「錬金術で人を作ってはいけないでしょう」鋼の錬金術師 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
錬金術で人を作ってはいけないでしょう
最初から最後まで何を描きたいのか良く分からないままでした。原作コミックやアニメを知らなくても楽しめるのが映画のはずですが、これはどうなのでしょう。錬金術が科学として普通に行われている異次元の世界での冒険活劇なのは分かります。その世界観が自分にはよく伝わらなかったので、人物像を楽しむことにしました。
主人公「鋼の錬金術師」の山田涼介は弟への愛にあふれたかっこいいヒーローになってます。幼馴染の本田翼は「明」キャラクターをめいっぱい好演しています。軍の若きリーダーのディーンフジオカは女性ファンが見たら歓声をあげそうな男っぷりです。カギとなる研究者大泉洋は小っちゃくて卑怯なキャラです。ホムンクルスの松雪泰子は血も涙もない人造人間のおぞましさを見せつけますが、最後に悲哀をのぞかせます。
個性あるキャラクター達が、不可思議な世界観の中に自然に納まれば面白い映画だったと言えるでしょう。
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