続・深夜食堂のレビュー・感想・評価
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人情味という最高のスパイス
いい余韻が残る3本のオムニバス。1話目は、女性編集者の話。佐藤浩市の「苦しい時に生きる姿勢を変えてはいけない」という言葉が印象に残る。オチを見れば、その言葉も哀愁が漂うが。2話目は、蕎麦屋の息子と母親、そして息子の年上の恋人の話。親離れ、子離れ、家族や愛しい人を思う気持ちが伝わる。3話目は、来て来て詐欺にかかった老婆の話。多部未華子の「マスターに世話になった分、誰かにも優しさをおすそわけしたい」という人情味が心にしみる。どんな境遇にあっても卑屈にならず、善いことを貫ける人間でありたいなと思う。
第2弾も間違いない出来でした!笑って泣ける3編
前作に出てなかった常連さんも登場
焼肉定食はジンギスカン定食かと
焼うどんは麺固め細め
豚汁定食600円だけがメニュー化されている理由が明らかに。
新宿を撮影したのはデッドプールが上映されている頃と判明
タクシーの運転手が片岡礼子
落語に通ずる温もり
大都会・東京の片隅で、夜の12時から店を開き、客の注文ならば何でもこしらえる大将(小林薫)の流儀に惹かれ通い詰める人々の織り成す交流を描いた人情噺。
『孤独のグルメ』と並び、原作もドラマも大好きなシリーズである。
ドラマは地上波ではなくなったのが残念やけど、待望の映画版第2作が封切りされ、早速、劇場に向かった。
映画化と云えども、力まず従来通り、オムニバス型式で進み、いつもの様に家で気楽に観る了見で向き合え、ホロリと泣けるのが、今シリーズの魅力と云えよう。
今回もコスプレ的趣味で私服に喪服を着る女の編集者の皮肉めいた恋愛を綴った《焼肉定食》、
子離れできない蕎麦屋の女将・キムラ緑子と後継ぎの息子・池松壮亮の親子関係を描いた《焼きうどん》、
息子と名乗る男のオレオレ詐欺に騙され、博多から上京した老女をみんなで面倒を見る《豚汁定食》の三篇。
各々、いちげんさんの頼んだ料理に因んだ悲喜こもごもの人間模様に、ゲイバーのマダム(綾田俊樹)、ヤクザの兄貴(松重豊)、お茶漬けシスターズ、そして、交番のオダギリジョー巡査etc. お馴染みのメンバーが集い、人情の深味を堪能させてくれる親しみやすさは、映画と云うより落語に通ずる心地好さかもしれない。
特に、第3部のエピソードでは、前回の映画版で料理人に憧れ奮起した多部未華子が御婆さんを最も心配し、活躍しており、映画ならではの繋がりがキチンと出来ていたのが、ファンとして嬉しく涙を誘った。
歳を取ると、どんどん辛い人生ばかりで心が折れそうになることばかりやけど、
「まだまだ此の世の中、棄てたモンじゃないんだよ」
カウンター越しにマスターに優しく肩を叩かれ、瓶ビールを勧められた様な気分だったと云うのは、チョッと大袈裟だろうか。
今年の5月に長期研修で、東京へ行った時、《めしや》の様な小粋なお店を探したかったけど、根が意気地無しゆえ、恐くて出来やしなかったのを今でも大いに悔やんでいる。
今年が終わる前に再びチャレンジしてみたいなと、涙を拭きながら、想った。
では、最後に短歌を一首
『湯気に添う 吐息の向こう 通り雨 夜更けの暖簾 縁は集う』
by全竜
めしやがあまり出てこない〜
Netflixで最新作が放送されてる連動企画のせいか
今回の映画版、印象として「めしや」のシーンや
いつもの常連客の出演シーンが少ない気がする。
竜ちゃんなんか台詞も無かったような〜
その位印象に残っていない。
初「深夜食堂」の人は前作を観た方がハマれると思います。
そもそも「深夜食堂」の1番の魅力は、
何かの事情を抱えた誰かが
「めしや」で忠さんや小寿々姐さんの隣に座って、
「それも人生だよ」とか
「あんた、見た目は全然趣味じゃ無いけどいいトコあんのね〜」
なんて言う歓迎?を受けた後、
マスターの「お待ち」の一言と同時に差し出される料理〜
言って見れば、どこかに有るかもしれない
「大人のファンタジー世界」を観ているのが楽しいのであって
あのセットの外の話はあまり楽しくない。
前作の様にマスターが買い出し行く様子や、常連客の仕事場などが
生活の一部として描写されるのは全く構わないけど、
あの世界の外で話がクライマックスを迎えてしまっては
どうしても拍子抜けしちゃう。
1つ目、2つ目のエピソードは良い感じだったし、
特に2つ目のキムラ緑子さんのひとり相撲的なお母さんは
流石!!と唸ってしまった。
なのに3つ目のエピソードだけは1番の山場が新宿路地裏を離れて
リアルな郊外の住宅街で、進んでしまう。
これは、ちょっとダメ!
