Start Lineのレビュー・感想・評価
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人間ドラマに近い素晴らしい映画でした。
1時間過ぎあたり気分が悪くなりはじめたが、最後まで我慢して無事に鑑賞しました。
気分が悪くなった理由は最後に述べます。
この映画はドキュメンタリー映画よりも、コミュニケーションの悪戦苦闘による人間ドラマに近い内容でした。日本縦断踏破達成はピンと来ませんでしたが、2人との関係や劣等コンプレックスと内向性のもつ自分の闘いをしながら、外向性の持つオーストラリア人の出会いで、自分の弱点を認め、ひいては自信につながるし、最後に雅内に到達したときに他の誰でもない自分自身の力でこの社会を乗り越えたいとよく表現していると思います。ろう者や難聴者だけでなく、聴者も多くの人に観てほしい映画であります。
点数:60点/100点
オススメ度:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
キャスト:★★★☆☆
映像:★☆☆☆☆
演出:★★☆☆☆
編集:★★☆☆☆
設定:★☆☆☆☆
気分が悪くなったについてですが、私の視覚が非常に敏感で映像酔いの動揺病症候群を持っています。映像酔いとは、映像スクリーン全体が影響を受けるようなカメラワークで、揺れ動く振動成分を含む様なカメラワークや、カメラモーションに関係する特定の時間周波数を持った映像の動きベクトルの成分も引き起こしていることがあります。今まで映画鑑賞してきた8000本のうち、気分が悪くなったタイトルは、ほとんどドキュメンタリー映画が多く20本位でした。カメラワークをしっかりしてほしかったと思います。
すぐ隣にいる誰かとコミュニケーション取りたいと感じている人は必見!!
生まれつき耳の聞こえない女性映画監督が、自転車で沖縄から北海道まで日本縦断するドキュメンタリー映画「スタートライン」を鑑賞。
健聴者で伴走者兼カメラマンの人から、厳しくも深い愛情で数々の叱責を受ける中、自身も自覚している苦手なコミュニケーションを克服しようと悪戦苦闘している姿に涙が抑えられない。
コミュニケーション能力は、自転車日本縦断だけで克服できるような生易しいことではないが、諦めずにコツコツと説いていこうとする伴走者の真摯な言葉が、あたかも自分に言われてるような錯覚をおかしてしまい、映画の中の監督と一緒に涙してしまった。
サイクリストだけではなく、聾者だけではなく、あなたのすぐ隣にいる誰かとコミュニケーション取りたいと感じている多くの人に観てほしい素敵な映画です。
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