「完熟フレッシュ+1」ナイスガイズ! odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
完熟フレッシュ+1
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まるで父娘漫才の「完熟フレッシュ」のようなダメ親父(ライアン・ゴズリング)としっかり娘(アンガーリー・ライス)にぽっちゃりひげ男(ラッセル・クロウ)の絡んだドタバタ探偵物語。
ライアン・ゴズリングも憂いのある青年役のイメージを脱ぎたかったのだろう、頑張っているのは伝わるが悲鳴まであげて痛々しい。ラッセル・クロウは見た目だけで十分なのか、演技では笑いをとりにいかないハードボイルド担当、こういう話だと娘はいつもピンチになってハラハラさせる役どころなのだが父を助けて大活躍。コメディ仕立てなので敵もたいして怖くないのが絶妙なバランスといいたいがサスペンスとしてはやっぱり物足りない。
コメディ仕立てのミステリーはどっちつかずに陥りやすい、ぎりぎりセーフとしても頭の固い人(私です)にはまったく不向きな映画。おやじ受け狙いだろうがポルノフィルムの絡む話にかこつけて過剰露出、子供に卑猥なセリフを言わせる悪趣味ぶり、司法と業界の癒着何て話はありふれているからだろう、お色気と笑いで茶化して見事にまとめましたと言いたいのだろう。私はライアン・ゴズリングの探偵ものならシリアスな演出でみたかった。
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