「ダイナマイト!」フォクシー・ブラウン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ダイナマイト!

2020年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 タランティーノも大好きなパム・グリアの代表作。彼女を主人公にした『ジャッキー・ブラウン』もこの映画が下敷きとなっている。70年代に流行ったブラック・ムービーの中の一本でもある今作は、麻薬密売、そのフィクサー、汚職警官、汚職判事などを描き、最後にはスカーッとするアクション映画なのです。

 音楽はモータウン・サウンド炸裂♪ウィリー・ハッチというモータウン・アーティスト兼プロデューサーが担当している。OPの映像なんてソウル・トレインの雰囲気だったし、パム・グリアも自警団の黒人たちもみなアフロヘアーなんてこだわりも素敵だ。

 ヤクの売人をやっているロクデナシの兄リンクを匿い、潜入捜査官の恋人が顔を整形したもののリンクのタレコミによって組織に殺されたフォクシー。復讐のため正義のために組織に潜り込んでコールガールを演ずるという展開です。

 組織の人間だとか、汚職警官だとかは演技も下手だし、ストーリーもありきたりなのですが、フォクシーの魅力によってどんどん集中して見てしまう。まぁ、判事もコールガールによって買収されるし、警官だってそう。復讐のために借りた力というのが自警団だというのが特殊だったかもしれません。そしてクライマックスでは小型飛行機を突っ込ませるという大胆なアクション。もうメロメロ。「あたしゃ、ケンカの黒帯だよ」なんて台詞もいかしてる。パム・グリア主演といえば、『コフィ』という映画も似たような設定みたいですけど、次見るのはコレだな・・・

kossy