マグニフィセント・セブンのレビュー・感想・評価
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人種を超えた西部劇
最近の西部劇は多様な人種による配役によって、さらに面白くなっている。 アクションも凝っていて、大衆的な映画の喜びは尽きない。 しかし、このストーリーの面白さは黒澤明、橋本忍、小國英雄の三者が60年以上も前に創作した脚本が原点であることを考えると普遍的価値を持つ内容だと証明されている。 基本的なプロットは崩さず、細かな演出と監督の力量によって、新しく何度でも作れる映画なのかもしれない。 決して古ボケることのない、常に新しい映画だ。
切り口上がないぞ!
"今どきだなぁ"と思うのは、今回はダイバーシティ(diversity)版になっていること。七人の傭兵は、白人、黒人、メキシコ人、アイルランド人にネイティブアメリカン、韓国人・・・そして依頼主は女性である。ユニバーサルな配慮のカタマリ。 十分に楽しめる作品であると同時に、複雑な気持ちにさせられる。なぜなら多くの人がまだまだ映画に、"新しさ"を求めていると信じたいから。 これは、もはや歌舞伎の十八番(おはこ)のひとつのようなもので、映画を知っている人ほど楽しめる、"通"のものである。 "Classical"と"Contemporary"のある、他の芸術分野と比較して、わずか100年余りしかない"映画"の中で、近代演劇・小説をネタにしたものは別として、こんな"枯れた"趣向は必要なのだろうか。誤解を恐れずに言えば、ついに"ネタ切れ"なのか。 それにしても、仕掛けに誘い込んで爆薬でまるごと吹っ飛ばしたり、袋小路に追い込んで一人ずつ仕留めたり、"型"をしっかりと踏襲していて、アントワン・フークア監督の並々ならぬ原作リスペクトである。ガンアクションのカッコ良さは、"いまの見得は美しかったなぁ"と呟いたりして。 オリジナルとの違いは、各人の動機が違うことと、恋愛要素がないこと。 この出し物は、「本当に勝ったのは農民たちだ、俺たちじゃない」が、"切口上"なわけで、これがない! ただ去っていくのは、とてつもなく残念。 "まずは今日は、これぎり"
撃ちまくり
デンゼル・ワシントンがリーダーならある程度架空設定はないと無理だよな、と思ったけど、予想以上の異文化人キャスト取り入れまくりで、収拾つくのだろうかと心配したが、まぁまぁよかったんじゃなかろうか。 というか、あのストーリーを政治的に正しくするとこうなるよねぇ、と辟易しつつも面白く観られたのは、やっぱり馬とガン、アクションが素晴らしかったからだと思う。 ツッコミどころはたくさんある。 しかし、そんなことはウエスタンな乗馬(何回見てもあの手綱の持ち方不自然)とか、デンゼル・ワシントンの恰幅の良さとか、ガトリング銃が悪魔のように新兵器な受け取り方されてるところとか、いやダイナマイト無双とか、男は皆酒好きで女好きで下ネタで盛り上がるところとか、そんなのが出てくるからいいのだ。 荒野の七人は観てなくても、七人の侍観てたらだいたい何をリスペクトしてるか分かるし、ウエスタンの他の作品知ってたらまぁまぁ納得できる出来栄えなんじゃないかなぁ。シェーンくらいしか知らんけど。 個人的には、未亡人がなかなか清廉に見えたし、アクションの後日焼けしてるのがいい印象。 菊千代とくっついてほしかった。 あ、そう。皆のガタイがとても良く、骨格からしっかりしててそれも素晴らしかった。 タイトルロールの短さも、今時無いほどで、マンパワーの良さを感じた。タイトルロールのBGMがずっと荒野の七人のメインテーマなら尚よかった。 とにかくガンアクションの爽快感でスッキリした。
カッコいい。
デンゼル・ワシントン、クリス・プラット…最高にかっこいいです。 特にクリス・プラットの軽いノリだけどピストル裁きは天下一品ってキャラが男心くすぐる。最後のダイナマイトなんて、捨て身でぶつかっていく様が超クール。 ただ、なぜ戦うのか、っていうところが最後まで薄い気がした。デンゼル・ワシントンも最後は結局個人的な復讐…? せっかくの火花散る銃撃戦の嵐も、振り返って考えた時重みが薄れてしまうんですよね。
3.3くらい
映画としてこれまで数々の名作が出来たジャンルだけに厳しいと思った。デンゼル・ワシントンとアントア・フークア監督コンビの骨太の男達臭さはたっぷり出ていて良かったが、もっと7人の男達の戦う信念とか理由とか作り込まれていると期待していたのでそこの部分は残念だった。 アクションの流れは流石だった。 イーサン・ホークはもっと色々注目されてもいいと思うなぁ。
クリスプラットとヘイリーベネットがメイン
もっと古典的にするのか斬新な撮り方にするのかどちらにした方がいいような気もするが、別に粗もないし沢山のスタントマンを使っただけの事もある騎馬アクションは見応えあった。 もっとデンゼル・ワシントンが前に出てくるのかと思ったらそうでもなく、 最後インディアンとメヒコと黒人が生き残るのはやっぱり配慮なのかと
古き良き時代の映画
テーマは勧善懲悪、時代設定もいわゆる西部劇、 七人である必然性が皆無といった ストーリーが非常に単純なものですが、 その分、アクションシーンの作りが丁寧で 見ていて心躍る楽しい映画でした。
思った通りの映画!
