幼な子われらに生まれのレビュー・感想・評価
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斜行エレベーターが下降するように物語が静かに重くなっていく
浅野忠信と田中麗奈のバツイチ同士の夫婦と妻側の連れ子が暮らすニュータウンと駅をつなぐ傾斜エレベーターが印象的。妻の妊娠という出来事は普通であれば祝福すべき慶事なのに、この映画ではむしろ何かの呪いのように再婚家族を苦しめていく。物語がじわじわと重く苦しくなっていくさまは、まさに斜行エレベーターで暗い地獄へ下っていくかのよう。
自暴自棄になりかける主人公の心情に共感してしまうことに、男の身勝手さを突きつけられているような気がして、自己嫌悪に陥りそう。
浅野忠信の独特の浮遊感、漂う感じがキャラクターにはまっている。田中麗奈も「葛城事件」に続き、従来のイメージを打破する役に挑んでいて好感が持てる。
思い通りにならない人生、苦しみながらもどう生きるか?
ただでさえ人の一生は複雑怪奇である。「摩擦は0とする」などと物理の教科書に但し書きされていたのをふと思い出したが、それとは全くの正反対なものである。毎日が摩擦だらけで、何事もなく穏便に進むことはままならない。思い通りにいくことの方が少ない。良いことよりも悪いことの方がずっと多く感じる。甘い期待もあっけなく裏切られる。思い通りにならないことが人の一生の本来の姿であると思う。名家に生まれ、将来の安寧を担保されたとて、必ずしもそうはいかない。歴史に残る数々の出来事を振り返っても、人間社会そのものが混沌である。
結婚・離婚・再婚という大きな出来事を一生のうちに経験するということをどれだけの人間が前もって想定して生きているだろうか。せめて、結婚くらいはまだしも、それ以降というのは、そもそも家庭環境にもよるが、初めから想像することは難しい。誰しも、一度は明るくて穏やかな家庭に憧憬の念をそれとなくでも抱くものであろう。この作品に登場する(おおよそ)全ての人物が“一度は”そう願ったものである。しかし、決して穏やかならぬ人生が交錯し、それは容易に実現し難いものとなった。やはり、思い通りにいかないのが人の一生であるということを改めて思い出せる展開が、作品全体を通して繰り広げられる。
「幼な子」がこの世に生を受けんとすることも、ある人にとっては幸せな将来を思い描かせるが、一方で、またある人にとっては、いやはやそうではない。一つの家族であっても、登場人物それぞれに立場が異なるがゆえに、バラバラな方向を向いてしまっている点が、この作品の悲しいところである。だが、それは、誰しもが何らかの不安や恐れを抱えながら生きているということもまた表現している。穏やかならぬ不確かな一生を歩んでいくための答えは、もがき苦しみながらも自分で見つけ出さなければならない。私はそのようなメッセージを感じ取った。全てが丸く収まることなど、現実ではあり得ないのだから。
お義父さんかわいそう
やっぱり、離婚て子供に迷惑。
{沙織}
悲しく無いんだよね、
近所のおじさんが亡くなるような感じ。
お母さんが亡くなること想像したら、
胸ガキュウンとなったのに、
お義父さんの時にはならないんだ。
えりちゃんのパパとお友達なんだよ。
教えてくれないなんて水くさいなぁ。
親子なのに。
お父さん、私のパパだよ。
(パパの手を振りほどいて駆け寄る。)
{信}
だってさ、ほんとの親子じゃないからね。
難しいなぁ、恵理子に説明するの。
パパとママにとって一番大事なのは、えりとお姉ちゃん。←沙織ちゃん、どうなるのか❓
離婚した2組の夫婦、片方の男信ともう片方の2人の連れ子薫と枝里子の母奈苗と再婚した。
男の前妻友佳も娘沙織を連れて再婚したが、その夫に最近癌が発覚して余命幾許もない。
女の前夫は、一人暮らし。
信の義娘薫が、難しい年頃の思春期真っ盛りの小6。
最近、信を毛嫌いして、パパじやない、本当のお父さんに会いたい、怖いから部屋に鍵を付けて欲しい、と困らせる。
仕方なく薫の実父に会い、10万円取られながら会う算段を取り付け、鍵もつけてやる。
薫の言う通りにしたのに、
当日薫は会いに行かない。
薫が行かなかったのは?
