「CGは素晴らしいのに…漫画実写化への抵抗を加速させてしまう作品」鋼の錬金術師 カトソラさんの映画レビュー(感想・評価)
CGは素晴らしいのに…漫画実写化への抵抗を加速させてしまう作品
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鋼の錬金術師 【IMAX 2D】
鑑賞日 2017 12/30
大人気コミックの実写化で、イタリアまでロケに行くほど予算をかけていた。特にCGが日本の映画とは思えないほど素晴らしかった。アルフォンスはスターウォーズのC3POのように中に人が入って演じてるのかと思ったら全てCGだということに驚いた。エドワードとケンカするシーン以外モーションキャプチャーを使っていないということにも驚いた。全体的にセリフなどが原作に忠実な部分もあり、実写オリジナルのストーリーもありで楽しめた。イタリアで撮影しただけあって原作通りの世界観だなあと思ったら、メイキング映像を見たところ、景色はほぼCGだった。正直イタリアまで行ってロケするほどのことではないと感じた。そして何よりも見ていて不快だったのは主演の山田涼介だ。実写の暗殺教室よりはまだマシだったものの、相変わらずの酷い演技だった。しかも敵が偽物の賢者の石を使って山田涼介演じるエドワード・エルリックを町の建物を変形させて攻撃するのだが、正直全く当てる気がないように感じた。そしてエドワード兄弟の幼馴染の本田翼演じるウィンリーの演技は十分だった。特にエドとアルがケンカするシーンでの感動シーンのの演技が良かった。映画の最後に「必ずアルを元の姿に戻す」と誓い、壮大な音楽とともに汽車が走って行くシーンはかなり好み。だが、IMAXで上映する意味はないと感じた。
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