「いじめられっ子の少年と敵国人の老人の友情もの…ではありますが、やは...」リトル・ボーイ 小さなボクと戦争 iNahoさんの映画レビュー(感想・評価)
いじめられっ子の少年と敵国人の老人の友情もの…ではありますが、やは...
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いじめられっ子の少年と敵国人の老人の友情もの…ではありますが、やはり戦時中独特の異様な敵対心や差別がよく描かれている分、日本人には少々痛いです(ジャップのオンパレードだし)。しかし友情よりももっと深く、大切なものが見えてくるような気がします。
リトル・ボーイことペッパー少年は、健気に父親の帰りを願い、司祭様の言葉や超能力を間に受け行動します。リトル・ボーイが投下されたニュースを聞いて「父さんが帰ってくる!!」と連呼するシーンがとても痛々しく愛おしく号泣。僕はバカだ、と思いつつも何かを信じるしかない。神様だったり超能力者だったり自分自身だったり…。ハシモトの「信じるのは勇気がいることなんだよ」(台詞うろ覚えですが;)にまた号泣。
また、完全に個人的な考察ですが、ハシモトが死の危機に瀕しながらも助かった、お父さんも助かった、というのは日本もアメリカも生きながらえた、ということなのかとふと思いました。お互いボロボロに憎しみあい傷つけあい殺しあい、それでも死ななかった、(きっと)友達になれたというのがこの映画の最終的な結論かと。そんな簡単なものでもないのでしょうが……
とにかくいい映画でした。子役たちはもちろん、どの俳優さんの演技も光っていました。
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グレシャムの法則さんのコメント
2016年10月2日
捉え方は人それぞれですが、いい映画である事は間違いないと、私も思います。ささやかな口コミ効果であっても、一人でも多くの方が鑑賞していただけることを願っています。