「彼らはいってしまった」アベンジャーズ エンドゲーム 鈴木さんの映画レビュー(感想・評価)
彼らはいってしまった
全体的に製作陣の意志が透けて見える。時々会議風景が見えるような作品でした。
◆主要キャストの解放と感傷的な卒業
◆次世代マーベルヒーローを感動的に演出
◆締めくくりなので人気キャラとヒロイン達をちょっと出したい。アニバーサリーだしね。
◆フェミニズムに配慮しました。そう、女性も、ママだって戦うんですよ!
等々
なぜタイムリープに、キャプテンマーベルを呼ばない。最適な人材を揃えないで作戦実行する?どうしても急を要する作戦でしたか?彼女がいれば万事うまく行ったと思う。でもそれでは主要キャストを解放できないもんね。
退場の仕方は既視感のオンパレード。手垢つきまくりの感傷。
トニーは人間として成長して終わったが、他の人は今までの人物像を否定されて終わりましたね。生きているのに人格がガラリとかわって終わった人が悲しく、亡くなった人の事がぶっ飛びました。最終回のお約束だから、何人か呆気なく亡くなるだろうと思ってたからってのもあるけど。そんなに彼女のことは悼まないんですね。葬式のシーンも入らない。そうですか、家族いませんもんね。単独映画も控えてますしね。
自ら厳しく律するキャプテンアメリカは、本当にあんな選択をする人なのか。
普通の男の生き方を魔が差したみたいに選びますか。バッキーは?その他も、そんなに簡単に手放せる仲間だったの?なにも言わずに「挨拶は老後でいっか」って感覚ですか。
アイアンマン、ブラック・ウィドウ亡きいまリーダー居なくなっていいの?まだまだヒーローの戦いは続くんだよ。
物陰で若い自分が居なくなるの待ってたの?みんな自分が戻るか気を取られてる間に音をたてずに座ったの?あそこに座っていた彼は長年リアルを充実させて、経験してきた数々の戦いを遠くからテレビ中継とかで傍観してきたの?
もしかしたら救助とかしてたかもしれないけど、毎回自分の大切な人達だけは絶対安全な地域に逃がしてたんだろうな。と想像してしまった。
てか、帰ってこない→あの座りかたまでの流れ何回か見たことある。
まあ、ムジョルニア持ち上げられてよかったね。良い思い出になったね。約束のダンスを踊ることが出来て良かったね。と。
ソー
いままでの成長は?あとジェーンには未練とか一ミリも無いんですね。ママのが大切ですよね。あ、ハイ。
ハルク・・・・・いや、ハルク・・・・
そもそも14年のサノス消失したら、インフィニティ・ウォー起きないよね。。。パラレルワールドで別の次元のサノスなのかなと思ったけど、それだとスティーブがあそこに現れるのは不可能では?それとも彼が行方不明になってる世界もあるの?うーわ、嫌だ。
色々伏線回収してるように見せかけて、思い出して取って付けたような。全てがこじつけにみえる不思議。キャスト契約切れるもんね。「どうだい?前作でトニーを生かすためにストーン渡したかのように見えてたのは逆だったのさ」製作陣のドヤ顔がみえるよう。ご都合主義は嫌いじゃないですけど雑過ぎました。期待しないで見に行きましたが、それを大きく下回りました。
最終回なので辻褄合わせで、積み重ねてきたものを粉々にする事ってよくありますね。主に人格や信念なんかを。分かります。わたしの知っている彼らは逝ってしまったんですね。サノスの首を切った時、ソー・ハルクはサノスに殺されたんですね。