お嬢さんのレビュー・感想・評価
全113件中、1~20件目を表示
韓国と日本の要素が交じり合い、奇天烈な世界が現出
日本統治下の韓国が舞台ということで、まずハングルと日本語が混在。さらに日本的な官能文化と、韓流のエロティシズムのミクスチャー。これらの要素が渾然一体となり、独特の異世界感を醸し出す。
原作は「このミス」海外編1位のイギリスの小説だそうで。三部構成になっていて、それぞれの視点から描きなおす構成が面白く、緻密に練られている。
秀子が金持ちの日本人たちに官能小説を読み聞かせる場面は、たどたどしい日本語の効果もあって、エロいというよりユーモラス。仰々しいSMチックな道具が出てくる段に至っては、笑いがこみあげてきて抑えるのが大変だった。
エロティック・ミステリーは多々あれど、この作品は従来の型にはまらない、奇妙な新しさがある。
哀れなるものたち
ハマる要素がたくさん詰まってる
時代背景としては古く
当時の日本のお屋敷
そして洋館の豪華さが目を喜ばせる
その日本の財閥お嬢さんを騙して
詐欺する男と女
韓国人がカタコト話す日本語
どこか笑ってしまう
これも魅力の一つ
最大の見所は男たちの前で
詠み聞かせる男女の行為
を思わせる妄想が
心が身体もかき立たせる
もう一つは女どうしの行為が
息を飲むほどの艶やかさ
”甘い蜜”の様
この二人の女性の渾身の演技が
すばらしい。
…自由を求めて
秀子、珠子、伯爵の
この三人の騙し合いがおもしろい
…この世界観に
ハマらない人はいない…多分
フェティッシュな描写と変態的な設定。何度もひっくり返される展開で、...
フェティッシュな描写と変態的な設定。何度もひっくり返される展開で、長いけどグイグイ引き込まれる感じ。久々にパク・チャヌクを観たなあという満足感。
想像力を掻き立てる、五感を刺激する映画
ただ婬靡な世界を表現しただけの映画ではなく、その中にある、妖艶さ、荒々しさ、躍動感、画の構図が素晴らしい。女性二人の揺れ動く心の機微に思わず食い入るように観てしまいました。
こういう言葉にならない意思の伝え方は、さすがパク・チャヌク、上手いですね。
追記
キム・ミニは松嶋菜々子に似てるような
キム・テリは岡本玲に似てるような
気がする。
異空間JAPAN
すでに海外勢が作る日本像には期待はしていない。
日本スタッフが関わってても大概謎JAPANになるので。
なのでこの映画内の日本語が多少変でもまあいいかと。
他の映画に比べたらかなり頑張ってくれてる方だし。
原作既読。あえてイギリスの舞台を、日本統治下の朝鮮に変えた理由は分からないけど、
そのおかげで、より一層奇妙さが際立って
江戸川乱歩の世界のような異空間を思えました。
構成もわかってはいたものの、何より原作よりもさらにパワーアップしている変態度とエロさ。素晴らしい。
これはお嬢さん秀子がどれだけ魅力的に描かれるかがキモのお話。その点でもバッチリ。
日本であの役引き受ける女優さんいるのかなあ?
監督は日本贔屓なんでしょうか?
オールドボーイは原作が日本の漫画だし、今回は襖絵も日本の作品オマージュ?
変態本は春本ですしね。
そこも踏まえつつ今後も活躍が楽しみな監督さんです。
エロい
2022年11月19日
映画 #お嬢さん (2016年)鑑賞
#パク・チャヌク 監督のミステリー映画
#キム・ミニ と #キム・テリ の過激な性描写シーン、春画の朗読といろいろあってR指定です
統治下の朝鮮半島を舞台にしているので、韓国語と日本語が入り交じってますが、日本語が聞き取りにくかったです
パクチャヌクめっさ怖…。
ただこれは本当に観て良かった。怖いだけじゃなく、話も面白い。キムテリはあんな長い日本語台詞をツラツラとよく憶えたものだなと驚いてしまいました。性的描写と暴力描写が多いので覚悟の上で是非観て下さい。以上!
