「見るべきはダニカ・ヤロシュ」ジャック・リーチャー NEVER GO BACK うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
見るべきはダニカ・ヤロシュ
地味で、スカッとしない展開のお話で、ちょっと期待はずれでしたね。
「アウトロー」が面白かったのは主人公が自分の信じる正義を貫くところ。法を破ってでも悪党を退治する凄みのあるキャラクターにトム・クルーズが上手くはまっていて、見終わった後に爽快感すら感じました。
続編に期待するのは、キャラクターの背景が広がることと、彼の根っこにある宿敵が登場すること。そしてアクションのスケールアップなどでしょうか。どれもかないませんでした。
要所要所で、護身術をベースにしたような格闘戦が展開されますが、ちょっと相手が弱すぎるのではないでしょうか。
ハッとするほどの存在感で、ヒロインのコビー・スマルダースを食っていたのがメジャー作品初登場のダニカ・ヤロシュ。バキバキのティーンエイジャーで、次世代の看板女優になりそうな彼女は、「昔、関係を持ったかもしれない女性のひとり娘」という、男からすれば何ともばつの悪い立場の役柄。
その微妙な距離感は、思い切り接近するでなく、徹底的に嫌うでもなく、親子の絆のようなものが何もないまま、煮え切らない結末に至ります。映画の評価が低いのも、それが影響したんでしょう。
それにしても、ダニカは、順調にキャリアを積んで、ジェニファー・ローレンスのような人気者になってほしいものです。
2020.9.3
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