7人全員個性的で、必ずしも根っからの善人ではない人ばかりだけどみんなかっこよかったです! 豪華メンバーで期待してただけに拍子抜け…ということがままある中、主人公達はメチャクチャ強い!敵はメチャクチャ悪い!町の人たちと力合わせて頑張る、戦う、ピンチくる!…と、ドキドキハラハラ楽しめました。仲間を一人ずつ集めていく過程もワクワクしましたねー。 7人は個別の知り合いはいるもののチームとしては寄せ集めで慣れ合いはないのですが、憎まれ口を叩きあってたファラデーとヴァスケスの微妙な友情が特によかったです。グッドナイトとビリーの絆もいい! 個性的に一つだけウーンだったのは、サムの'動機'。いらなかったんじゃないかなー、「今まで殺した者たちのために祈れ」で良かったんじゃないかなー、と思いました。 私は主にクリプラ目当てで見に行ったけど大満足。「陽気な二枚目(本人談)」のクリス・プラットを見たい方には是非お勧めします。
男なら黙ってトキメけ!
似てないの当たり前だし。キャラは荒野の七人より立ってたし。やはり現代に蘇ってちょっとウエットな感じがしたが、お決まりの去り方、そこにあのテーマ。痺れました。男なら細かい事気にせずトキメけよ! ヘンリー大っきくなりましたねぇ。
7人の侍・魂
「7人の侍」「荒野の7人」「マグニフィセント・セブン」…、三船敏郎、ユルブリンナー、デンゼルワシントンと題名や役者は変われど、黒澤明の魂は脈々と受け継がれ、悪をやっつける復讐劇と男臭さは、いつの時代も楽しめるテーマです。 デンゼルワシントンはもう還暦を過ぎているのに、いつまでも若々しく、どんな役柄も観るものを引きつける演技で、さすがにオスカー俳優ですね。 しかし、この映画を観るとアメリカの銃社会は建国以来、受け継がれたものがあり変える事はできないのかな…。 それから、今のアメリカのトップに立つ金に物言わせた赤鬼のようなあの男を、映画のように倒してくれる7人が現れないかと思います(笑)
ザ 西部劇
悪い奴を倒す正義の味方 ザ王道な展開だけどそれを期待していたから 楽しくみれました キャストがインタビューで「これは現代の世界観にも合う」みたいな旨を話していたけど 権力を持った有色人種への偏見でもない味方とかメキシカンと白人の関係性とかPTSDその他色々なキャラクターのやりとりに感じとれました。 後はとにかくクリスプラットがとにかく良かった
淡々としたウエスタンで賞
アクションシーンはよかった。 銃撃戦もカッコいい。 ただ内容が薄いな、、、 単純なストーリーでも、面白いものは濃いなあと感じるけど、今作は薄めだった。 繋がり合う7人の絆も薄め。 それぞれの過去とかも薄め。 彼らはずんずん進んでいくのに、観ている方は置いていかれる感じ。 復讐劇なので、ラストシーンはスカッとしたけど、もう少し、もっと敵の悪い部分とか、デンゼルくんの過去とか、小出しにしてもいいのでは。 ただ、ヘイリーベネットがとてつもなく美しかった。そこは最高だった。
王道の西部劇
