名前のレビュー・感想・評価
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やっと本当の自分に向き合える
名脇役の津田寛治が主役ということで興味があった作品。
なんとも素朴な田舎町を舞台に、冒頭から不思議な伏線の連続で興味が湧きます。すっとボケた音楽も、どこか舞台を思わせる空気も良い。
また、透明感のある駒井蓮との組み合わせも面白いんですよ。
それは何処か自分が無い二人の、少し奇妙な一夏の生活。
それぞれの物語を前後に散らせた構成も良かった。
辛いだけの自身を捨てて生きてきた二人が、やっと本当の自分に向き合える。
ゆっくりで地味だけど、すごい素敵な作品でした。
どうしてこんな事になったのか…。
テーマはアイデンティティとか自己の存在とか表現に難しい内容。
結局は主人公がなぜ偽りの人生をもつようになったのか、三重生活を送っているのか、が描き切れていない。
そこが重要なのに。
映画の見せ方として、「焦らす」のが非常に好きなのか、全編通してストレスが溜まります。
そしてそのストレスは解消されない最悪な結末に。
他の方も書かれていますが、カメラとか天気とか演技とかもちろん重要ですが、物語を映画という手法で形にする、根本のところ「話が面白くない」ここが残念。
え?ひどい 中年男性目線の、都合よい視点がまじでキモチワルイ 可愛...
え?ひどい
中年男性目線の、都合よい視点がまじでキモチワルイ
可愛い高校生の娘が制服で都合よく現れるとかほんと無理
生まれた子の気持ちを都合よく無視しすぎ
母親の水商売やらざるを得なかった事情を描写しないで見捨てた強引な脚本
下手くそな時系列の処理
いかにも都合よく入ってくる音楽
楽屋とチェーフォフの冒涜としか言えない演劇部に関しての監督の教養の浅さ
重要シーンをワンカットで処理しようとする低予算
画質も悪いし手持ちカメラの下手さ
天気の繋がりがボロボロ
低予算日本映画の悪いところを凝縮してる
本当の自分が分からない。
いくつもの名前をもつ男。名前を使い分けて生きている。嘘で固めた人生。そこに女子高生が現れ本当の自分を考えるきっかけになった。
また女子高生も自分を出すことが出来ずにいた。二人の共通したところが考えさせられる。
舞台劇のようにも思えておもしろさもあり退屈ぜずに観ることができた。最後は自分を見つけることが出来た。みたいな終り方がいい
……追記……2022.11.16
無料配信が終わってしまうと
言うことで再度観賞
本当におもしろい。
津田寛治と駒井蓮の二人の掛け合い
それによって起こる出来事
映画ならではの可笑しさ
だったりします
……★5にしてもいいぐらい
何度でも観られる作品
3.2本当の自分
何だか考えちゃいます。
過去の自分を捨てて新しい自分にって気持ちも共感出きるし、でも殻破って今の自分で良かったってなれる強さを持ちたくもあり、そんなに盛り上る映画では無いですが、何だか前向きな感じが良いです。
津田寛治が主演だが、いつも脇役の俳優だし、役柄も50代の冴えない男...
津田寛治が主演だが、いつも脇役の俳優だし、役柄も50代の冴えない男性が主人公という映画も珍しいなとは感じた。
少女が娘なのかと思いきや、少女の父親は別の人だった。少女も知っていたようだった。
お父さんが欲しかったのかなあ。
名前をいくつも使い分けるなんて、そんなことできるのかしら?
よく理解はできなかったが、最後まで見た。
予告編の質が高くてずっと観たいと思っていて やっと観たが、カメラワ...
