「やっぱり、ここがすごいよ、マイケル・ベイ!ベイ中毒のおっさんは本作をこう見た!!」トランスフォーマー 最後の騎士王 しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり、ここがすごいよ、マイケル・ベイ!ベイ中毒のおっさんは本作をこう見た!!
先日の「光をくれた人」で、この監督作なら必ず観に行く、というようなことを書いて、レフン、ビルヌーブ、シアンフランスの名を挙げたが、すまん、コイツを忘れていた。
マイケル・ベイ。
全世界の映画ファンは「本当はみんな」マイケル・ベイのことが好きなはずだ。ここでは割愛するが、マイケル・ベイほど、今の映画シーンをけん引してきた人はいない。
そして、自身常に「全力」で、「上」を目指そうとする。本作も今まで通り、「素晴らしい、マイケル・ベイの」映画だった。
他のレビューを見ると、マイケル・ベイ、休め、だとか、どうかしている、とか、全く何を言っているのか。
今のままでいい!!このまま、思い思いに映画を作り続けてくれ!!
「トランスフォーマー 最後の騎士王」
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オレはトランスフォーマー・ファンではない。
ただ、「トランスフォーマー・シリーズ」こそ、「予算たっぷり」ゆえ、マイケル・ベイのすごさが実現できる企画であるのは間違いない。多少は「やらされてる」かもしれない。だが、それ以上にベイの「やってやろう」感を感じるし、オレはそれ以外にこのシリーズに求めるものはない。
アホみたいな予算を与えられ、当たり前だが、多少なり縛りはあるも、きっちりやりたいこともやって、しっかり結果を出す。
ベイ以上に、この「シリーズらしい」映画を作れるか?
彼の毎回の「辞める辞める詐欺」はきっとワザとだ。お金を出す方も知っている。
もはや、スピルバーグを超えている。
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ここではマイケル・ベイのすごさのみを語ってみることにした。
1)相変わらずの「つまらなくみえる」前半。これぞ、ベイ味。初級者はさっさと寝ていい。上級者は「それ」すら楽しむ。
今回のストーリー設定も、とんでもないのだが、「CGが凄すぎて」、普通なアクションや日常会話のシーンになってしまう。それが前半1時間30分近く続く。君たちがベイ初心者なら、1時間30分、さっさと寝ていい。目をバッチリ休ませて、残りの1時間に備えろ。
2)ベイ味その1。スローを多投するアクション
1周回って」逆に今とっても新鮮。
3)ベイ味その2。グルングルン回るカメラ。
「3」以降IMAXや3Dの進歩により、トランスフォームがとっても見やすくなり、ガチャガチャごちゃごちゃが無くなり、この演出も活きてきた。マーク・ウォールバーグの周りを意味なくカメラが回るのも楽しい。
4)ベイ味その3。いつもあるアクションと進化するアクション。
今回のアクションは、まあ、いつも通りだが、「集大成」。爆発、カーチェイスは当たり前。ビルから滑る、落ちる、ジャンプする、も今まで通り。
今回新しいのは、潜水艦海洋アクションと水際アクションと無重力アクション。そして戦場シーン。
水を使ったCGアクションは、プロデュースにまわった「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」で培われたものだろう。あっちはCGの亀だが、実写とメカと「水」という滑らかな物体の共存は、スタッフ、キャストともに本来とても大変な処理のはずだ。
無重力アクションも同様。前作「4」で「落下アクション」をかましてくれたベイ。あれも「CG」と「実写アクション」の融合として素晴らしいものがあったが、今回はそこをスローで止める(笑)。役者にはこれまで以上に負荷がかかる。
役者やスタッフにキビシイマイケル・ベイ。だがそれを実践できることこそが素晴らしい。
そして、戦場シーン。前半の中世の戦争シーンはそうでもないが、ラストの戦場は臨場感が半端ない。いったい誰と戦っているのかすらわからないが、とにかくすごい。
5)やっぱりIMAX3D。IMAX3Dで観ろ!
「アベンジャーズ」シリーズのアクションはベイがやってきたものの後追いだ。それでも本作のIMAX3Dの凄さはさらに前進している。
個人的に今回のトランスフォーマー、あともう一押しです。
もうちょいCGを実写っぽくリアルに見せて欲しかったのです。
変身シーンを。でも予算カットという意味でね😃