エル・クランのレビュー・感想・評価
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このおじいちゃんはなぜそこまで話をこじらせたかったのか? また、今...
このおじいちゃんはなぜそこまで話をこじらせたかったのか?
また、今、なぜこの話なのか?
1983年前後はフォークランド紛争でアルゼンチンとイギリスが戦争をした年。何か関係があるのか?
いずれにしても、知らない事は内政不干渉。
タイトルなし
アルゼンチンでの実話というのが驚き。裕福な一家が家族ぐるみで誘拐殺人まで犯していた。狂気なギョロ目の親父はラクビーのスター選手の息子までなぜ巻き込んで犯行を重ね、ラストは裁判で自分が全て罪を被るかと思いきや、息子が自殺未遂。あまりにも息子が憐れでならない。しかも親父は出所し弁護士になるってすごい実話。
雑な誘拐
身代金の受け渡しも白昼堂々やるし、計画が少し狂っただけで殺すし、えらい手荒なことやるなあと眺めてました。
ラスト、子どもの感情爆発はよかったですが、衆目もあり看守が殴ったとは言えないですねあれ。
筋書きから『アニマル・キングダム』を思い出しましたが、父親アルキメデスが出所して弁護士になった、ていう顛末に救いのなさをかんじました。
良き事
アルキメデスは軍事政権下で良き事とされていたこと、人権侵害、暴力、殺人を時代が変わってもそのままやっていただけだったのでしょう。軍事政権の恐ろしさは、国家として暴力を内在化した人間を作ってしまうところにあるのだと、改めて思いました。
実話ベース
随分昔に、観たいなーと思いながら放置してた作品。
基本的に、予備知識無しで観ることが多いので、エンディングで初めて 実話を元にしていたのを知って 驚き。
全く共感出来ないし、このオヤジ…頭がオカシイとしか思えない(笑)
でも、これが我が家のビジネスなんだと言われれば「あぁ、そうなんですか」って感じだけど、アメフトで活躍している息子までも巻き込むとか、可哀想過ぎた。
奥さんや娘達は、父親や その息子達が 誘拐(殺人)を繰り返していたとは、全く知らなかったとか…
一緒に暮らしていて、人質も2階に居るのに 本当に全く気付かないものなのか疑問だし。
しかも このオヤジ、最後までクソ過ぎた!
息子のせいにして自分を正当化して、最後まで罪を認めない辺り、相当アタマが沸いてるなと。
'83年アルゼンチン実話ネタ、誘拐ビジネス
コロニアと違い自国の恥部を自国映画で描く事が評価されたってこと?
ギョロ目のお父さんのインパクトだけ。
pg12なのはカーセックスがあるから?あの高さから飛び降りて死なないのも驚くがお父さんが生きて刑務所出て弁護士ってのは更に驚く。憎まれっ子世にはばかるってやつか。
誘拐ビジネスいう割にやればやるほど雑になるのは国民性?
陽気な音楽をミスマッチなシーンに当ててくるのは狙いか
わかりました?
アルゼンチン映画って見たことないなあと、一抹の不安を抱きながら見始めましたが。
ここまで理解不能な映画、久々ですね。
まあ、実際に起こった誘拐事件の話という事で致し方ないのでしょうが。冒頭のシーンが終盤につながったときは、なるほどと。それ以外はなぜラクビーの名選手である長男に、誘拐の片棒を担がせるのか。などなど「なぜ?」の嵐。
実録物と思えばまだいいかな。見ていた2時間を返して~。
恐ろしい
1980年代アルゼンチン。史上最悪な独裁政治から7年以上が経ち、徐々に民主政治を取り戻していた時代。裕福で、近所からも慕われるプッチオ家は、父アルキメデス(ギレルモ・フランセーヤ)を筆頭に妻、息子3人、娘2人で幸せに暮らしていた。そんななか、マルビナス戦争(フォークランド紛争)の結果、政府が転覆。政府の情報管理官として働いていたアルキメデスは無職になってしまう。
ある日、長男アレハンドロ(ピーター・ランサーニ)は、同じラグビーチームの友人に車で家まで送ってもらっていた。そこへ突然、見知らぬ車が割り込んでくる。その車から出てきた銃を持った男たちは二人の頭に布を被せ、さらっていった。友人は車のトランクへ、アレハンドロは助手席へ放り込まれた。なぜか運転席の男は、乱暴されたアレハンドロを気遣う。そこで覆面を取ったのは、父アルキメデスだった―
翌日、アレハンドロが練習場へ到着すると、チームメイトが誘拐されたことが既に広まっていたが、誰一人アレハンドロを疑っている様子はない。皆、姿を消した友人を心配しており、複雑な心境になる。犯人が捕まらず街に不安な空気が流れるなか、プッチオ家はいつもと変わらない生活をしていた。夕飯の時間になると、アルキメデスは妻エピファニア(リリー・ポポヴィッチ)の作った料理を、キッチンではなく、2階の奥にある鍵のかかった部屋へと運んでいく。なんとその部屋は、プッチオ家に特設された〈監禁部屋〉だったのだ。
アルキメデスは人質に対し、身代金を用意させるため、家族あてに手紙を書くよう指示をする。その後、多額の身代金受け取りに成功したアルキメデスは、人質を監禁部屋から車のトランクへ運び、アレハンドロが見守るなかプッチオ家をあとにする。しかし翌日、アレハンドロはチームメイトから衝撃の事実を告げられる。なんと、人質になった友人は殺害されていたのだ。その夜アルキメデスに理由を聞くと、人質から逆に脅され、家族を守るため仕方なく殺害したことを打ち明けられた。さらに、「私を信じてほしい」と次の“仕事”に向け、協力を仰ぐのだった。
数日後。アレハンドロが経営するサーフショップの開店祝いで、町の人々やチームメイトに祝福されるプッチオ家。その姿は依然と変わることなく仲睦まじく、誰もが羨む光景だった。家族の秘密を知るものは、未だ誰一人いなかったのだ。
ある日、アレハンドロが店番をしているときに若い女モニカ(ステファニア・コエッセル)がやってきた。モニカとアレハンドロは互いに惹かれあい、自然と恋人関係になった。店の経営も恋人との関係も順調なアレハンドロは普通の生活を望むようになり、次の“仕事”から抜けることを父アルキメデスに伝えた。そこから徐々に、プッチオ家の歯車が狂い始める―政権が代わって後ろ盾を失ったブッチオ家は警察に逮捕される。裁判所でアレハンドロは飛び降り自殺してしまうが一命を取り留める。
その後の経過はこの手の映画によくある字幕による解説となる。
随分雑な誘拐だなと見ていましてが、実話だと最後にわかりビックリ仰天...
