「【”人生の旋律” 第一級の指を持つ天才ピアニストの、優れた教育論をイーサン・ホークが描くドキュメンタリー作品。分野を越えて人に何かを教える者にとっては、値千金のドキュメンタリー作品でもある】」シーモアさんと、大人のための人生入門 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人生の旋律” 第一級の指を持つ天才ピアニストの、優れた教育論をイーサン・ホークが描くドキュメンタリー作品。分野を越えて人に何かを教える者にとっては、値千金のドキュメンタリー作品でもある】
ー 且つては、第一線のピアノ演奏者であった87歳のピアノ教師、シーモア・バーンスタイン。
表情は穏やかで、彼のピアノレッスンに通う生徒達に掛ける彼の言葉は、常に適切で優しい。ー
◆感想
・楽器だけではないが、一線級の“生徒”達を指導する“教師”の殆んどは、厳しき指導をしているイメージがある。
中には、人格を否定するような指導をしている人が、崇め奉られているシーンを目にした事もある。
・だが、シーモア・バーンスタインの指導方法の基本は”褒めて育てる”である。
- 直近の例で言えば、青学の駅伝の監督だろうか・・。-
・声を荒げる訳ではなく、(ピアノの技法に関しては、良くは分からないが・・)シーモア・バーンスタインは、自らの生徒達に対し、穏やかな声で指導している。
<人生を美しく奏でる。
若き日に苦労したシーモア・バーンスタインが、自らを頼って来る生徒たちに掛ける言葉は、優しい。
けれど、的をついたアドバイスの言葉。
今作を監督した、イーサン・ホークは自らの演技に壁を覚えた際に、シーモア・バーンスタインと出会い、刮目したそうである。
(あの、順風満帆な俳優人生を送っていると思っていた、イーサン・ホークがである!)
今作品は、分野を越えて人に何かを教える者にとっては、値千金のドキュメンタリー作品であると、私は思う。>
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