「不思議の森のズーイー」ロスト・エリア 真実と幻の出逢う森 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議の森のズーイー
あらすじを少し読んだ限りではおそらく不思議系の映画なんだろうなと思ってはいましたが、ホント予想通りの不思議系映画でしたね。
そもそも主演の2人からしてある種不思議系とも言えますから、まあ2人とも嵌り役でしたし、世界観にも物凄くマッチしてましたけど、やはり不思議系な内容だけに、見終わっての満足感は程々と言うか、作品同様フワフワした感覚に陥ってしまう感じで、少し経ったら内容忘れてしまいそうなぐらい印象には残り難い映画だったかなと・・・。
まあとりあえずキャスト目当てで見た映画なんで、久々にズーイー・デシャネルを見れた満足感と昨年急逝したアントン・イェルチンとの共演を見れただけでも、見て損と言うことはなかったですけどね。
しかしこれはジャンル分けが物凄く難しい映画でしょうね。
ラブ・ファンタジー・ヒューマン・クライム・サスペンス・ミステリー?
中途半端にいろんな要素がありすぎて、見ていて何かと混乱してしまった映画でした。
時系列も微妙に変わっていたり、現実なのか幻なのか、生きているのか死んでいるのかもよく分からなくなったりで、ホント不思議系な映画だったなと・・・。
ただいろいろと意味深な台詞は出てくるのですが、いまいち頭に入ってこない、と言うかあまり本筋には関係ない感じだった印象で、そこに関しては正直相当邪魔くさかったです(苦笑)
まあでも部分部分では面白くて、特にジョン・ホークスが演じたチンピラが残忍なようでちょっと抜けている辺り、いい感じに緊張感を醸しつつもほんのりクスッと笑えたりで、憎めないってほど愛嬌のあるキャラでもなかったですが、何ともクセになってしまうような雰囲気を醸し出していて最高でした。
とりあえず、リアルでは出会いたくない人物ですね、まさしくリアルクズです・・・。
そんな彼とメインの2人が展開するクライム的な部分に関しては、それなりに面白かったと思いましたよ。
不可思議なラブファンタジー的部分に関しては、かなり好みも分かれそうですが、でもズーイー・デシャネルなら妙に納得と言うか、さすがに全盛期よりは老けた印象ですが、やっぱり魅力的でした。
まあとにかく不思議な映画でしたけど、結末にはある程度の納得感、そして友人達も皆いいキャラしてましたね。
フランク・ランジェラやキアラン・ハインズ等、脇役陣も充実のキャスト、 DVDスルーとしてはお得感のあるキャスティングで、そこに関しては満足の一本でした、内容はまた別として・・・。