お嬢さんのレビュー・感想・評価
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爽快な濡れ場
パクチャヌク最新作なら見に行くのが映画ファンというもの というわけで見て来た
映画を通して艶かしい雰囲気が凄くて、官能小説を読んでるような気分になる(読んだ事ないが) パクチャヌクは映画を決定的に支配するなんとも言えない空気を作り出すのが本当にうまい
後とにかく美術が凄まじい 和洋一体となったお屋敷の細部に至るまで緩みなく艶かしい雰囲気を放っていて素晴らしい 美術とは違うかもしれないけど地下室にいたあの生き物も度肝を抜かれた
映画は大きく三部構成になっていて、視点が変わって行くにつれて真相が明らかになって行くというスタイル これ自体は正直特に新鮮さは感じないけどそこで巻き起こる人間関係の変化の様子は見てて楽しい
後は何と言っても濡れ場が凄い 第一部で歯を削ってあげるシーンからとてつもなく官能的な雰囲気がでてるんだけど途中の同じ濡れ場を少し視点を変えながら二回見せるという場面が凄いいい 特に2回目はかなり刺激的なシーンになってるんだけど1回目では登場人物の感情を説明し切らずに2回目で燃え上がる二人をきちんと見せきることでミステリー的な快感を生み出してて凄い
後は何と言ってもラストの勝利の濡れ場がいい 艶めかしく響く鈴の音ともに爽快感が込み上げてきてこの映画にふさわしいラストシーンだった
日本統治下の韓国ということで劇中のセリフ半分近くは日本語なんだけど、韓国の人はやっぱり日本語が上手い 一部聞き取りにくいところもあったけど日本語を喋るハジョンウという貴重な映像を見れてそれだけで得した気分になった キム・テリは韓国の女優さんではあまり見ない素朴な可愛さとたくましさがあってエロくて良かった
パクチャヌクにしか撮れない官能ミステリーラブストーリーだった 満足
倒錯
絵はすこぶる綺麗だ。
とにもかくにも丹念な絵作りで、見惚れてしまう…。
そして、日本語の字幕が欲しい…。
皆さん、流暢な日本語を喋ろうとつとめてくださるのかだが、いかんせん、滑舌もアクセントも違うので聞き取れない箇所が多々ある。…それがとても残念だ。
凄く、前向きに真摯に研究した様子が伺えるだけに、悔しくもある。
物語的には三幕構成になっていて、本編→解答編→完結編みたいな作りになってる。
前振りに語られる本編の動機がとても興味深くありどうなっていくんだろうと煽られはするものの、前述の日本語がとても残念で、いまいち没入できず…。
用意されている、破壊とでも言えはいいのだろうか?
起承転結の転なんて生易しいものではなく、緻密に創り上げたガラス細工の繊細で美しい創作物を、横殴りにハンマーで粉々に砕かれたような感じのものなのだが…この破壊から、解答編は始まっていき…その実何が起こっていたのかをバラしてくれる。
なもので時間軸は前後して進んでいき、「?」と気になっていたモノを説明し解答してくれる。
完結編では、最後に愛は勝つとでも言いたいのかと思わなくもないのだが、まだまだ余白が残っていそうな終わり方であった。
全ての章に結があり、その先もあったので長い上映時間も全く気にならなかった。
全体的には薄味な印象で、同様に破壊を感じるものの、奈落にまでは落ちず、またその前にあるべき達成感がなかったので、そんな印象を抱いたのだと思う。
ただ…役者の没入感は流石であり、綿密に配慮された人物設定と、それを表現し具現化する役者陣に唸る。絢爛たる美術などは眼福でもある。
そして、これはコメディなのかと思えてしまう表現もしばしばあり…声を出して笑ってしまった。
R18…どれ程の過剰な演出がそうさせるのかと思って足を運んだのだが、放送コードに引っかかる程度の事柄であった。
もう一度DVDでなんかの解説を頭に入れた後で、巻き戻したりしながら観てみたい。
とても深みのある映画。
良質と変態のさじ加減が絶妙
R指定にする意味とは?
