「今も変わらない。」ショコラ 君がいて、僕がいる ゆみっくさんの映画レビュー(感想・評価)
今も変わらない。
観たい映画が終わってしまい、代わりに観たのがこの作品。
チラッと作品紹介を読んで想像はできた。20世紀初頭の頃が舞台。ほう、なるほど。
ところが想像以上にズッシリきてしまった。
無意識にいちいち主人公ふたりに感情移入してしまうものだから、正直辛かった。
けれど、いくらショコラの気持ちになったとしても、絶対に実際の何億分の一にも及んでいない。これっぽっちも。単なる想像でしかない。
当然である。自分はそんな体験をしたことがないし、その類いの屈辱や怒りを感じたことがないのだから。想像もできない。現代日本で普通に生活していれば、ほとんどの人達も同じことだろう。
だがしかし。
それで流してしまってはいけない。
あらゆる差別は今の時代でもまったく変わっていない。
ちっとも過去の話なんかではないのだ。
そしてこのキャスト以外、あの重さが出なかったかも。きっと。
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