良き継父
信と奈苗は再婚同士で、奈苗の連れ子の姉妹と暮らす。良き継父につとめる信だったが、年頃の長女とはしっくりこないし、出世コースから外れてしまう。そんな時、奈苗の妊娠が判明し、長女は実父に会いたいと言い出す。
何も悪くなさそうな奈苗だけど、DV男と結婚してしまうような女、という皮肉がわずかに感じ取れました。対して前夫沢田には、良くはないけどちょっと共感できるところもあるとも。また前妻の言う「理由と気持ちの違い」なんて言われたら、やっぱり自分も黙ってしまうな。無言のまま観客の涙を誘う江崎は、継父の理想像。だけど、なかなかそうもいかない信には同情。
下から上まで良いパパの格好の浅野忠信に、違和感を抱いたまま物語が進行。けど、無理してがんばってる信の姿にそれで良かったんだと思いました。斜行エレベーターって初めて知りました。
心に響く脚本
重松清らしい人の心の微妙なヒダを描いた作品だった。
再婚同士の夫婦を中心に、それぞれの子供と元の配偶者がは絶妙に絡み合う。
思春期の妻の娘の態度から,歯車の狂い出した夫だが、自分の娘が生さぬ仲の父親の死に激しく動揺し泣き濡れる場面に,思わず自分も引き込まれていく。心が動き始めて前に進み出した。
最後にこの思春期の娘がどうするのかは描かれていないけれど、どんな選択になっても受け入れていけるだろうと思う。
最後に、元妻と今の妻の正反対さが面白い。この今の奥さんは可愛いけれど、全身で寄りかかってきそうなタイプ。私が男ならちょっとパスかもと思ってしまいました(笑)
家族の重さ
浅野さんの演技が見たくて観ました。
内容はなかなかに重く、苦労して頑張っている主人公に自分を思わず重ねてしまいます。
自分は経験していないからわからないけれど、連子に対する虐待事件が後を断ちませんが、そんなのは本当に一握りで、多くの方はこの家庭の様に愛情を持って育てているのだろうと思います。
それは育ての、実のに関係なくなのでしょう。
他方、新たな子どもを授かり、その家族のバランスが崩れる時、子どもは子どもなりに自分を守るための行動を起こすのでしょう。身勝手な長女の振る舞いも納得出来ます。
それらも踏まえて家族とは。
家族とは。バラバラでも、つぎはぎでも運命共同体として生きていかなければならない。
そんな重さを受け止められるだろうか。
思わず口に出てしまった、降ろした離婚しようと言う主人公の投げやりな気持ち、それを聞いてしまう妻の気持ち。
重い気持ちのまま映画は終わり、後々まで考えてしまいます。
ステップファミリーで悩んでいる家族や、感謝の念の薄い子に観てもらいたい。諦めそうになる時にも!
後悔する事いっぱいあっても、目の前の問題に向き合うお父さんえらい!!