ど変態を見る三部作。
詐欺師の男が令嬢の娘と結婚して家から連れ出し、精神病院にぶち込んでお金だけをふんだくろうと企む。その架け橋として送り込まれたメイドと娘の話。
世界観が強烈。
ど下ネタな言葉がバンバン行き交う。しかも年少期の娘にも言わせる危なさ。そんな言葉を言わせる叔父がキモすぎ。
三部に章分けされており、ミステリー仕立てになっている。
ど変態映画と思って観たら「えっそういうことなん!」と一泡食らわされた。
字幕がほしい
はじめに強くお伝えしたいのは「必ず一人で見てください」ということ。
想像以上に露骨な性表現が多くって、ここまでとは思わなかった…っていう。
日本×韓国のミクスチャー感というかカオスな世界観は独特だし
”怪しさ”ってとこに振り切ってる感じが清々しかった。
ただね、日本語セリフが聞き取れなくって、あれは字幕つけて欲しかったなっていう。
すごい
前評判を聞いて、ネタバレまでは控えつつも口コミかなりみてたせいか、そこまでの感激?はなかったけれど。やはり衝撃作。
第一部のさいごで、ええー?!!となって、そこからはなんとなーく読める展開もありつつ、女優2人の絡み含め演技はあっぱれ。
こんな映画つくっちゃうんだね。いろんな意味で、韓国の映画界、監督は進んでるわ…
かなり卑猥な表現満載なので、1人で観ることを強めにオススメします
秀でた美しさでございます
寝返り寝返って鈴ふたつ、美しさに身悶えました
二宮金次郎のように担がれたり、どんな風に乱れたのか聞きたい聞きたいチョジヌンのスケベ爺ィは大きな声出すだけでも底抜けにおもしろいのに、ハジョンウはどこまでも色っぽかったですお尻丸出しで目覚めたとて!コイツ、と言ってチークビつままれたいですよね❤︎
暗殺に続いてカタコトに、愛の新世界に続いて無敵の女の子たちには身震いしましたよ 秀でた美しさでございます!は今後積極的に使ってイキたいと思います
アグネス・チャン効果
日本語のたとたどしさにモヨヲす、アグネス・チャン効果を狙うとは。
鬼六と谷崎の変態ラビリンスを正面から撮る国民的英雄監督の英断を買う。
大小空間フェチ感も健在。
猥談に人生を賭ける馬鹿男が女にされる仕打ちが逆にまたE気持ち。
楽しんだ。
部ごとに変わるお嬢さんのイメージ
日本統治下の韓国を舞台に三部構成で描く官能サスペンス。
第一部はスッキ視点で物語が進み、第二部で種明かし、そして第三部では更にその先へ。
三部構成というのが上手く効いていて、第一部だけでも見応えがありますが、やはり第三部まで観て完成する映画でした。
パク・チャヌク監督作はオールド・ボーイに続き2作目でしたが、オールド・ボーイほど重たい話ではなく、日本と韓国の物語なので、韓国の俳優さん達が辿々しいながらもとても上手い日本語を頑張って話されていて、スッと話に入っていくことができました。
オールド・ボーイでもそうでしたが、少し普通(といったら失礼かもしれませんが)の形の愛ではないマイノリティ的な部分を描くのが上手いですね。
それにしても、キャスティングが素晴らしかったと思いました。
お嬢さん秀子のあのなんとも言えないエロティックな感じだったり、スッキの貧しくも純粋で普通の少女感、藤原伯爵の何を考えているかわからない詐欺師っぽさ、上月のエロオヤジといった風貌。
どの役者さんも体当たりで、役のイメージにぴったりで感心しました。
最後まで展開が読めず、二転三転するストーリーは流石韓国映画といった感じです。
桜や草原から日本風の建物まで映像も結構綺麗でした。
全113件中、1~20件目を表示