「本当のパパに会わせてよ」幼な子われらに生まれ marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
本当のパパに会わせてよ
大好きな作家『重松清』さん原作。結構前に読んだんですが内容をあまり覚えてなくて結構重い話の流れに「こんなストーリーだっけ?」って思ってしまいました。
バツイチ同士の夫婦と妻の連れ子(娘2人)がぎくしゃくしながら『本当の家族』になるまでの物語。夫の本当の娘も絡んで重く重く響いてきます。
元妻の言葉「理由は聞くけれど気持ちを気にしてくれたことはない」
そう人工知能研究者/脳科学コメンテーターの黒川伊保子先生著『妻のトリセツ』からの受け売りですが
「妻(女性)は解決策を求めているんじゃなく同意を求めているだけ。」という言葉がよみがえってきて「どっちも通じるところあるな~できてるだろうか?!」ってつくづく思いました。男性陣は(もちろん私も含め)反省して改善しなければいけないのかもしれません。
途中、夫の信が追い詰められ今の家族の継続にギブアップして
「子供を堕ろして離婚するしかない」って妻の奈苗に吐き捨てるように言いはなったときは浅野忠信さんと、なっちゃん(田中麗奈さん)の迫真の演技にやられました。
また子役の沙良ちゃん(鎌田らい樹さん)の表情とセリフの一つ一つに涙してしまいました。
沢田役 宮藤官九郎さんのクズ親ぶりにも、そして最後はそれなりに収めてるところ、さすがにうまい役者さんだな~って思いました。
考えさせられる作品ですが、最終的にはほぼハッピーエンドっぽい流れで安心しました。
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