劇場公開日 2016年8月13日

残波のレビュー・感想・評価

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1.5宮台氏登壇

2016年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

たまたまアップリンクのサイトを観ていて引っかかる。TBSラジオディキャッチの金曜ゲストをいつか生で見てみたいと思っていたので財布事情は厳しいが大枚はたいて通常料金で観に行く。とはいえ終電の関係もあるのでそんなにご尊顔は拝めないのだが(汗)
実際映画自体は正直厳しいものがある。監督も言っていたがコラージュ的手法を演出されているのだけど、色々な題材やプロットを詰め込みすぎたきらいがある。だからなんとなく全体が散漫になってしまい、BGMとかも次画面の橋渡し的な感じにはなっていなくて、画面に集中できない。
それにもまして演技陣の崩壊は如何ともしがたい。特に主役のアンルイスの息子は、残念だけど今回の役は合っていないとつくづく思う。チンピラにしては余りにも優しい声、そして固太り感のたっぷりの体型。演技でのシャープさが感じられず、鈍重すら映ってしまう。ヒロイン役のシルクドソレイユももっと演出次第では艶めかしさを表現できるのだろうが、なんか田舎くさい。ちなみに刺青の由来も上手く説明してくれたらもっとバックボーンが拡がるのだけど、なんにも触れられていない。
ストーリー自体はファンタジーを織込んでいるんだろうけど、沖縄の問題と絡めてしまうとどうにも現実との折り合いが悪いというか、綺麗にまとまっていない。食い合わせが悪いとさえ思える。
予算不足のため、何度も頓挫しかかったとの説明だが、折角だから宮台先生のアドバイス受けても良かったのでは?

そんな消化不良の上映後はお待ちかねの先生の登場だが、やはり相変わらず『感情の劣化』を引き連れておいでである。
あのお腹の出っ張り具合はライザップ前の森永卓郎先生のそれを彷彿させるようで、通信空手の話もナンパの話も滑稽に思えるから、先生こそライザップに通って欲しい限りだ。

沖縄舞踊、基地問題、色町、ヤクザ、ゲイ、沖縄返還、核の密約、そして原発問題と、満漢全席みたいな散らかりように、のめり込めない原因を思わずにいられない残念さは、料金の高さも相俟って落胆しながら帰路についた。
素人がみてもやりようがあったとおもうだが・・・

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いぱねま