話の流れ上必要なシーンではあるけど、
あの作り込まれたファンタジー世界を離れた途端、
どうも陳腐になって「深夜食堂」である必要が無くなってしまう。
特にあのスっとぼけたお巡りさんなんか、
あの世界以外ではやっぱ成り立たないと思う。
一応オダギリジョー力で何とかなってるけどやっぱ辛いなあ〜。
映画の最後のエピソードだけに、映画全体に
物足りなさが残ってしまった。
前作では、中盤のエピソードで「めしや」を大幅に離れた分、
最後のエピソードの大落ちが「深夜食堂」らしくて
「そんなに馬鹿な!」と突っ込みながらも
これが「深夜食堂」なんだよな〜っと納得させてくれたので
ほっこりした気持ちで観終われた。
今回は後一歩「深夜食堂」らしさが満たされてないぞー!
あのファンタジー世界での人間ドラマが観たいんだよな〜
映画1作目に登場した、
余貴美子演じる料亭の未亡人女将とのやり取り時の
マスターの可愛らしさ!!ったら、流石!!
良いシーンも沢山有るだけにほんとに残念です。
それと、お茶漬けシスターズが何だか貫禄着いちゃって
お局シスターズと呼びたい感じ〜これ、褒めてます(笑)
共感できるし心温まる作品。おばあちゃん子の人ハンカチ必要(泣)
ドラマシリーズ全40話(NETFLIX版第4シリーズも含めて)と映画版もすべて観て楽しみにしておりました映画版第2作目!
オープニングもドラマ版とまったく変わらずギターのイントロからスタートした時からお~~って思って始まり、最後すべて観終わった後、前作よりも心温まり、共感もできるエピソードが続きちょっと本気で泣いてすごくいい人情ドラマを観させていただきました。そして出てくる料理も相変わらず美味しそうなものばかり(笑)
今回も、「めしや」に集まるお客さんが中心の春夏秋冬の3つの心温まるオムニバスストーリー
お通夜などで喪服姿のままひと段落して「めしや」に集まってきてごはんを食べている常連客の中
仕事はできるけどプライベートは喪服を着てストレス発散する女性の物語(頑張りすぎはいけません。人生いろいろありますなって共感できました。)
父を亡くして義母とそば屋を切り盛りしている母親とそれを手伝う息子の物語(俺は息子の気持ちすごいわかるぅ~って思いました。)
そして、息子と名乗る人物に頼まれ福岡から新幹線で上京してきたおばあちゃんの物語(おばあちゃん子の人ハンカチを持って観てください(泣))
出演はTVシリーズメンバーに加え、前作の映画版から多部未華子さん、余貴美子さん。そして、今回ゲストとして池松壮亮さん、キムラ緑子さん、渡辺美佐子さん、佐藤浩市さんなどなど豪華メンバー
池松さんとキムラさんはそば屋のエピソードでの親子役。このエピソードは親と子の考えがどっちも共感できて父親がいない家庭の人にとっては考えさせられるエピソードだし、お母さん役のキムラさんの演技にはぜひ注目してほしいです。酔っぱらうとよくしゃべるしこんな母親いるなぁって思っちゃいました。
今回特に注目してほしいのは、福岡から上京してきたエピソードに出るおばあちゃん役の渡辺美佐子さん。はっきり言ってこれはジーンときました。このおばあちゃんの話を聞いたタクシーの運転手はどうもこのおばあちゃんはなんかおかしいぞと思い交番へ連れて行き、お巡りさんが「めしや」に連れてきて豚汁定食を食べてもらうのですが、食べた感想の博多弁はなんかいいなぁ~って思ったし、最初はカプセルホテルの宿泊したけど可哀そうだと思った常連客のみちるちゃん(多部未華子さん)が自分の部屋のしばらく泊まってくださいということになり、その時のおばあちゃんとみちるちゃんが親子に見えてきてなんかいいなぁって思っちゃいました。
