リトル・ボーイ 小さなボクと戦争のレビュー・感想・評価
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なんとも言えない
主人公の少年が徴兵された父親が帰ってくる様に色々と奮闘する話。
コバヤシと徐々に仲良くなっていく所などはとても良かったが、リトルボーイ(原爆)が落とされ、村の人たちが戦争が終わると大喜びしている場面が日本人としてはあまりいい気持ちはしなかった。
しかし少年が原爆という行為の重さをしっかりと考えているシーンを入れてくれたので、その点は良かったと思う。
少年のただひたすらまっすぐな気持ちが実ったラストシーンはそれまでのモヤモヤする気持ちを忘れるくらい感動出来たので、ぜひみんなに見て欲しい。
原爆投下
やっぱりあのシーンは素直に見れなかった。
やったーよくやったというのがアメリカ一般市民の当然のリアクションなんだろうけど。
子役ちゃんはホントに可愛くてかわいさにうるっとくる。
ハシモトさん高評価ですが、『ベストキッド』のミヤギさんとかぶってしまって(^_^;)
どうも入り込めませんでした。
しかもあのとってつけたよな日本風の部屋、
しっくりこなかったです。
家族全員の最後はうまく行き過ぎではないですか。
うっすら腹立つ。
なんでしょね、いい話なんでしょうが、モヤモヤが残ります。
わかっている理由のひとつは、子役が演技過剰ってことです。泣きの演技が特に。帰ってこない父が死んだってことが、はっきりわかって葬式でドラマチックに泣けるというところに冷めました。
あとは、お兄ちゃんが野蛮で苦手でした。
敵国の出身だからって速攻銃ですか。
時代もあって、描写に矛盾が、とか思うわけではないのですが、その精神に非常に嫌悪感が湧きました。
ハシモトを庇ってくれるのが、カトリックの神父様でした。こういう感じで出てくると宗教に意義を見出せます。
ハシモトの境遇が悲しかったですが、日本軍も捕虜を殺したり、酷いことしたんでしょうね。
原爆投下を喜ぶ町の人とペッパーへの怒りも感じました。
ハッピーエンドでええのか?と思うんですよ。お父さんの帰還は喜ばしいけど、兵士でない市民を山ほど殺して勝ったことを喜べるって。
こんな目にあって辛かったという告白の裏には、必ず報復をした事実があり、それが戦争なのかななんて。
ガキ大将からのイジメシーンも辛かった。
ペッパーの想像上の世界は楽しかったです。
お母さんもよかったです。
タイトルなし(ネタバレ)
アメリカの戦時下を8歳の子どもの視線で見た映画。
カリフォルニアの小さな街を描く最初のシーン、街がいかにもセットらしくて、この映画がある種の寓話、ファンタジーである事が示されている。だからかどうかはわからないが、あまり泣いたり感情移入せずに淡々と観ていました。
題名からヒロシマの原爆投下がどう描かれているのか興味がありました。原爆の廃墟は寓話的でしたが、お母さんの「街が一つなくなった」という言葉に深い悲しみを感じました。
ハシモトさんとお父さんが何とか生き延びるのも、リストが成就されるのも寓意的です。
ハシモトさんはとても面白い、不思議な映画でした。
タイトルなし(ネタバレ)
いじめられっ子の少年と敵国人の老人の友情もの…ではありますが、やはり戦時中独特の異様な敵対心や差別がよく描かれている分、日本人には少々痛いです(ジャップのオンパレードだし)。しかし友情よりももっと深く、大切なものが見えてくるような気がします。
リトル・ボーイことペッパー少年は、健気に父親の帰りを願い、司祭様の言葉や超能力を間に受け行動します。リトル・ボーイが投下されたニュースを聞いて「父さんが帰ってくる!!」と連呼するシーンがとても痛々しく愛おしく号泣。僕はバカだ、と思いつつも何かを信じるしかない。神様だったり超能力者だったり自分自身だったり…。ハシモトの「信じるのは勇気がいることなんだよ」(台詞うろ覚えですが;)にまた号泣。
また、完全に個人的な考察ですが、ハシモトが死の危機に瀕しながらも助かった、お父さんも助かった、というのは日本もアメリカも生きながらえた、ということなのかとふと思いました。お互いボロボロに憎しみあい傷つけあい殺しあい、それでも死ななかった、(きっと)友達になれたというのがこの映画の最終的な結論かと。そんな簡単なものでもないのでしょうが……
とにかくいい映画でした。子役たちはもちろん、どの俳優さんの演技も光っていました。
ハシモトさんに助演男優賞を‼︎
司祭さんったら、何でもお見通しみたいに振舞ってたけど、結構テキトーでしたよね。
ペッパーくんの真剣な眼差しに応えるためとは言え、取り敢えずあの場をそれらしく威厳を持って収めるためにあのリスト出しましたね⁉︎
死者の埋葬とかある意味無神経(お父さんのかえりを待っているのに、亡くなって帰還するみたい)だし、家の無い人に屋根を、とか子供一人で出来るはず無いし。さすがに、このままじゃまずいと思って一行書き足したんですよね?
