「ララランド前後に是非」ナイスガイズ! オレさんの映画レビュー(感想・評価)
ララランド前後に是非
ポルノ女優の死亡事故から始まる1977年のロサンゼルスを大きく巻き込んだ事件に挑む2人の私立探偵ホランドマーチとジャクソンヒーリーの活躍を描いたアクションバディコメディ。
今作の見所は2017年の映画賞レースを総ナメしたミュージカル映画、ララランドの主演を務めたライアンゴズリングが端から端まで奇声と奇行を繰り返し、情けなさカッコ悪さを露呈し、1ミリも活躍せずに作品が終わってしまう点である。
もちろん言い過ぎだが彼が演じるホランドマーチはそれほどまでにポンコツである笑。
開始10数分で将来の相棒に腕の骨を折られ、潜入したパーティーではテラスから転げ落ち、絶体絶命のピンチの場面では地べたを這いずり回る。
スタイリッシュさの欠片もない鈍臭い動きを披露するが1人娘を必死に守ろうとしたり、ビビリ演技がやたら過剰だったり、結構ファッキンな性格してたりと寡黙なイケメンなイメージを良い意味で崩したシングルファーザー役を好演。
その相棒役に示談屋ジャクソンヒーリーことラッセルクロウ。あれ?太くね?笑
どうやら今回のために30キロ近い増量をしたらしい。なんのためにだろう笑。
マーチの100倍の切れ者で腕っ節も強い。
時に残酷な面も見せるもホーリーの声で思い留まる親戚のおじちゃん的ポジションで大活躍。
そして注目すべきはマーチの一人娘、ホーリーことアンガリーライスの犯罪的なキュートさ。ポスターではあまり可愛く写ってないが実際劇中の彼女はすごぶる可愛いらしい。
やんちゃ盛りの行動派だが、ブルーフェイスたち殺し屋に対してもかわいそうだと言って本気で助けてあげたいとマーチやヒーリーに頼むなど聖女な演技を披露。
エルファニングといい彼女といい、向こうの10代女優はとんでもなく可愛いし、演技もうまい。こりゃ犯罪者が増えても仕方ないなと思う時点で私もその手前ですね笑。
70年代という時代設定が大きなポイントではあるが決して古臭いわけでもなく、テンポの良さは抜群。
Earth,Wind & Fireを筆頭に70年代ミュージックも盛り沢山でサントラ必須の一本。
パーティのシーンでEWFが演奏しているときにチラッとヴォーカルが映るのだがその人物が本家のモーリスホワイトに激似でまさか本人!?と思ったがさすがにそっくりさんだったらしい笑(パンフレットより)
あと1年制作早かったら出てくれてたかもなぁ。。
エンタメムービーとして良作の出来。
何よりライアンゴズリングとラッセルクロウのコンビが良い。この2人、2年前のアカデミーのプレゼンターで息ピッタリの掛け合いをしていたけど共演は初?のよう。
続編とかも期待できそうだなあ。