「ヒッチコック監督の玉石混交のイギリス映画」間諜最後の日 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒッチコック監督の玉石混交のイギリス映画
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主演のジョン・ギールグッドが若い。マデリーン・キャロル、ピーター・ローレと役者は充実しているが、脚本が未完のレベル。第一次世界大戦のアラブにおけるイギリスの支配力を扱うスパイ映画だけに、舞台がロンドン、スイス、トルコと移動するが、映画のスケールにはなっていない。ヒッチコック監督らしさは、教会の死体が握っていたボタンが、カジノのルーレットのチップの代替で扱われるシークエンス。ラストの襲撃を受けて転覆する列車から主人公らが助かり、偶然にもドイツ側のスパイが下敷きになるのは、結末として安易すぎる。
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