「てんこ盛り!」ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
てんこ盛り!
前作『アウトロー』を観直してないので、『ジャック・リーチャー』単体での感想。
華やか!王道!アクション要素てんこ盛り!
といった感じでとても楽しめました。
殴る蹴るの格闘シーン、カーアクション、飛行機内でのサスペンス的要素、1対複数、銃撃戦、爆発、屋根の上アクション、ライバルとの一騎打ち…
さらに、ベースが逃走劇なのでハラハラしっ放しです。
敵キャラ(ライバル)もカッコよくてよかったですね…!
あのくらいシンプルに来てくれると入り込めます。
強いて言えば、セットアップが少し分かりにくい…かな?
ジャックリーチャーがそもそも一匹狼で自分の正義を貫く人物、ということを理解できていない場合
《えっ、この人なんでこんなことしてんの?》
って状況になりかねなくもないです。
復讐とか、生き残る為とか、パッと分かりやすい欲求は示されないので。
そうなると、たど延々とアクションシーンを見せられ
なんとなく綺麗にまとめられた話…とかで置いてけぼりになっちゃうのかも。
ジャックリーチャーは一匹狼で、そもそも1人だと無敵な元軍人。判断力も十分で体技も半端じゃない。
正義の為なら手段も選ばない(人としては不完全)ジャックリーチャーの当初の目的は、ただ自分なりに不正を暴き正義を貫くこと。
そんな彼が2人のヒロインというお荷物&ストレスと共に行動していくなかで
《家族を守りたい、他人を理解したい》
という欲求に目覚め内面的な成長・成熟を手にする…
という風に私は観ました。
すると、クライマックス後に3人で歩いていく後ろ姿(家族の象徴)からの
『自分の信じた道を行け』的なアドバイス、
3者3様の生活への帰結の持つ意味が際立ちますよね。
一見元通りになっているようだけど、
その内情は違うんだよ!ジャックリーチャーはもう1人じゃないんだよ!
観終わった後、とてもスッキリ出来ます。
ヒロインの目的もしっかりと達成されるし、
メインとサブのストーリーの絡み&帰結もとても綺麗だと思いました。