裸の劇団 いきり立つ欲望のレビュー・感想・評価
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二部作の後編だが
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確かにアナウンスしていたようにこれ単体でも一つの作品のようになっている。というのも、前半との雰囲気がまるっきり反対になっていて、後半はギャグセンスが所々に差してくる。それに、前半のヒロインである水城りのは作品後半までは出てこない。代わりに蓮実クレアがヒロインのようになるのだが、その部分も含めた他の出演者の関連性みたいなものが初め上手く飲み込めなかった。あまり説明っぽくなるのを避けたのだろうが、冒頭のところでテロップ的な説明があればわかりやすかったのではないだろうか?監督的には不本意だろうけど。裸で演技をする劇団の意味も、前半の哲学的な匂いから、一気にお笑い的な流れになるのは、意図なんだろうけど、折角の前半の構築を自ら壊すようで勿体ない想いがしたのは小生だけなのだろう・・・
『下衆の愛』もそうだけど、とにかく集団になると男女とも動物の本能が剥き出しになるというある意味普遍的なテーマだから、こういう世界を知らない、体験したことがないという人からしてみれば、どれだけ狂っている連中なのだろうかと嘆くことだろう。勿論小生もここまでのあからさまさは体験したことがないし、現実はもっと隠れてコソコソってことなのだろうけど、まぁこういう男女入り乱れての心情の機微は表に出した方がストレートで後腐れがないのかもしれない。病気と妊娠さえ気をつけていれば、こんなセックス教団的な行為も『若気の至り』なのかなw
演出家役の男優の前半と後半のメーターの振り切れ様は、戦隊モノ俳優のようなイメージなだけに一寸痛々しい感じがしたのだが・・・
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