「独裁者と映画」将軍様、あなたのために映画を撮ります フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
独裁者と映画
監督と女優が拉致されて将軍様と映画作る話
拉致してでも映画が作りたい人と拉致されても映画を撮りたい人、二人を見届ける女優。
なんとも数奇な運命で結ばれた人たちだろう、北朝鮮と言う異質な国家の姿を当時の映像、音声などを盛り込んで被害者本人の証言とともに送るドキュメンタリー。
監督と将軍様の利害が一致した時、二人は同じ夢を見たのだろうか・・・
被害者が語る、生々しい拉致の方法や収容所の事、洗脳、将軍の人柄、なんとも貴重で勉強になった気がする。
最後の映像で国民がマスゲームをしたり、霊柩車を泣きながら見送る姿を見て、心底ゾッとした。自分たちが生きる世界と彼らの世界に明らかな溝があることを実感した。
粛清の恐怖の上で彼らは安心と得る事は出来るのだろうか。
拉致してまで己がわがままを押し通す事に腹が立つし、洗脳された国民の上に立っていい気になってる事が本当にムカつく。
共産主義が全部悪いとは言わないが、独裁者が生まれるシステムをなんとかしてもらいたものです。
劇中セリフ
特になし
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