「「私に跪け、神よ!」」機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
「私に跪け、神よ!」
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名台詞だと思う。
紅い彗星の狂気が、集約されてる。
物語は表題を、期待していくと肩透かしに合う。だが、本編では語られなかった人間模様に唸る。
実に魅力的なキャラ達が、ガンダムを名作に押し上げたのだと、今更ながらに痛感する。
CG技術の恩恵は眼福でもある。
戦艦一隻、MS1機に至るまで鋼鉄の質感とシャープさは本編を遥かに凌ぐ。
また、背景やコロニー落としの重量感に至るまで世界感の説得力に一役も二役もかってた。
通常の3倍の速度で疾駆する、シャアの乗機の秘密も明かされてた。
リミッターを解除するのか、オートパイロットを無効にするのか…搭乗者の意志で発動できる仕様になってたとは!
兎にも角にも、本編への補足というか、本編へのディレクターズカット版というか…細部にわたる造り込み半端ない。
驚くべきは当時の声優さんの精度であり…何十年も経てるのに、その声がでる。
また、今の声優さんがするような、上ずった吸気もなければ、あざといブレスも皆無。
シャアアズナブル、カイシデンという俳優がそこに存在しているかのようだ…。
シャアを伝説にまで押し上げた「ルウム戦役」その戦果を目の当たりにする事はなかったが、ルウムに至る時代のうねりが実に重厚なドラマとなって見応えあった。
シャアが主人公。
それは間違いないのだが、その好敵手たるアムロが…良い所が一つもなくガンダム本編とのギャップがこれまた興味深く、本編の空洞を埋めていくかのようで楽しい。
次回は、躍動するMSが見たい。
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