「架線工事人たちの昼メロ」アルティメット・サイクロン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
架線工事人たちの昼メロ
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邦題から巨大台風の災害パニック映画を想像すると裏切られる、できそこないの昼メロです。
冒頭から悲劇の連発、トラボルタが新人たちに現場心得を叩きこむ、「考えてもみろ、50万ボルトだぞ、私生活の悩みは一切現場に持ち込むな一瞬でも気を逸らしたら命を失う」と言ってる本人が一番私情を持ち込んでいる。雷の鳴っているところでの高所作業はするべきではないし、遮断できていない事故現場を歩き回ったりするのも論外だ、危険な職業であればあるほど理性的で臆病であるべきだ、現場を知らず喚くだけの上層部という構図はどこにでもある、へたに職人気質を持ち上げても犠牲者は無くならない、最後に基金のテロップが出るが何なのだろう。
実話と言っても不倫や横恋慕、暴行事件は脚色だろう地味な話だからかと言って付け足したのが見え見えだ。この種の映画は感情移入させて殺すのが定番だが雑すぎて感情移入にも至らなかった。
悲劇の実話というだけで感動ものを予想すると見事に裏切られる。大真面目に作ったシリアスな映画がB級パニック映画より始末に悪いと言う見本のような映画でした。
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