「まるで西部劇のように」ジャック・リーチャー NEVER GO BACK ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
まるで西部劇のように
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前作を観た時、もっと派手にやってもいいのにと思ったんですが、今回でこのシリーズは「地味さ」が良いのだと考え直しました。
女を口説こうとしたり、娘らしき少女に振り回されたり、前作よりもジャックに人間臭さが増した気がします。
美しさよりも、重さや痛々しさを感じさせる格闘は相変わらず物凄い迫力でした。
画作りも優れていて、特に夜のシーンの美しさは、雨上がりの濡れた地面にしっかりと反射した光が、とても良いコントラストを出していて、中々のものでした。
ハロウィンパレードのシーンにおいて、闘っている上空で常に花火が上がっている演出なんかは、何だか「ミッドナイトクロス」のようで、とても美しくて個人的に凄く好きです。
自分を想ってくれる人を残し、ひとり去って行くジャックの背中は、まるで西部劇のガンマンを思わせるようで、親子愛と西部劇が大好きな自分としては、少し涙腺を刺激されてしまいました。
どこからともなく現れて、どこかに去って行く主人公というのは紛れもなくガンマンなんですから、この調子で、B級西部劇のような続編をどんどん作ってしまえば良いんです。
前作よりも全然楽しめたので、またジャック・リーチャーがどこからともなく現れるのを期待しています。
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