個人的に好きなジャンルではない映画でしたが、俳優陣も演出も内容も丁寧に描かれていて良作でした。
ステップファミリーならではの複雑な問題と葛藤を率直に描いています。
お父さんは仕事も大変なのに家族を大切にして、思春期の長女の反発や酷い言葉に対してあえて言い返さず、向き合おうとする姿勢心の葛藤が胸を打ちます。
いいお父さんになろうと努力しているのに、認めてもらえず「本物のパパがいい」って言い続ける長女。涙ながらに子供部屋に鍵をつけるシーン。
前妻に「前からそう。理由は聞くけど、気持ちを聞かないのね」と言われた言葉。
直木賞作家・重松清の同名小説を浅野忠信、田中麗奈主演で映画化したヒューマンドラマ。
監督は「幸せのパン」「繕い裁つ人」の三島有紀子。1996年の小説発表時から重松と映画化の約束を交わしていたという、荒井晴彦が脚本を担当した。
血が繋がった家族と繋がってない家族。
主人公田中信(浅野忠信)は斜行エレベーターに乗って通勤、途中に徒歩や電車という移動手段もあるのですが、なぜだか、彼の日常が会社と自宅を往復するだけの世界観にも思えた。信も妻奈苗(田中麗奈)もバツイチ同士での再婚であり、奈苗の連れ子である小6の薫(南沙良)と幼稚園の恵理子(新井美羽)の4人暮らし。信には元妻友佳(寺島しのぶ)との間に沙織(鎌田らい樹)がいて、3カ月に1度面会しているのです。
信が沙織と遊園地で過ごし、帰宅すると薫も恵理子も奈苗が妊娠していることを知っていた。恵理子は妹か弟ができるとはしゃいでいたのだが、薫は不機嫌そのもの。沙織と会っていることも知っていた薫との溝は徐々に深まり、やがて「本当のお父さんに会わせてよ」と口走る薫。恵理子は幼すぎたために信が義父であることも理解していないが、薫は本当の父親沢田(宮藤官九郎)に殴られた経験もあるほどDVの父親だったし、会いたいという言葉もどことなく嘘くさいのだ。実の娘沙織が素直でいい子だったためか、同じ年の薫が思春期であるために本音さえ見抜けないでいた信だった。
家庭での奮闘ぶりはダメ親父というより、真剣に悩んでしまうタイプ。いつかはキレて沸騰しかねないと予想させる。おまけに会社では出向リストに載ってしまい、内勤職から倉庫番と異動させられ、昇給も望めない状況に。家庭と会社の鬱憤を一人カラオケで晴らそうともするが、根本的解決にはならず、薫と沢田を会わせる考えに向っていくのだった。
元現とも夫婦の関係が脆いところや、子ども目線にならないと確執は改善しないところなど、注目すべき点は多い。ギャンブル好きになってしまった沢田のダメっぷりも、落ちるとこまで落ちてしまったと感じるが、料理人という定職も持っていたりする。いざ会わせようとセッティングした時には着慣れないスーツを着たり、プレゼントを持っていたりするが、これも与えてしまった10万円が資金となったのだろう(やっぱりダメ男でしょ)。もっとヤバいのは信の方で、50万円を渡して薫を引き取ってもらおうとためらったシーンにはオイオイと呟いてしまいそうになりました。
一方では、元妻友佳の再婚相手の教授が41歳という若さで末期がんと診断され、余命わずかという状況。友佳からは「理由ばかり聞いて、気持ちは聞かない」となじられ、沙織からは「血のつながらない義父の死を前にしても悲しめない」と打ち明けられる信。大団円の前には必ずディザスターが来るかのごとく、突如豪雨となって、危篤となった義父のもとへ行かねばならない沙織。車で送ろうとするものの、車の中には奈苗と恵理子がいたのだ。ぎくしゃくした人間関係が“友達”というキーワードでまとめられる、巧い構成だった。
最終的にはすべての人間関係が上手くいきそうな予感をさせるので、ホッとさせられました。ストーリーそのものは普通な感じだし、大学准教授になったキャリアウーマンがなぜ沙織を引き取ったのかもわからなかった。しかし、役者の演技が皆すごい!一番良かったのは奈苗も一人カラオケを楽しんでいるシーン。
【2017年11月映画館にて】
なかなか難しい子連れ再婚
エレカシのファンとしては、悲しみの果てが2回出てきて、クスリとした。
田中麗奈は元の旦那の娘2人連れ子と共に再婚。浅野忠信は再婚しながら、定期的に前の家族の娘が会っている。想像してわからなくない話です。
なんか重松清の原作にしては、何かがしっくりこないまま終わってしまった。
なんだろうか。
寺島しのぶは、浅野忠信にあなたは、理由は聞くが、気持ちは聞かない。うーん。なぜ自分から話さないの。聞かれないと話さないの。
相手の意思を推し量ること、想像力、大事だが、自分も相手に開示していかないと相互理解は無理だよ。言葉に出さないで、わかれなんて男女関係なく無理だと思う。
そもそも、どんな家庭像をお互いに展望して結婚するかなんて、結婚する前に意思疎通できてないのか。大学やめてほしいとか、子供がいる、いらないとか、かなり初歩的な方向性の話じゃないの。びっくりだよ。だし、相談せずに子供を降ろされたら普通は逆上しますわね。
浅野忠信に反発する田中麗奈の長女もなかなか悩ましかった。浅野忠信もほどほどに丁寧に話を聞いてはいるんだが、あれだけ、拒絶されてしまうと、もっと丁寧に関わったとしても意思疎通ができないかもしれない。
浅野忠信は娘として育てる覚悟で長女が小さいうちに再婚したわけだよなあ。
長女は浅野忠信に愛情を何年か、受けてきたと思うのだが、あそこまで、反発するものだろうか。母親を助けたいみたいな気持ちにならない?!幼い妹に本当のお父さんじゃないと吹き込んで妹を混乱させてしまう。家庭が崩壊だよ。あまりに、ワガママでは??