でも、ペッパーくんの信じる力が何かをもたらすだろう、ということは分かってたのですね、きっと(まさかあれ程とは思ってなかったと思いますが)。
色々な偶然もペッパーくんが引き起こしたと思うことで町の人たちは明るくなれたし、思いは通じるんだ、と信じられること自体がとても幸福感に包まれることだと実感出来たのだと思います。
一方、小さな町の大きな喜びが、はるか遠くのある場所では大きな不幸でもありました。国家にとってはどんなに正当化できることであっても、個人単位では不条理や理不尽なものを防ぐことが出来ないという現実も思い知らされました。
でも、希望は国家でなく個人にある、ということをハシモトさんとの交流が教えてくれました。
あの環境下において、卑屈にならず、挑発にも乗らず、淡々と自分の生活を静かに貫くハシモトさんの強さは、ペッパーくんにとっても、我々日本人にとっても救われる演技でした。
アカデミー賞でなくてもいいので、助演男優賞とか頂けないものでしょうか?
海の向こうには日本 広島型の原爆の名前
リトル・ボーイ。「戦争が終われば!」と物語が進み始めた辺りで嫌な予感が。海の向こうの日本に向かってポーズを取り始めた時、ああリトル・ボーイ。。。映画はファンタジーでいいのですが、あの少年は自分の願いが叶ってしまった事で、「リトル・ボーイ」として埠頭から海の向こうに戦争が終われ!と願ってしまった事、今後どう捉えて大人になるんだろうか?と考えてしまう。わたしは日本人ですから。
タイトルなし(ネタバレ)
リトルボーイ
健気〜
かわゆすぅ
相棒が帰って来て
ハッピーエンドだね‼︎
戦争だから
仕方ないけどね
日本人が敵(泣)
ってのが
見てて複雑だった...
原爆の名前が
リトルボーイって本当なのかなぁ?
ハシモト役の人
久しぶりに見たなっ
日系俳優マコが亡くなってから
後釜っぽく
チラホラ出てたような?
流石にだいぶくたびれてたな
心突き刺さることや心温まることが詰まった秀作!!
「リトルボーイ」と聞けば、太平洋戦争でアメリカが日本に投下した原子爆弾の名前では
ないかと思い鑑賞した。チビと罵られた少年が、勇気と愛情を抱きながら生きていく。
司祭の作成したリストを自らの力で超えていくその愛らしい少年に涙した。そこで、
チビのペッパーとハシモトの関係が深くなればなるほどペッパーが人間として成長していく過程
が見事に描かれている。ハシモトの存在も、物凄く大きい。話がスムーズに展開し、時に
心を乱されて泣かされ、少年の行動に時に笑わさせてくれる。
監督の名前は存知あげないが、私には「生きる」ことの糧になった作品であることは絶対である。
自分が愛していた父親が、戦争へ行き音信不通となってしまう。(以降は省略)
ラストは、少し残念な幕引きではあったが、監督の少年への演技指導よく伝わっている。
監督は、親日家(日本という国が好き)なのではないだろうか。今後の活躍に、大いに期待大。
ハシモトがペッパーに言った台詞「床ばかり見ているより、顔を上げて…。」というような台詞が私の心を揺らしてくれた。
観る前に思った「リトルボーイ」が原子爆弾の名前であったというエピソードが出てくる。
ペッパー君の背は伸びていないが、人間としての器は、確実に大きくなっていると思う。
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