劇場公開日 2017年7月14日

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「傑作パロディ」銀魂 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0傑作パロディ

2017年7月25日
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鑑賞方法:映画館

笑える

 原作のマンガを読んでいないのであくまで想像だが、読んでいたほうがよほど面白いに違いないと思う。読んでいない者にとっては、どうにもついて行けない部分があった。
 小栗旬も菅田将暉も芸達者ぶりを遺憾なく発揮していたし、やや演技力に劣るものの、橋本環奈も売れっ子アイドルのイメージを損なうリスクを冒してでも、捨て身の演技にチャレンジしていた。そのあたりは評価できると思う。
 次から次に出てくるパロディだが、何のパロディなのかはっきりわかるものと、なんとなく想像がつくものと、さっぱりわからないものがあった。それでも、楽屋落ち的なお笑いがテレビバラエティの「アメトーク」みたいで、笑って見ていられる。
 後に残るものは何もないものの、幕末以来の日本そのものを笑い飛ばす痛快さはある。冒険から帰還したヒーローを肉食単細胞の意味不明な女が待っているのも現代的だ。長澤まさみにはぴったりの役柄だった。

耶馬英彦