劇場公開日 2016年11月5日

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「相変わらずツボ、ずっと見ていたいシリーズです」続・深夜食堂 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0相変わらずツボ、ずっと見ていたいシリーズです

2016年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

今回もまた心に染みました~。
ドラマ版から大きく背伸びすることもなく、地味に展開されるこのシリーズらしさがたまらなく良いですね。
でも少しだけ規模の大きい話になっていて、キャストも大物が参戦しているのが、映画版らしくてこれまた良い。
いつもと違って外で展開されることも多い分、このシリーズらしくないと言えばらしくない部分もあるのですが、前作同様せっかく映画化されたのですからドラマ版とは少し違った展開を見せるのもまた味があって、私はこれはこれで面白かったと思いましたよ。

今回も前回の映画版同様3つのオムニバス形式の話になっていましたが、一つ目のエピソードが軽いジャブ程度の話だったのも前作と同じパターンでしたね。
相変わらず掴みが弱く、大丈夫かと思わせといて、結局3つのエピソード全て終わってみればじんわり感動に包まれていると言うこの持って行き方が、本当に上手いよなぁ。
焼肉定食、焼きうどん、豚汁定食、エピソードのメイン料理がやや今回はこってりだったのがちょっと気にはなりましたけど(すき焼きとか肉の登場率高し)、相変わらずの飯テロ映像に食欲がそそられます!
マスターが出せば、板ワサですらとんでもなくおいしそうに感じるのがホント不思議、こんな店が近くにあったらなと誰もが思うお店ですよね~、マスターに「へいお待ち」と言われたい・・・。

常連さんも相変わらず味があっていいですねぇ~。
まあ欲を言えばもっと話に絡んで欲しい部分もありましたけど、常連が増えすぎてもう収拾がつかないから顔見世程度になるのは仕方ないか。
でもオダギリジョー警官はいつもながらに最高です、出前嬢との話が毎度ツボ!
出演者選びも旬の人気者を集めるような映画と違って、河井青葉とか小島聖とか篠原ゆき子とか片岡礼子とか谷村美月とか(女優ばかり挙げてスイマセン)いい線ついてくるんですよね~、それでいて映画版らしい大物にはこんな役?みたいなのをやらせる意外性も何気に好きです。

キムラ緑子と池松壮亮親子の掛け合いも最高でした、笑って泣けるいい話でしたね。
泣けると言えば最後の多部未華子と渡辺美佐子のエピソードは相当涙腺が緩みました。
今回も多部ちゃんに泣かされたなぁ、そして多部ちゃんの笑顔に癒された、男は多部ちゃんでかなり映画版のポイントが高くなっちゃいますよね、おばあちゃん子のみちるちゃんならではのエピソードに心持って行かれました!おばあちゃんネタに弱いので、相当ツボったぁ~。
ちょっと気恥ずかしい話でも、このシリーズなら全然そう思わず見れるのが、このシリーズの最大の魅力なのかもしれませんね。
また続編作って欲しいな。

スペランカー