そして、このエピソードのクライマックスシーンは私久々に映画館で泣いてしまいました。おばあちゃん子だった人、要チェックです。
この物語は「めしや」のマスターがメインではなく、めしやにくるお客さんがメインの物語。訳ありのお客さんだけれどもみんないい人でその交流で今回も幸せになり、観終わったあと心がほっとすること間違えなしです。
ぜひ、ご覧あれ(#^.^#)
久しぶりでも、タイトル曲のイントロが流れてきた瞬間に、「深夜食堂」の世界に入っていける
相変わらずの続編。
3話のオムニバスに、いつもの常連客が絡んできて抜群の安定感。
変化球をかましてきた佐藤浩市もよかったが、今回の白眉は小島聖だった。久しぶりに見かけたと思ったが、その存在感に驚いた。15歳も年下の彼氏池松との結婚を望むもなかなか進まない、運送会社の事務員役。いつも着古してよれたTシャツ姿の冴えない若者池松と、洒落たタバコケースから一本とりだしてプカッと吹かす疲れた小島。「さおり」と呼び捨てにし、「せいちゃん」とちゃん付けで呼び合うだけで、二人の距離感やらがよく伝わってくる。二人にしかわからないそれぞれの魅力に惹かれ合っている様子が、表情からほとばしる。溺れているのでなく、信頼の感情のような。そんな、風鈴の音のようなさおりの生き方。
とうぜん僕は、物分かりが良さそうでいながら結局頭の固い母親キムラ緑子をなんとか説得しようとする決意の二人を、応援せずにはいられなくなっていた。
当たり前の日常
帰りに豚汁の材料買って帰った。
丁寧に料理を作るって生活の質に比例する気がする。
当たり前の日常に人情、都会の片隅に人が肩を寄せあい、助け合う、それも当たり前の事。
ほんわかと安心をくれる。
美味♪
平均年齢のやたら高いジミな渋いキャストでもそれがジンワリいい味出してました。東京に住んでる人たちがこんなに優しさ寄せ合って生きてるのか?とも感じたけれどもお伽噺でもいいからこの優しさ溢れる料理を味わっていたいと思わせてくれました♪
俳優がいいですね〜
コミックも読んでいます。
小林薫さんは原作とはまた少し雰囲気が違うのですが、温かいお店の雰囲気はそのまんまですね。
三話のオムニバスで、コミックよりも深く魅せてくれました。
佐藤浩市さん、池松壮亮さん、オダギリジョーさんなど、俳優たちがいいキャラを演じていました。
オダギリジョーさん、最近「オーバー・フェンス」や「湯を沸かすほどの熱い愛」と観たのですが、活躍していますね。
恩を返すという考え方
行き着けの店を見つけたい。。。。
ホッコリしたくて
多部ちゃん目当てで鑑賞しました。
が、
やっぱりいい役者さんがそろってて
見どころ、聞きどころが沢山。
ちゅうさんの
何を食べたかではなく、誰と食べたかが
大事というメッセージにイイコト言うなと。
普段の一人飯を想いだし
行き着けの店を見つけたい。。
憧れが魅力なんだなと思います。
多部ちゃんが親切にしてあげたお母さん
の過去とその内容を話してしまうオープンな心情には感慨深いです。
自分から心を開かないと人とは深く係われずに表面で終わってしまう。
そんな当たり前の事に改めて気付かせてもらった作品でした。
自分が貰った恩は還せているだろうか。
あたたかい人情オムニバス。
小林薫のマスターの優しい表情がなんともグッド。
どの役者さんもこの人情劇にぴったりな役柄だし。
オダギリジョーが誰かと思うくらいこの警察官にはまってるし、ピカイチはこのおまわりさんに恋恋慕する出前のねえちゃん。いいスパイス入ってます。
笑って泣けてホッとして。
いい作品でした。
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