「「詩」とは何なのか」エンドレス・ポエトリー あにーさんの映画レビュー(感想・評価)
「詩」とは何なのか
評判よさげだったのと、予告で見た「その存在は、完全なる光」というキャッチに惹かれて映画館へ。ネット予約の時点でほぼ満席、実際も満席でビックリ。
まず、最高にかっこよく印象的なオープニングに惹き込まれた。そして、本当に文字通りの意味の、無修正とボカシなし。日本の映画館でここまで流せるのか(そういう映画ではないのに、という意味で)…と個人的にはかなり衝撃体験。特に、血のくだりは生々しさが本当エグい。でも、これがホドロフスキーの伝えたい「生きる」ということなんだろうな、と。途中ちょっと単調だったけど、ラストがめちゃくちゃ感動的で、ホドロフスキーはこれが言いたくてこの映画を作ったのかなと思ったほど。キャスティング知った上で観てるとすごく面白いメタ的な構造。
『リアリティのダンス』を見てたらもっと楽しめたんだろうな。私には難解な部分もあったけど、映像や役者の勢いと自由、葛藤がとてもよかった。何よりたくさん考えたし、ホドロフスキーという人物を知ることができたことが価値。
一番思ったのは「詩人」という絶対的な存在の持つ力。詩の定義、詩人の定義ってすごく曖昧だと思うけど、時代によっては(今も?)特にヨーロッパ諸国で、もんのすごく尊敬される職業。なぜホドロフスキーは「詩人」だったのか、なぜ「詩」という表現だったのか。それもとても興味深かった。
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