「出来ないんじゃない、誰もしようとしなかっただけだ」本能寺ホテル shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
出来ないんじゃない、誰もしようとしなかっただけだ
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映画「本能寺ホテル」(鈴木雅之監督)から。
冒頭のナレーション「本能寺の変は、多くの謎に包まれている」。
だからこそ、この「本能寺の変」を題材にした作品が生まれてくるし、
どれもオリジナルな解釈があり、楽しめる。
今回は、ヒロインの繭子役の綾瀬はるかさんと、信長役の堤真一さんが
石段に座って話すシーンが印象的だった。
「泰平の世がやって来る」「それが信長さんのやりたい事?」「そうだ」
・・・「できないと、絶対出来ないと誰が決めたんだ」
「だけど・・天下統一、誰でも出来る事じゃないでしょ」
「出来ないんじゃない、誰もしようとしなかっただけだ」
「しようとしないだけ?」「お前は何がしたい?」
「私は信長さんのような大きな夢はありませんよ」
「大きいとか小さいとか関係あんのか?、
自分のやりたいことに、大きいも小さいもない。
やりたいか、やりたくないか。やるか、やらぬか、それだけではないのか?」
この言い回し、言い古された表現かも知れないが、
天下の信長が口にすると妙に説得力がある。(笑)
以前、何かの本で見つけた
「人間は出来ないという事を証明出来ない」というフレーズが甦ってきた。
「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ」(オットー・フォン・ビスマルク)
今回は、織田信長から学んだことになるのかな?
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