浅野忠信がピンタの一発でもして、カッとなってもおかしくないところをよく耐えていたと思う。前の親がDVだから尚更だろう。
浅野忠信も左遷されて、気持ちに余裕がないなか、黙々と働いていた。田中麗奈はもうちょい話聞いてやったら?逆に浅野忠信も田中麗奈と話をしないのね。
浅野忠信もとうとう我慢が爆発してしまう。まあ普通でしょう。人間だもの。波はあるよ。
しっかり前の親に会わせようと頼みに行った浅野忠信は誠実だ。
浅野忠信の実娘の父親が危篤で病院に連れて行く。田中麗奈と次女も車に乗せて。
実娘が気遣って、お父さんとは友達なんだと、次女に話すんだが、気を遣っている。
病院について、一緒にいってと浅野忠信に声をかけた田中麗奈は良かったよ。
前の家族とのつながりも、さっぱりはきれないし、2つの家族を持つと責任もまた背負う。優先順位はあっても、再婚した家族は前の過去の家族ともお互い理解しながら、程よい距離感で協力しないといけないんじゃないかな。
重松清にしては、特に泣き所がなかった。なかなか難しいなあと思いながら見た。
僕は、思うんだが、よく言う男は理屈とか、女は感情的とかきめつけはよくない。
理屈の女性もいれば、感情的な男性もいる。そもそも男性的とか女性的なんて固定概念。脳の違いや生態系が違うかもしれない。しかし、一般論と個別論。人はみな個である。
いろんな人との相互理解、相互のコミニケーション。それは先入観なしに、わかった気にならないことだ。想像力も大事。なかなか難しいです。
最後に実父からのプレゼントをわたし、長女と寄り添った浅野忠信は良かったよ。言葉は多くを語らないけど。
残念です
お話しそのものは面白かったとは思うのですが、ひとつ残念な部分があり素直に楽しめませんでした。
「40過ぎて倉庫番……」
衝撃的な言葉でした。
私はまさに40過ぎて倉庫番をやっておりますが、お客様の手に最速で、最良の状態でお届けして喜んでいただけるよう日々努力をしており、その事に誇りを持っております。
作中で必要な表現だったのかもしれませんが、このような差別的な言われ方をされるのははなはだ心外であり、残念でなりません。
誰しも生きるのが下手である。
可愛いから許せる新種の激ウザ演、田中麗奈をまず評す。
世界一スーツの似合わぬ男、宮藤官九郎の去り際の間の悪さで生きづらい世を撮る三島由紀子監督の巧さ。
人は生まれる、だが誰しも生きるのが下手である、か。
当たり前だが泣いた。
劇場で見たかった。
本当のパパに会わせてよ
大好きな作家『重松清』さん原作。結構前に読んだんですが内容をあまり覚えてなくて結構重い話の流れに「こんなストーリーだっけ?」って思ってしまいました。
バツイチ同士の夫婦と妻の連れ子(娘2人)がぎくしゃくしながら『本当の家族』になるまでの物語。夫の本当の娘も絡んで重く重く響いてきます。
元妻の言葉「理由は聞くけれど気持ちを気にしてくれたことはない」
そう人工知能研究者/脳科学コメンテーターの黒川伊保子先生著『妻のトリセツ』からの受け売りですが
「妻(女性)は解決策を求めているんじゃなく同意を求めているだけ。」という言葉がよみがえってきて「どっちも通じるところあるな~できてるだろうか?!」ってつくづく思いました。男性陣は(もちろん私も含め)反省して改善しなければいけないのかもしれません。