予告編の質が高くてずっと観たいと思っていて
やっと観たが、カメラワークや画の構図が
酷かった。安いピンク映画みたいな映画だった。
でもストーリーはめちゃくちゃ好き。
いい映画でした
じんわり来ます。
みんな色んなことを背負って生きてる。
この世の一番の罪は"愛"だ。
愛さえこの世になければ、悲しみも苦しさも感じないかも。
でも、愛があるから生きる意味を知る。
なんてね。
地味ですが、とっても佳い作品です。
人の気持ちを理解するとは
この映画、ちょっと不思議な、ちょっとした事件が展開していく。
1度目見る時は、それを中村正男の視点で観る事になる。
で、十分に楽しめるのだけど、
この映画に限っては
2度目、観なくてはいけない。
2度目観ると良い、ではなく
2度目観なければいけない映画、である。
2度目は自然、葉山笑子の視点で観る事になる。
そうか、人は人の気持ちを
分かったつもりになっているだけ。
驚くほど
何にも分かっていなかったんだ。
と、がくぜんとする。
葉山笑子の気持ちが痛いほど分かる。
それにしても『名前』
あまりにも渋いネーミングだ。
本質を適切に表現しているのだけれど
もし、この名前で観てもらえないことがあるとすれば
ちょっともったいない。
何、本当の自分って?。
正直最初は「???」な展開。
①<中村正男>編
どこかうさんくさくて、捉え所のない中年男。
「なぜ3つも偽名を使うのか?」。「本当の名前は?」。と疑問符だらけ。
そこに「お父さん」と自分を呼ぶ、女子高生・笑子まで現れて。ますます???。
まあ、きっと実のお父さんなんだろうな。と勝手に納得。
②<葉山笑子>編
あれ、今度は女子高生がメインなのね、と驚き。
その話の中に①のいろんな場面が挿入されていくのが。
「もしかして、もしかして?!」と観ている側に、クエスチョンを出していくところが興味深い。
そして①➕②=の答え。
作品を通して、時間軸が交差している展開の幾多の疑問。
「あ、あそこで!」と脳内で小さな場面がフラッシュバックするところ。
わお、そうきたかー。なるほどねとじんわり。
津田さんの最初の「くたびれた中年男」が最後、「おじさんだって、それなりにやってるさ」という表情。
心に染みました。
単館映画的渋い作品でした。
負け組じゃ終わらない
妻に去られ、経営していた会社もつぶれ、実家に戻っていろんな名前を使い分ける生活をおくる主人公(津田寛治)の前に、不思議な女子高生(駒井蓮)が現れる。
二人が本当の名前で呼び合うまでを面白く描いていく。
現実をよく見ることで再度、立ち上がる勇気が湧いてくるかも。
後味よく観ることができました
チラシや解説、予告編ではミステリーの印象でしたが、主人公2人の背景があきらかになるにつれ、日々の生活の息苦しさが辛く感じられるも、暖かい気持ちになる作品でした 特に主人公の高校生の笑子は多感な時期でもあり、日々の不安や先の見えない焦燥感が伝わり、家族や親子関係が全てではないけれど、何かをきっかけに突破する、自分を変えていこうとする思いが感じられました 女性に限らず10代の時に感じていたこんな思いを振りかえりました ラストにかけて満足のいく展開でした (12月13日 出町座にて鑑賞)
自分を見失った我々に送る人間賛歌
違う名前の複数の人生を演じて生きる男。死んだと聞かされていた父親の存在を知り新たな生きがいを見いだす少女。この二人の交わりがささやかだがポジティブなバイブレーションを生む。
上手く生きられない二人だが、一歩前に進んだことを確信するエンディング。いい気分で帰路についた。
少女を演じた駒井蓮は17歳ですか。彼女の鮮やかな存在感が今作に魔法を吹き込んでいる。
終わり方が良かった
たくさんの偽名を使って生きる男とその男を自分の父親だと思い込んでる少女の話。
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私はお互い自分の娘でホントの父親じゃないこと分かってても家族のふりをして生き続けるっていうラストなんじゃないかって予想してたけどちゃんと最後別れてくれたから良かった。
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この映画そこは現実的だけど、皆おじさんと少女が一緒にいることにちょっと寛容的すぎないか?.
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特に学校まで送っていった津田寛治を先生がお父さん?って聞いて違いますって言う所はそんなん違いますなんて言ったらただの変質者だろって思った(笑).
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絶対警備員に捕まるから見てないでお前は早くその場を立ち去れと思ったのですが(笑).
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