「ハシモトさんに助演男優賞を‼︎」リトル・ボーイ 小さなボクと戦争 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
ハシモトさんに助演男優賞を‼︎
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司祭さんったら、何でもお見通しみたいに振舞ってたけど、結構テキトーでしたよね。
ペッパーくんの真剣な眼差しに応えるためとは言え、取り敢えずあの場をそれらしく威厳を持って収めるためにあのリスト出しましたね⁉︎
死者の埋葬とかある意味無神経(お父さんのかえりを待っているのに、亡くなって帰還するみたい)だし、家の無い人に屋根を、とか子供一人で出来るはず無いし。さすがに、このままじゃまずいと思って一行書き足したんですよね?
でも、ペッパーくんの信じる力が何かをもたらすだろう、ということは分かってたのですね、きっと(まさかあれ程とは思ってなかったと思いますが)。
色々な偶然もペッパーくんが引き起こしたと思うことで町の人たちは明るくなれたし、思いは通じるんだ、と信じられること自体がとても幸福感に包まれることだと実感出来たのだと思います。
一方、小さな町の大きな喜びが、はるか遠くのある場所では大きな不幸でもありました。国家にとってはどんなに正当化できることであっても、個人単位では不条理や理不尽なものを防ぐことが出来ないという現実も思い知らされました。
でも、希望は国家でなく個人にある、ということをハシモトさんとの交流が教えてくれました。
あの環境下において、卑屈にならず、挑発にも乗らず、淡々と自分の生活を静かに貫くハシモトさんの強さは、ペッパーくんにとっても、我々日本人にとっても救われる演技でした。
アカデミー賞でなくてもいいので、助演男優賞とか頂けないものでしょうか?
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