「原作もアニメもみてない人の酷評」鋼の錬金術師 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
原作もアニメもみてない人の酷評
まず冒頭で激しいアクションシーンがあります。それはもうクライマックスなみで、激しい戦いが一段落すると、今度は暗いシーンが続きます。そのパターンは睡魔が襲ってくるのですが、今回はなんとか眠らずに最後まで視聴しました。テンポが悪く没入感もなく、長く感じました。
ラストという名の悪のボスに扮する松雪泰子さんの美貌と、ウィンリィ(本田翼)という明るい女の子(時代背景や文化が謎で年齢も不詳な感じ)、エド(山田涼介)の主人公らしさなど、一部のキャラクターはなかなか良いです。
エドの弟である長身の全身鎧男アルの動きが駄目(和製特撮ヒーローのチープな、中の人を感じさせる動き)で、声の可愛さが取り柄。ロイに扮するディーン・フジオカさんはイイ男なのですが、映画向きではない(舞台向きのような)味のない演技(ほぼ無表情)で飽きます。ハクロ(小日向文世)、タッカー(大泉洋)、マルコー(國村隼)の演技はさすが(説得力のある声、顔で魅せるので飽きないの)ですが、BGMやカメラワークなどの演出が名演技を潰していて駄目でした。
せっかくのイタリアロケで、CGのクオリティも良く、大人気の原作なのに、興味のわかない深みのないストーリー(実写版シリーズ第1作だから続編ありきな作り)で、全体的に登場人物も少なく行動範囲も狭く、結局スケールが小さくて残念でした。
続編『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』(第2作)と、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(第3作)に期待します。
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