのがそのままだったのは雰囲気が悪かった。もっともっと憎んで主人公サイドに心を寄り添わせたかったような気がした。
ガトリング砲の射程が異常に長いのと球数の無尽蔵なところが変だった。
グッドナイトが良かった
七人の侍が原案なので、どうしても比較しながら観ましたが、充分面白かったです。
リメイクならではの魅力を最も放っていたのは、イーサン・ホーク演ずるグッドナイト・ロビショーではないでしょうか。原案にはない、非常に味のあるキャタクターだと感じました。
イーサン・ホークのなんとも複雑な苦悩を滲ませる表情とか、何故かトム・ウェイツに似た面構えとかも含めて本当に良かった。
荒唐無稽な本作品の中で、グッドナイトの存在はとてもリアル。
人を殺しまくった死の天使がPTSD的に苦しむのはとても腑に落ちるし、自然だろう。戦いや銃を撃つことへの恐怖を抱き、前哨戦では逃げ行く敵を撃つことができない。そして、戦いの前夜に敵前逃亡をカマす、という結構な驚きの行為をやってのけた。
物語上、戻ってくるだろうとは思ったが、それまでのイーサンの演技が良く、グッドナイトの痛みが伝わってきていたため、
『グッドナイトは戻ってこなくてもしょうがないよな〜』とさえ思った。
でも、(バレバレな展開だけど)グッドナイトは戻ってくる。
仲間のため、街の人たちのために彼が戻ってきたシーンには、わかっちゃいるが感動してしまった。グッドナイトの苦悩を超えて意味ある行動を選択する誇り高さには、Magnificent なリアリズムが息づいていると思う。それを裏付けているのがイーサン・ホークの名演だろう。
そんなグッドナイトに対するビリーの「帰ってくると思ってた」もシビれましたね。
グッドナイトの死に様も、後悔なくやりきった、生ききった、って感じでなんとも清々しく思えました。
リーダーのサムは予想以上に勘兵衛入っていて嬉しかった。志村喬が黒人顔だから、デンゼル・ワシントンがハマったのかもしれない。ラストの独白は余計かな、ただの復讐譚になってしまっている。
バスケスとレッドハーベストはややキャラが弱くて残念。カッコよかっただけに勿体なかった。
シャックも罪悪感を感じさせるキャタクターで、グッドナイトに次ぐリアルさがあると思いました。顔面どアップの死に様も印象に残る。どこか救済を感じさせる表情だった。
言わずもがな、ガンシーンはカッコ良くてセクシー。滅茶滅茶ハデで、リメイク版『13人の刺客』の殺陣シーンを連想しました。
男なら必ず胸が熱くなる!!!
久しぶりに興奮するアクション映画が見れました!!
ストーリーは単純明快。
悪いやつをたった7人でぶっ倒す。
アクションシーンはポスターや予告でも分かるように、ほとんどがガンアクションです。
ガンアクションと言っても、ただのガンアクションではなく、7人のキャラクターのそれぞれの個性が出ていてとても見応えがありました!!!
しかし、少し残念だったのが、サムたちが他のメインキャラを勧誘するシーンで、それぞれのキャラクターが付いていく動機が少し薄かった気がします。
でも、そこだけ。
本当に面白くて最高のアクション映画でした!
誇り
一流のならず者達が己の誇りの為だけに命を賭けて悪と闘う、
ストレートな勧善懲悪映画。
個性的な仲間達を集めるシーンもユーモア溢れて面白く、最後まで仲間達の個性もしっかり表現されてて見応え充分。あっという間に終わってしまった。
気持ちいい位に撃ちまくり、敵を倒す。
物凄いシビレタ。
目茶苦茶格好いい!
西部劇、時代劇の勧善懲悪物はストレートに伝わってくるので理屈抜きで面白い!
CGばかりの作品でなく、演技力の醍醐味を充分堪能出来る作品。又観たい。
でも大好き
荒野の七人、つまり七人の侍 のリメイクというわけで最初から最後まで知ってる話だったけど、景気のいい映画に仕上がってて普通に面白かった
七人の侍に比べれば遥かに短い尺(荒野の七人もそうだけど)なので、正直7人が集まるに至る下りは雑、というかあまり時間をかけられていなく、どーも7人が命を賭けるに至ったのかがよくわからないままなのは少し残念だけど、後半は一部のキャラクターは掘り下げが上手くいってる人もいてよかった
(こっそり付いて来てたんだ と言ってサラッと仲間に加わるシーンはかなり納得しづらいけど)
人種配置や戻って来たあいつの抱える葛藤も、より現在のアメリカの問題を見据えたような配置にブラッシュアップされてるおかげで過去2作になかった新しい物語が形成されてるのも良い
何より7人が、あんまりキャラが掘られていない人もいるにもかかわらず、誰も捨てキャラになってないのは立派だと思う みんな好き
山場のアクションシーンも大爆発→銃撃戦→マシンガン炸裂→大爆発 と飽きさせないように順序立てて展開していくし、中ボス的存在までいて盛り沢山! 楽しかった
ラストの復讐物語としての若干の気まずさも個人的には好み
最後に移るお墓の 作り物CG感満載の 絵作りは少し萎えるけどエンドロール出る前で再びテンション上げてくれたのでまぁよしとする
根幹に関わる部分で若干の詰めの甘さは感じなくはないけど 個人的には大好きなタイプの映画だった
クリス・プラットは凄い あの愛され力はなんなんだ
イコライザーに続き、デンゼルワシントンとアントワンフークワのコンビ 大満足
予告で観た時にこれめちゃ面白そう! 観たい!! と思って観ました!...
予告で観た時にこれめちゃ面白そう!
観たい!!
と思って観ました!
自分の中で期待度が高かったのですこし物足りないかな?なんて思っちゃいました^^;
個人的に仲間を集めて悪を倒す感じの物語な好きなので、楽しく観れました!
酒場での盛り上がってるシーンほっこりしていい感じ(^^)
集められた仲間が最終的に3人しか生き残らなかったのは悲しかった( ; ; )
いい戦いだったと思います!
映画は良くもなければ、悪くもない感じでした!
好き嫌いがわかれる映画だと思いました!
全42件中、21~40件目を表示