完全に忘れてた。
R18だった。
付き合いたてのカップルには
なかなかハードルが高いので
見る前には要検討。
かなりの性描写。
オブラートに包むという
レベルのものではない。
包み隠さず行為そのものを
映し出すその映像は
猥褻と言って差し支えない。
けれど、主演の女優二人の
「美しさ」が優っていた。
なので、女性の方でも大丈夫だと思う。
逆に、ついエロさに目がいってしまう
男性よりもストーリーに集中できると感じた。
とにかくスッキと秀子が美しかった。
抜群のキャスティングだったと思う。
映像が綺麗だった。
日本が絡む映画の場合
いわゆる「再現率」を気にしがちだが
どうこういう以前に
シンプルに画面が美しかった。
キャストが話す日本語の拙さも
画面の美しさ・キャストの妖艶さ
そして脚本の素晴らしさの前では
さほど問題に感じなかった。
逆によく頑張っている方だと思えた。
序盤の立ち上がり。
良く言えばテンポよく
悪く言えばかなり淡白に
物語が進んで行ったため
初めは置いてけぼり状態になったが
中盤・後半と進むにつれ
次々と伏線回収。
見事だった。
見終わった後に、ふと疑問。
「R指定にする意味」を考えた。
あそこまでの性描写なしで
もし同じ映画を作ったら。
果たしてどんな映画になったのか?
リアルに「交合う(まぐわう)」
シーンは、映画に何をもたらすのか?
インパクトか?
説得力か?
ぜひ自分の目で確かめてほしい。
1800円の価値は十分にある。
妖艶
映像も展開も・・
日本人にも手が出ない!日本美
痛快なエンターテイメント作品
お見事!
物語の構成、撮影、美術、音楽、俳優の演技と何もかもが見事でした。日本語のたどたどしさや、その内容に気になる部分もありますが、そんなもの全て吹き飛ばすくらいの圧倒的なパワーと勢い。監督がおっしゃっていましたが、「笑っていいのか分からない場面があるが、それは意図したものなので笑ってほしい」と。その言葉通り所々で笑いのエッセンスもつまっています。予告や流れてくる情報ではドロドロした感じの映画に受け取れますが、むしろ清々しく爽快です。
女性二人の強さ、美しさ、愛情深さにふと感動する場面もあり。スッキのまっすぐな瞳と、それを受け止める秀子のあやうさや孤独を表現した主演の女優さん二人が素晴らしかった。
女性が見るとほんとにスッキリする作品だと思います。
キレイ!
爽快!女性の強さと美しさが映える
「成瀬巳喜男監督の高峰秀子が好きだから、お嬢さんの名前は“秀子”なんです。」と話してらっしゃるのを聞いて、ますますパク・チャヌク監督が好きになりました!
私も高峰秀子のファンなのですが、なかでも成瀬巳喜男監督の描く“運命に翻弄されて傷つきながらも、強かに生きてゆく女性”を演じる高峰秀子は秀逸ですよね〜。(T ^ T)
意表を突く展開が楽しみな映画でもあるので詳しくは書きませんが、本作の秀子もまた魅力的。( ̄+ー ̄)
女性の凛とした強さと美しさが映える映画でした。
そして、女中スッキの真っ直ぐな眼差しが、物語の説得力を増し、
スッキがお屋敷に入ることによって歯車が噛み合ってもたらされる結末の解放感が、とても爽快でした。
置かれた立場への反抗や復讐から得られる解放感はもちろんですが、女性の性に対しての解放も描かれていると感じました。
とくに草原(野原?)のシーンが晴れやかで好きです。
シーンと言えば、今回は私の苦手な痛いシーンは少な目でしたが、少ないながらも印象に残る変態っぷりでしたww
ところどころに挟まれるユーモラスなところもツボですし、詐欺師がキュートで最後まで憎めない!
虚構を愛して、虚栄を追い求めた者の哀れとでも言いますか…彼もまた魅力的でした。(*´꒳`*)
素晴らしかった!!!
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