「僕のタイヤは泥だらけ・・・」カーズ クロスロード kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
僕のタイヤは泥だらけ・・・
1作目の『カーズ』は字幕版を観るために隣県まで遠征したのに、今回は隣県も吹替・・・メーターの声がこんなにもキャラに合わないのかと残念でなりません(顔からすれば柳沢慎吾)。しかもドック演ずる故ポール・ニューマンの肉声を聞くことができない。
数々のタイトルをモノにしていたベテラン・レーサーのライトニング・マックィーンは新世代ルーキーのジャクソン・ストームに敗れ、生意気な彼をライバル視するようになるが、シーズン中はストームの連戦連勝。新世代レーサーが次々と現れると同時に旧世代レーサーも次々に引退や解雇され、焦ったマックイーンはシーズン最終戦で無謀な走りを続けたため大クラッシュ事故を起こしてしまう。
今や故郷となっていたラジエーター・スプリングスを訪れ、親友のメーターやガールフレンドのサリーから励まされ、次期シーズンのため再起を誓う。自身のスポンサー“ラスティーズ”が大金持ちのスターリングに売却され、その新世代のハイテク施設へと特訓の場を移す。そこでクルーズ・ラミレスというトレーナーがつき、マックィーンの大ファンだったからレーサーを夢見ていたことも明かされる。シミュレーション特訓、砂浜での特訓(ロッキー3かと思ったよ)、場末のデモリション・ダービーに出場、ドックの師匠スモーキーなどのレジェンド達に助言してもらったり・・・マックィーンとともにクルーズも自信をつけてゆく。
人生の岐路(クロスロード)に立たされたマックィーンは果たして・・・引退か続行か。とにかく新シーズン初戦で勝たなければ引退なのだが・・・というハラハラする展開の中で彼の選んだのは意外な交代劇。こんな人生の機微に触れる流れをお子様は楽しめるのかどうかは心配ですが、短命なアスリートや引退間近のサラリーマンにとっては思わず引き込まれる重厚な作品になっています。