「期待値低めor地上波で見るべき」こどもつかい こめさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値低めor地上波で見るべき
多くのレビューで酷評されており、またジャニーズ出演ということでかなり期待低めで観に行ったら最後まで見る気力は持てた。でも友達に誘われなかったら正直見に行こうとも、レンタルしようとも思わない、地上波でいいやと思ってしまう。
冒頭での虐待シーンと事件を追う記者はよくある感じで物語の内容はつかみやすかった。その後の女子高生が死体を発見するところもインパクトがあり「おおっ…」となったけれど結局面白いと思えるホラーシーンはそこだけ。話の視点は幼稚園の先生ナオミと記者のシュンヤに移され、あんなに歌を怖がっていた女子高生は最後まで現れずしまい。あの歌に魅入られた大人は死んでしまうとあったけど、ある意味頭から離れなくなって怯えているのだったら何かもう一つアクションを起こしてもよかったのではないかと思ってしまう。
滝沢秀明の役の奇抜さには驚かされたけど、見た目の凄さから浮いていてキャラに馴染んでないような演技はみてて辛かった。まだ貞子vs伽椰子の変な霊能者2人組や霊媒師のおばさんの方が面白かった。怖さとかっこよさを求めたのか一言で言うと中途半端のコスプレ。
演技力に対しても最初から期待していなかったがホントに期待しなくていい。女子高生達の噂話や主人公陣の滑っている感はある意味すごいと思う。
話の順序やテンポはだるさをあまり感じさせなかったが最後の方でサーカス広場に出てくるおじいさんはいきなりすぎて思わず劇場で「お前どっからでできたんや!?」と突っ込んでしまいそうになった。
オチに向けて急にスピードをあげたので最初と最後の話の濃密さ甚だしい。
ただ猫の尻尾のようなものでブブゼラみたいのを出現させていたけど、あれはハーメルンの笛吹きを意識して子供を操る、こども遣い(使い)ということなのかなと思った。だとしたら子供に虐待して気持ちよくなっていた大人と、子供を利用して大人を苦しめることで楽しんでいた黒マントは結局は同じなのかなとか深読みしてしまった。
社会問題を取り上げて、虐待や虐待を受けた大人の姿や、呪いかける方法(小指を渡す)など要所要所は面白いがいかんせんホラーにもミステリーにもなりきれてない中途半端さ、キャラの弱さがあり感想としても「〇〇はいんだけど、…」ようなすべて否定は可哀想だから一応褒めとかなきゃいけないような精神が働いてしまう。