「細切れ」トランスフォーマー 最後の騎士王 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
細切れ
風呂敷を広げ過ぎた感じがする。
物語は壮大で前作との繋がりなど、どおでもいいだろと思うくらい変わってる。
構成する要素が多過ぎて、各々最小限の配分で詰め込まれてるような感じ。
2本分の分量で撮り始めたものの、都合で1本分にしなきゃいけなくて1本半分くらい撮ったものを無理矢理1本にまとめたような…。
序盤の進み方も性急な感じがするし、繋がれていくカットに違和感も感じる。
切るに切れないカットがある…んだとしても、あまりに短く異質感しかなかった。
タリスマンは引っ張った割には、出落ちかと思うくらい出番がないし、種明しもない。
前作は恐竜で、今作は騎士とドラゴンがゲスト。どんどんファンタジー要素溢れるファミリーが形成されていくわけだが、子供向けとは思えないくらい複数の設定が絡み合う複雑な話だった。
とかく、CGの威力に圧倒されるシリーズではあるが、そのあたりは流石。
有機物から無機物まで、なんでもござれの魔法は健在である。
この手の話しでよくあるのは「は?なんで?」って思う事が怒涛の映像と濁流の如き展開に飲み込まれちゃう事だ。
結果「んー、まあ、凄かったよね…」なんて感想に行き着く。基本、大人が熱心に観るような話ではないんだよね、きっと。
作り手もそんな事を提示してないようにも思える。
▪️追記
ドラゴン出てたよなぁと確認の意味を含め鑑賞。
こういう時に配信で見られるのはホントにありがたい。
サンキューNetflix
この作品で一段落だったんだね。
オプティマス達は地球に衝突してきたサイバトロン星に帰っていくみたいなラストだった。
改めて見ても映像は途轍もない。
もはや実写と呼んでいいのか疑問になる程なのだけど…。恋愛や親子の絆とか新しい仲間だとか物語のディテールは散りばめられている。
全編通してスケールの対比が大変な事になっていて…それを実現させる映像チームには脱帽でしかない。
改めて見ても面白くはあったんだけど…恐竜の活躍が少なかったり、プライムの行動が特攻隊隊長しか見えなかったりと…初見の感想を覆す程ではなかった。
あ、タリスマンの立ち位置は何となくは分かったものの…つまりは統べる者の証というか、資格というか。
装着者を守るような傾向があって、有機体のようなもんなんだけど、アレとサイバトロンの関係はイマイチよく分からない。
アーサー王が持っていたとして…サイバトロンと対峙した時にタリスマンの有用性というか特性までは分からなかった。
だって…惑星がぶつかってくんだもんな。
あまりに脆弱な対抗勢力で…無理ゲー感が半端ない。