途中、夫の信が追い詰められ今の家族の継続にギブアップして
「子供を堕ろして離婚するしかない」って妻の奈苗に吐き捨てるように言いはなったときは浅野忠信さんと、なっちゃん(田中麗奈さん)の迫真の演技にやられました。
また子役の沙良ちゃん(鎌田らい樹さん)の表情とセリフの一つ一つに涙してしまいました。
沢田役 宮藤官九郎さんのクズ親ぶりにも、そして最後はそれなりに収めてるところ、さすがにうまい役者さんだな~って思いました。
考えさせられる作品ですが、最終的にはほぼハッピーエンドっぽい流れで安心しました。
親愛なる、傷だらけのひとたちへ。血のつながらない家族、血のつながった他人ーーつまずき、傷つきながらも幸せを紡いでいく大人たちの、アンサンブルムービー
2020年5月24日
映画 #幼な子われらに生まれ (2017年)鑑賞
#重松清 原作の映画化
#浅野忠信 って悪役とかキレキャラとか病んだ人とかのイメージがあったけど、本作では前妻、その子、今嫁、その連れ子といろんな人間との関係ですり減っていくサラリーマンを演じてます。離婚、再婚って大変ですね。
一部を除いて、なかなかリアリティがありました、心の機微が
実の親に五拾万円渡して会ってもらうのはおかしいです、誰のためにもなりません。
子役の演技は、とても良かったです、反抗していても、かわいらしいのは非現実的ですが。
いわゆるファンタジーのハッピーエンドです。
浅野忠信が出てたので、不穏な空気にはらはらしましたけど。
荒井晴彦の脚本が冴え渡る、ヒューマンドラマの秀作
勿論、三島監督始め実力派俳優陣の熱演があってのことである。
少し捻じれた二つの家族の姿を丁寧に、重厚に描き出す中で、生きるということ、命の尊さをじわりと問いかけてくる。
派手さはないが、実に見応えがある作品である。
<2017年8月26日 映画館にて観賞>
最後まで見入りました
浅野忠信の演技が素晴らしい!
田中麗奈に子ども堕ろして離婚しようって言うところ。
あそこのキレ具合。上手すぎて物凄く説得力がある。
人ってキレたとき、あんな風になるように思う。
ツギハギだらけの家族。
とてもリアリティがあって、良い作品だと思います。
大人の都合、子供の都合
バツイチ同士(浅野忠信、田中麗奈)の結婚生活で、一緒に住む子供は妻の連れ子娘二人。
妻の妊娠で長女がおかしくなり、実の父親(宮藤官九郎)に会わせろと言い出す。
浅野忠信はある意味、とてもいい大人の役なので不気味。
これからの家族の姿
この映画を観て、こーゆーツギハギだらけで形にして行く家族って増えて行くんだろうな。
離婚して再婚して片親が違う兄弟がまたできて。
あの薫の構ってちゃん言動には正直やりきれないものを感じたけど、複合家族には付き物で、あの中で心の安らぎを求める事が出来ず、酒、たばこ、カラオケで本当に癒されてるのかな?
薫の実父の気持ちわかるけど、でも、やっぱり私は
家族っていいよなって思いたいし、そう感じる家族の中で生活して行かなきゃ人は不幸だよね。
ツギハギだらけでもやっぱり家庭って作って行くものなんだよね。
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