「あなたはこの現実と対峙できますか?」まなざし Hirokiさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたはこの現実と対峙できますか?
こんな映画は見たことがない。これを単なる「ものがたり」として見ていいものなのか。
あまりにも描写に作為がなく、今まさに目の前で起こっていることを淡々と見続けているような感覚を覚える。
この映画を見る者に逃げ場はない。スクリーンの存在すらなくなってしまうほど、生々しく、現実的。
とても重いテーマであるが目を背けられない。他人事として片付けられない、自らにも起こりうる事として、その現実に自分はどう向き合うことができるのか。
エンドロールが終わってしまえば元の世界に戻れるという感覚がない。
むしろ終わったあとからじわじわと自問自答してしまう。
この感覚はまず、この映画を体験した人でないと伝わらないのだろうと感じた。
ぜひ観て、この感覚を体感してください。
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