「痛快!フイルムノアールの黒人版」フォクシー・ブラウン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0痛快!フイルムノアールの黒人版

2018年5月7日
Androidアプリから投稿

エロも暴力もてんこ盛りですが、ある程度で節度を持っておりますので安心して女性もご覧いただけます。

ブラックプロイテーションの名前がついているジャンルの映画です
要はフイルムノアールの黒人版と思って下さい
チャイナ・タウンとかLAコンフィデンシャルとかのロスの暗黒街の物語の直線上にある70年代半ばの黒人達の物語
お話は単純な麻薬絡みの殺人に対する復讐劇です
ですがアメリカの暗黒街の下層でもがく黒人達を描いており、単純な勧善懲悪ものながら考えさせられるものもあります
また、主人公が女性であることもそれが女性の地位向上を示す二重の意味を意図せず持ってしまったようにも感じます

音楽も最高
モータウンのギタリストで作曲家で有名なウィリー・ハッチが全編を仕切ってカッコイいいブラックミュージックが満ちています

なにより主演女優のパム・グリーアが素晴らしい存在感です!
ラストシーンでsuper bad! とBGM の歌のキメが入って、彼女がPaty is over と言う所は余りの格好良さに痺れました
そして最後にクローズアップする顔が、全編を通じて一番美しい!

タランティーノ監督のジャッキー・ブラウンの元ネタです
この彼女の姿に痺れて撮ったとのこと
その気持ち、よーく分かります

あき240