カーズ クロスロードのレビュー・感想・評価
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Fabulous MaQeen!!
世代交代ですね
クロスロード
おそらく賛否両論ある衝撃のラスト。
個人的には大好きな最後だった。
マックィーンだけではなく環境も変わり時代も変わり…それでも自分のやりたい事を見失わずにいた事が格好良い。
自ら縋り付き走るだけが道では無いと、ドックの遺志や自分の経験を活かす道を見つけたクロスロード。1に繋がる内容でもあった。
ロッキー路線化するも中途半端
やっぱ1で、完璧になった全くスキのない丸くなったマックィーンにこれ以上の物語を付与することは難しかったか。。。ということでロッキー路線化したわけだが・・・
ロッキーの場合、シルベスタースタローンはチャンピオンになった後もダメおっさんぶりを発揮していて、「ああ、俺もこういうとこあるわ」って感情移入しやすいのだけど、マックィーン君は完成され過ぎていて感情移入できねーんだよな。
世代交代映画にするならば、チャンピオンの苦悩、葛藤、孤独をもっとストレートに表現すべきだった。
が、子供向け映画であまり暗い話はできないという・・・ジレンマ。
よくぞ続編作ったなと思うが、そろそろ、お疲れ様ということで、ここらで終わりで良いのではないか。作る方も辛いだろ。
車の人間的成長。
アニメーションの技術としては、最高峰であることには変わりない。CG表現の細やかさや豪快さ、美しさはさすがだった。
あのマックィーンが!という展開には、びっくりさせられたが、きっとエンターテイメントとして、観たいものではなかった。観たいものだけを観せたのでは、大衆に迎合した単なる商業映画になってしまう。
ただ、エンターテイメントとしては、作家性が強すぎたのではないだろうか。脱ラセター映画としての世代交代を表現したのだろうが、やっぱりまだまだディズニーピクサーは、ラセターの王朝は終わらない。
天下のマックィーンの最後の選択、決断には驚いたが、ドックの血脈が受け継がれていることを考えると必然だったのかもしれない。マックィーンの人間的成長を丸裸にしたカーズという車の作品がどこか皮肉めいて良い。
第二の人生へ
2は「あれ?」と思ったけど、シリーズ完結編となる本作は素晴らしかった。
競技者など特殊な世界でなくても、ある程度年齢を重ねて、世代交代が迫ってきているのを感じる年代の人には染みる物語だと思う。
また、マックウィーンとラミレスの関係に、シリーズ生みの親ジョン・ラセターと次世代のクリエイターたちの関係を連想してしまった。
ラストも良かった。
原点回帰
チャンプを継ぐ者
ピクサー/ディズニー『カーズ』最新作。
『1』と『2』、スピンオフの『プレーンズ』も2作、同社作品の中でも頻繁に作られるこのシリーズ。
正直良かったのは『1』だけで、後は微妙…。多少質落ちのスピンオフ『プレーンズ』はまだしも、本家の『2』に至っては何故かスパイ映画風になっちゃって呆然としたもんだ。
ピクサー作品でありながら劇場では観に行かなかったほどあまり期待してなかったが、今回は華々しい復帰と最終レースに相応しい出来映えだった!
やはり今回は、話が良かった。
チャンプのマックィーンにも限界が。
台頭してくるルーキーの存在。
勝負の世界で生きる者に必ず訪れる世代交代、衰え、人生の岐路…。
話の展開は自然であり、必然。
あっという間に周りは若者だらけに。
歴戦を共にした仲間たちは次々引退していく。中には、若者に変わられクビになる者も。
疎外感。嘲笑。
意地でも勝ちたいという気持ちが先走り、大事故を…。
復帰は絶望的。
しかし、マックィーンは…。
この若いレーシングカーたちは皆、若い頃のマックィーン。
自惚れ。自意識過剰。高慢。
マックィーンも昔はそうだった。
そんな生意気な若造に酸いも甘いも教えるのが、年長者。
行き詰まった時、道を指し示してくれるのは先人たちだ。
その教えに耳を傾けた者こそ、必ず伸びる。
どんなに才能あるルーキーでも、一人では絶対伸びない。
新しきが古きを脅かし、古きが新しきに一泡吹かせる。
数字やハイテクも勝負の世界で勝つ為には必要な戦略だろう。が、それに溺れる者は実際の場では何も出来ない。テクニックや経験、知恵が足りないからだ。
かといって、それらに固執し過ぎていては一歩踏み出せない。
チャンプで居続けている者たちは、それら両面を兼ね備えている。
例えば映画の世界でも日本の芸能界でも、未だにトップで居続ける者は、古きを大事にし、新しきも吸収している。
そして、いつの日か自分を追い越してくれるルーキーが現れるのを待っている。
どんな世界でも、新しい才能が現れ、追い越していくのを見るほど嬉しい事はない。
ルーキーがそれを出来たのは、尊敬するレジェンドが居たからだ。
てっきりマックィーンと高慢ちきなストームが一騎討ちし、マックィーンが勝ち、ストームがマックィーンを認め、マックィーンもストームを認め、バトンを渡す…と思ったら、意外な展開に。
ルーキーは思わぬ所に居た。
かつてドックが自分を導いてくれたように、今度は自分がルーキーを導く番。
マックィーンは良い師になれるだろう。
良い師が居たし、彼自信が栄光もどん底も全て経験している。
それをそのまま、後進者へ…。
いずれ終わりは来る。
ルーキーたちが後を継ぐ。
でも、終わりは自分で決める。
それまで、走り続ける。
自分を引き継ぐ者も、自分で決める。
それを見届ける喜び。
諦めぬ者、挑戦し続ける者、受け継ぐ者に、チャンピオンの座は道を開けて待っている。
シリーズ完結編
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