劇場公開日 2017年7月14日

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「紅桜編じゃなければもうちょっと良かったのでは」銀魂 fall0さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5紅桜編じゃなければもうちょっと良かったのでは

2017年7月22日
PCから投稿

原作・アニメともに好きで、実写化にはあまり期待してなかったんだけど、ヨシヒコ好きだし、博打のつもりで鑑賞。ギャグのテンポ感やお芝居は結構よかったのに、シリアスで派手なアクションが中心になる回を題材にしたせいで、得点稼げるフィールドが削られてて、観ている間じゅう残念な気持ちだった。

・パロディ
「いい意味でひどい、パロディ三昧」みたいなテンション高いレビューが多かったので期待してたけど、言うほどじゃない。原作やアニメのギャグ回がしつこい位パロネタを引っ張るのと比べると、あっさりしてる方。シリアス回なのでギャグ入れる余地が限られてるっていうのもあると思う。ネタ自体のリズム感はふわっと抜ける感じで好きだし、入れてくるパロネタのチョイスも原作やアニメを踏まえてて好感持てる。

・アクション
神楽のアクロバットとかはイイ感じなんだけど、随所で驚くほどしょぼい。このしょぼさ含めてギャグなのかも知れないけど、紅桜編のアクションをギャグにするなと言いたい。殺陣に集中線みたいなチープなCGエフェクトがつくのは何?迫力がないのを誤魔化してるの?
岡田が最終的に蝋人形みたいになるのと、高杉戦闘シーンが芋くさいのが超面白いんだけど、展開的に笑うところじゃないのも気になる。

・キャラ
良かったと思う。一人称"私"で全然ボケない桂と、迫力不足の高杉以外は。観る前は漫画やアニメのセリフ回しを実写でやるとサムくなりそうだなーと思ってたけど、アニメの喋り方を意識しつつも丁度良い塩梅でトーンをリアルめに抑えてて、だいぶ違和感のない演技になってた。
武市がただの佐藤二朗なのに、なぜかちゃんと武市っぽく見えるの、達者だなぁと思った。あと、お妙さんとまた子、色気のないキャラなのに絶妙に色っぽくてちょっとドキドキした。

紅桜編じゃなくて他のギャグ回を題材にしてれば、アクションの安っぽさも笑いになるし、監督が得意なゆるふわコントもいっぱい盛り込めたと思うので、残念でしかない。

fall0