「これでまだ序章?泣」トランスフォーマー 最後の騎士王 シネマニアV3さんの映画レビュー(感想・評価)
これでまだ序章?泣
最初に言っておこう。軽い興味本位で今作を見ようか迷ってるそこの貴方へ、
時は金なり。ぜひ他の良い映画に時間と金を使ってください♩
長時間とは言え、爽快な変形・破壊アクションを間髪入れず見せまくるので、疲れつつも終わった時にはホッと良い意味で息をつける、というのが個人的な本シリーズの共通印象だった。だから毎度破綻しつつも、楽しんでいたし、マーク・ウォールバーグ主演で新たなスタートを切った前作「〜ロストエイジ」はシリーズの中では長時間だがお気に入りである。なので続きに期待はしていたのだが...
なんか聞いた話だとこれが最終章の第1部らしい。最初聞いた時は「は?w」と思いつつも、監督からの脚本に対する自信も高いようなので何も考えずに鑑賞。終了後思ったこと、「これでまだ序章なのぉ...ダルッ」
「〜ダークサイド・ムーン」と同じく、史実にトランスフォーマーも介入しアレコレ、という要素が入り、そこからの謎解きプラスアクション。これまで思いつくたびにどんどん破壊シーンを詰め込んでいった過去作にはなかったものだったので、序盤鑑賞中にこんな希望も抱いていた。「謎解き要素によって起承転結がわかりやすくなり、今作が1番映画っぽい映画になるのでは?」
結果:全ッ然合わなかった泣
合うどころか、そもそも映画の構造自体が破綻してしまった。ドラマパートとアクションパートが交互に進む形式だったが、それぞれを置くタイミングがグダグダ、下手だったなぁ...。激しいシーンの間に静かなシーンを入れても起承転結の作品作りには繋がらないという正に反面教師になってるようだった。
主人公のケイドは辛うじて変わらず好きでいられた。また良い名言を出してくれるんですよ彼が!ただ好きになれたのは彼だけで、他のキャラにはほとんど関心が湧かなかった。特にヒロインとTRFの兵士。2人の共通点、行動が謎w オートボットは悪いやつじゃないってわかってからもいつアイツらをとっちめようとか考えていたり。くだらないことで口喧嘩をしたり。唐突にXXしたり。あ、そうそう、ヒロインが学生達に歴史を教えるシーンがあるんだけど学生たちを笑わせていたジョークが全く面白くなかったのは自分だけですかね?(あの子達どんだけツボ浅いんだよw)
そして予告で期待していたオプティマスの闇堕ちパートは結局、たった10分ほどしかなかった。バットマンVSスーパーマンに近い裏切られた感。ロボアクションは今回も良かった。本シリーズの個人的な好きな理由は鑑賞中は確実に疲れるけど、時間が経ってから「でも楽しかったよね」と思えるところだった。けれど終わってから苦痛しか残らなかったのは今回が始めてだった。なぜ、こうなったんだろう?泣
興収面ではうまくいっているから続編はおそらく出るだろうけど、今後が正直不安でしかない。シリーズ好きでまだ見れてない方は、俺からしたら今作はスルーして良いと思う。時間を割いてまで見る必要はないです。いやマジで
45点