アメリカでは去年の9月に公開され待ち望んでた映画『マグニフィセント・セブン』を本日見て来ました! 『荒野の七人』と言えば黒澤明監督の『七人の侍』をアメリカが作り上げた西部劇です。 子供の頃に見て西部劇にハマってガンマンごっこをしましたね! その『荒野の七人』のリメイクである本作ですから思い入れもひとしおです! ストーリーは昔の『荒野の七人』と似てますね〜 ユル・ブリンナー役がデンゼル・ワシントン。 あとわかりやすかった役としてはナイフの名人ジェームス・コバーン役が今回はイ・ビョンホン。 キャラクターの設定もある程度踏襲してますね! 映画が始まって直ぐに気づいたのが音楽です! エルマー・バーンスタイン作曲のメインテーマの旋律を使ってる! あの音楽を聴いただけで気分は盛り上がりますね〜 そしてタイトルなんですがフォントがまた昔の西部劇っぽい! ビンテージっぽいフォントでまたニヤリ! 最近のトレンドで派手なガンアクションばかりが目立つかと思いきや西部劇の王道を行く作り方には好感が持てました。 撃った後にホルスターにクルクルっとガンハンドリングをして銃を納めるのはお約束かww まぁ前半のストーリー展開がサクサク行くしこんなに簡単に人が集まるのかと言いたいがそんな事はまぁ脇に置いておきましょうww なんでそんな無謀な事のために命を賭けるのか。 それぞれのキャラクター説明が物足りなくてストーリーに奥行きが感じられない。 まぁでも荒野の七人ですからって事で良しとしましょうww 今回ヒロインがまた良かった! エマを演じるヘイリー・ベネットが美しいし力強い! そして西部劇と言えば銃撃戦だがバタバタ死んでいきます。 ラストに近くなるとやっぱり出ましたね〜 悪の象徴ガトリングガン! がんがん撃たれていきます! これじゃ住人全員死んじゃうんじゃないって思うほど激しい銃撃戦です。 コルトピースメーカーとウィンチェスターで戦うには分が悪すぎますがそこは王道の西部劇ですからww なんとかしちゃうんですww まぁツッコミどころも多々ありますがエンディングでエルマー・バーンスタインの曲が流れて良しとしましょう! 久しぶりの王道西部劇。 大きなスクリーンにアメリカの広大な自然と馬そしてコルトで満足でした。
誰かのために
七人のガンマンが村人のために悪の軍団と戦う話 「七人の侍」「荒野の七人」の正統な後継作と言われるだけあってかなり話が被っていたが、拳銃捌き銃撃戦どれも見ごたえがあった。 それぞれ魅力的な登場人物だった。 賞金稼ぎ、博徒、狩人、狙撃手、刃物使い、お尋ね者、先住民 誰もかれもが一癖も二癖もある装いだ。 ならず者の寄せ集め軍団奮闘記は最近だと「ローグ・ワン」などで見た展開で目新しいくはないが、否応なしに胸が熱くなってしまう。 ただ人物背景の掘り下げ、性格や思考などあまり説明が無かったためあまり個人個人に感情移入できない面もあったように思う。 それぞれの参加理由もあまりはっきりしないし、なんで命がけでそんなに頑張れるのか理解できなかった。 デンゼルだけは明確な理由があったけれども・・・ 死場を求めていたようでもあるが、自分としては納得しずらい展開だった。 「七人の侍」も人物背景があまり説明されていなかったが、会話に端々でそれぞれの人となりが見え、上手く人物像を表していたような気がする。 なんだかんだ言っても久しぶりに撃ちまくりの西部劇が見れて満足したのは確かだ。 中盤からの戦闘は迫力もカッコよさも十分で興奮すること請け合い。 へイトフルエイト、ジェーンなど近年の西部劇映画の中では一番派手だと思うので銃撃戦好きは見て損はないはず。 劇中セリフより 「まだイケる」 満身創痍で厳しい状況だろうとも、あきらめはしない どんな時でも「もう無理だ」なんて言わないように出来たならどんなにカッコいいだろう。
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