「不思議なファンタジー。夢を追い辿った、母の軌跡。」はらはらなのか。 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議なファンタジー。夢を追い辿った、母の軌跡。
【賛否両論チェック】
賛:夢を追いかける少女の葛藤と成長が、不思議な雰囲気の中で紡がれていくのが印象的。
否:急に入るミュージカルや、メルヘンチックな描写等、世界観への好みは分かれそう。
“女優になる”という夢を幼い頃から追いかけ続け、行き詰まった12歳のヒロイン。そんな彼女が運命のいたずらで出逢った、亡き母のいた劇団で奮闘するうちに、次第に“演じる”ということの意味を見出だしていく姿が、時に切なく、また時に微笑ましく描かれていくのがステキです。
そしてそんな彼女を温かく見守りながらも、それぞれの複雑な想いを抱え、葛藤し合う登場人物達の心の変化にも、思わずハッとさせられるものがあります。
変にファンタジーなシーンが始まったり、かと思えば怪しいカメラマンに詰め寄られたりと、変にリアルな描写も交じったりするので、世界観に好き嫌いは分かれるかも知れませんが、真っ直ぐなヒロインの成長ドラマを是非ご覧になってみて下さい。
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