随分雑な誘拐だなと見ていましてが、実話だと最後にわかりビックリ仰天しました。アルゼンチンの政治状況を調べても実際のところは日本人の感覚では想像を超えているのだと思います。それにしてもです⁉️
予告編は間違い
映画を観てまず感じたのは、予告編にとても違和感があった。
予告編を観ると、コメディ寄りと感じさせる内容だった。
家業が誘拐とはいえ笑えると感じた。
しかし誘拐で家業が成り立っているだけではなく、誘拐した人をガンガン殺す。
笑える要素なんてなくて、うわっと感じる。
実話に沿ったこの映画に震撼。
予告編に違和感があるのはきっと盛り上がるクラシックが原因かなと感じた。
あと華麗という文字。
作品自体は問題提議として、事実として見応えは会ったが、誘拐殺人を肯定しているわけではないだろうけど、なんか嫌な気がした。
1980年代のアルゼンチン。独裁政治から民主政治へ。 実際にアルゼ...
1980年代のアルゼンチン。独裁政治から民主政治へ。
実際にアルゼンチンで起こった誘拐殺人事件に基づく作品。
奥さんの肩を揉んであげたり、娘の勉強をみてあげる一家の中心的存在の父(ギレルモ・フランチェラ)の裏の顔は誘拐殺人犯でした。
家族の為なのか、何かの復讐なのか、時代背景がそうさせたのか全く分からないけど、長男も次男をも巻き込んで何も感じない父が恐ろしいわ。
見事な演技のギレルモ・フランチェラは大好きな映画「瞳の奥の秘密」でアルゼンチン・アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞した実力派俳優。
場面を盛り上げる音楽が効果的で良かった。
笑えない事実。
2015年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた実録犯罪映画。
演じるキャストも演出もブラックコメディを売りにしているが、
いやはや鑑賞してみるとかなりの戦慄感が走る。軍事政権崩壊
後、失職した父親が手を染めた誘拐犯罪。それに従うしかない
息子たち。見て見ぬふりの母と娘。抜け出そうとする末の息子。
中流生活のために家族ぐるみで父親の犯罪を黙認していたのだ。
この犯罪に誰も気付かないばかりか映画で観ても分かるように
警察さえも事件を追う気配がない。混沌した時代だからこそだ。
誘拐事件というには粗雑で(そりゃ素人だしね)脅迫電話も街中
の公衆電話を使ったりと、よくそれでバレないものだと不思議
で仕方ない。狙いとはいえ交流のある人々も拉致監禁している
ことから普通ならもっと早くアシがついても良さそうなものを
そんな時代だからできたことだというのか。父親と違って精神
面で追い込まれていく息子たちの描き方が鮮烈で救い出したい
気分にもなる。逮捕起訴された後のエンドクレジットまでもが
戦慄で、うっそー!と思える終生まで明かされ更にゾッとする。
(こりゃ笑えないわ。平気で殺人まで犯す父親の目が怖すぎるよ)
すごい緊張感。時折挟まれる回想シーンで、絶望感めっちゃ煽られる。 ...
すごい緊張感。時折挟まれる回想シーンで、絶望感めっちゃ煽られる。
とくに逮捕シーン…音楽も不安感煽ってきてよかった。
そのくせ殺人シーンが妙に淡々としてる。
父親は犯罪っていうよりビジネスとして、政府への復讐として、悪業を淡々とこなしてる。
優しい父親の顔、犯罪者ではなくあくまでもビジネスマンの顔、
ビジネスが危機に陥ってブチギレて、息子すら半殺しにする鬼畜の顔…ギャップが怖すぎるよパパ。
アレハンドロも情けなかったりセクシーだったり逞しいスポーツマンだったり、魅力的でした。
自殺未遂は父親への復讐やと思ったけど、どうやろう。直前にほくそ笑んでた気がしたけど。
もっぺん観たいわ〜
基本的にラテンアメリカの映画は好き…
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