「ホピ族の儀式」ダークネス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ホピ族の儀式

2021年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 見どころはホピ族の儀式!ばあちゃんのテレサと孫のグロリアがともにカッコいいのです。状況を説明しなくても全て把握しているようで、ダウジングや羽根を使ったまじない(?)にはちょっとほれぼれしてしまった。

 すべての原因はテイラー家の息子マイケル。自閉症児ではあるが、可愛い男の子で、母親ブロニー(ラダ・ミッチェル)の溺愛ぶりが滑稽に見えてしまうほど。そんなマイキーがグランドキャニオンの穴に落ちて、祭壇に置かれていた五つの石を持ち帰ってしまう。そこからテイラー家に異変が続発。水道が勝手にひねられたり、手形がいっぱいついたり・・・姉のステファニーの拒食症もその頃からなのか・・・ちょっとわかんない。

 それほど怖くないけど、なぜか憎めない作品でした。宇宙の神秘というか異次元の世界というものまで感じられ、科学で解明できない不思議な現象もすべて呪術で解決してるような、そんなホピ族の平和的な生活も想像してしまう。

 ただ、ストーリーが雑で、異常現象も怖くないけど、なぜか惹かれるのです。冒頭のカーター家や建築士の職場なんて意味の無い設定だし、なんだかんだと白人至上主義も感じてしまう。しかし、ボスの妻(ミンナ・ウェン)も魅力的だし、グロリアも魅力的。非白人のほうが凄いじゃん!てなことで、有色人種から見たほうが楽しめる作品なのかも・・・で、犬はやっぱり可哀想。大人になってからでいいから謝ろうね、マイキー。

kossy